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闇に包まれる前に

PM 3:00


予定通り相棒masaさんが
到着し、車に乗り込んだ。


強風吹き荒れる中、
vivids ssp.にて採集道具を載せ、
私が記したポイントまで
車を走らせた。


道中何時もの如く、
近況を語りながら
片腹を抱えて笑いながら。


太陽が黄金色に暮れながら
植えられた稲の水面を
風が細波を作る様子を
車窓から眺めていると、
農家の方が見えたので
車を降りて挨拶をしながら近付いた。


笑顔で挨拶をして頂き、
この辺りのタガメ生息状況を聞くと、
「昔は田圃に沢山いたけど、
今は農薬の影響で殆ど見かけなくなった。
タガメやゲンゴロウはよく見かけた」


と、昔の生息状況を教えて頂いた。


この先の田圃の堀上での
採集許可を頂くと、笑顔で
首を縦に振って頂けた。


農家の方に御礼を述べ辞去し、
相棒が停車させた場所まで戻った。


農家の方との会話を
相棒に話しながら採集ウェアに着替え、
以前息子とタガメを採集した
ポイントに降り立った。





二手に別れ、先ずはカエルの
死骸を探し歩いた。


すると、相棒がカエルの死骸を見つけ、
タガメがこのエリアにいる事を確認した。





相棒に掬い方を伝授し、
二人再び手分けする形で
持ち場に着いた。


堀上の水温はかなり高く、
もしかすると日陰部に
移動しているのではないかと掬うと、





多種多様な水辺の生き物が
網に入った。





タイコウチやマツモマムシ、
コオイムシが入る中、
本命タガメの姿を見る事は無かった。


相棒方面に掬いながら向かうと、





イモリの死骸が目に入った。


このポイントには
必ずタガメが潜んでいると
確信するものの、中々採集に至らない。


本当に絶滅危惧種だと
呟きながら、網を掬い続けるも
結局二人の網には入る事が無かった。


おかしいと首を傾げながら
次なる有力堀上に向かった。


第2堀上を二人で歩くも、
カエルの死骸を見かける事なく
網にはコオイムシ止まりであった。


第3堀上を目指し、停車させるも
カエルの死骸は見当たらなかった。


前回のタガメ採集で得た経験から、
カエルの死骸が無ければ
タガメは存在しないと考えながらも
二人網を掬い続けた