水中劇的採集

2017.7.9
AM 4:30


約3時間の睡眠を経て、
鳴り響くアラームを止めて
起き上がる。


頭が冴えるまで
熱いシャワーを浴び、
息子達を起こし、


AM 5:03


しゅんちゃんの家に到着する。


本日はしゅんちゃんと
しゅんちゃんパパと双子の息子と
私で水中ギャングスター採集に
出掛ける約束をしていた為、
荷物を積み込み車を走らせた。


向かうは私がG.W前に
採集したガムシだらけの池となる。


4月は早すぎた為、
ナミゲンゴロウが
居なかったのではないか。


一つの仮定の下、
高速道路を駆使し、


AM 7:00


到着し、
皆にその池を披露する。





前回の採集時に比べると、
明らかに水中に動きが見当たらない。





ウェーダーを履いた私は、
池の淵をグルリと回りながら
網を入れるも、ガムシどころか
ミズカマキリ、クロゲンゴロウの
姿も無く、マツモムシ止まりであった。


おかしいと首を傾げつつ、
次なるポイントへと車を走らせた。


良さそうな堀上に
立ち寄り、網を入れると、





ミズカマキリをしゅんちゃんに
見せる事が出来た。


然し乍ら、しゅんちゃんが
熱望しているのは、未だ
触れた事のないナミゲンゴロウである為、
ミズカマキリは敢え無くリリースとなる。


次々とマークしていた
ポイントに降り立つも、
特筆すべき成果は上がらなかった。


AM 8:45


遠目から見える樹は
真っ黒に樹液焼けをしており、
停車させて近付いた。





このアベマキの捲れにコクワガタが
居るとしゅんちゃんに伝えると、
本能の赴くまま、捲れを剥がし
コクワガタを採集した。


私は5歳と言えど、
この行為に注意した。


私も名古屋昆虫館の
岡田さんに、子供の頃に
注意を受けた事を思い出しながら、
もう2度とクワガタが
住めなくなる事をしてしまった行為と、
しゅんちゃんに説明した。


長男はゲンゴロウ採集に
来たのだと、私のクワガタ採集に
不満をぶつけ、直様路線を修正した。


航空写真でポイントした
タガメ有力地では、





オタマジャクシが豊富であり、
コオイムシや、





ハイイロゲンゴロウに出会えたが、
しゅんちゃんに野生のタガメを
見せる事は出来なかった。


ポイントを幾つも回る中、
成果が上がらない為、
私が過去に採集したタガメポイントに
向かった。


途中、堀上に水を確認し、
皆で手分けして
水中ギャングスターを探した。


息子の網には
タイコウチの幼体が入り、





私の網にはタイコウチ成虫と、





クロゲンゴロウ、
トノサマガエルが入り、
皆に披露した。





小粒なゲンゴロウばかり
目にしていた為、クロゲンゴロウが
やたら大きく映った。


前回採集したタガメポイントは、
やはり田圃の水を抜いた為、
網を入れるまでも無かった。


しゅんちゃんパパが
家族で探し歩いた堀上へと
向かうも、水が抜かれ、
手詰まり感が漂い始めた。


その地から少し離れた場所にて、
車から降りて視線を棚田の下流に
目を落とすと、素晴らしい
堀上に辿り着いた。





此処に居なければ、
タガメ採集は絶望的だと
皆に伝え、手分けして探した。





本日は陽が照らない曇り空の下でも、
ウェーダーを着て網を掬い続けると、
汗はダラダラと滴り落ちていった。


オタマジャクシ、小粒ゲンゴロウ、
コオイムシは網に入るも、
肝心の水中ギャングスターに
出会う事は無く、皆が絶滅危惧種を
痛感し始めた。


しゅんちゃんにナミゲンゴロウは
兎も角、WDタガメを見せてあげたい。


そう心に強く念じつつ、


AM 11:30


少し早目の昼食を摂るべく、
コンビニに向かった。


皆が其々の注文品を平らげ、
次なるポイントは、ナミゲンゴロウ
有力の池となる。


其処は、人の気配が全くない
田圃の上流にある池となり、
前回発見したがウェーダーが無く、
断念した地となる。


山から滲み出る池なのか、
ウェーダーでも感じる
冷たさの池は、





マツモムシ止まりであった。


ナミゲンゴロウ、
この東海地方では採集を
断念せざるを得ない。


そう感じつつ、
お手上げの採集に時計を覗く。


PM 1:40


子供達の明日の学業に
差し支えてはならないと、
次のポイントで本日の採集を
打ち切ると宣言し、
車を走らせた。


マークしたポイントは、
相棒masaさんと過去に
網を入れた地となるが、
成果に繋がった事は無かった。


水が抜かれていない事を
祈りつつ停車させると、





まだ稲を植えて浅いようで、
枯渇した地ではなく、
皆散り散りに位置に付き、
網で掬っていった。


もはや皆に活力は無く、
しゅんちゃんは
「ゲット出来ないだろうね」と呟いた。


私はと言うと、
皆の気持ちに以下同文でありつつも
執念で動いていた。


皆は一つ下の田圃で
網を入れつつ、
私は一つ上の田圃を背に、
堀上の端から網を掬い続けた。


汗が弾丸のように
流れ落ち、Hello me?と、
Sweating Bulletsを口ずさみながら
絶望感の中掬い上げた網に、





大型MAが入り、
皆に向けて咆哮した。


離れていた皆が私に向かって
走り寄ってくる。


タガメを手に取り、
皆に披露すると、
皆の目に力が込められた。


まだ居るかもしれない。


その合言葉に、一斉に網を
入れ始めた。


私は長男が採集した
タガメ♀を死なせてしまった経緯から、
この網に入った♀を採集した事で
少しばかり肩の荷が下りた。


また、しゅんちゃんに
野生のタガメを披露する事が出来た
喜びで全身全霊の採集魂が抜け、
膝をつきながら
皆の採集風景を眺めていた。


私が採集した場所から
少し北側で長男が掬っていた。


その様子を見ていると、
タガメが泳ぐ姿を目にし、
網を入れるように長男に
指示するも掬えず、
しゅんちゃんパパが隣で掬うと、





大きな声を上げ、
もう1匹の♂を捕らえた。


しゅんちゃんのテンションが上がり、
しゅんちゃんパパと記念撮影をと
言うと、しゅんちゃんはどのような
表情をしたらいいか解らず、
顔を強張らせた。





そして♂を採集した
すぐ傍で長男が指を指した。





WD卵塊を目にするのは
初めてであり、長男の気付きに
驚きを隠せないでいた。


恐らくしゅんちゃんパパが
採集した♂がこの卵塊を
護っていたのだろう。


そして私が採集した♀と
ペアではないか。


更に言えば、
稲が育てば水が抜かれ、
また農薬噴霧でこの地から
タガメが消える。


その為、何処に行っても
タガメは極端に少ないのではないか。


それに加え、我々が採集した事により
この地からタガメが居なくなってしまう。


この卵塊に未来は無い。


そう考え、
この卵塊を持ち帰り、
今回の飼育ノウハウを用い、
2令まで育てた後、生き残れるであろう
この地に再び戻す事を決意し、
ケースに仕舞った。





その後追加には至らず、


PM 2:30


採集に見切りを付けて車へと戻り、
コンビニで皆其々が飲む飲料を手にし、
5人で祝杯を上げた。


自身の採集でありながら、
久方ぶりのvivids AMG採集の如く、
最後の最後で狙って採る劇的な成果に
痺れながら家路へと急いだ。


PM 3:40


しゅんちゃん亭にて
しゅんちゃんママが
しゅんちゃんに訊く。


「今日は楽しかった?」


小さく頷いたしゅんちゃんに、
また採集行こうと手を出すと、
小さな手は私の手を強く叩き、
大きな音を奏でた2人は笑みを浮かべ、
右手を振った。


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COMMENT

大成功! - もぐりー #/KwPR6nA

採取、おめでとうございます!
自分のことのように嬉しいです!!
しかも天然の卵まで見れるとは、
セーケンさんは、やはり持ってるお人だ!
凄いっす!

2017.07.13(Thu) 12:21 | URL | EDIT

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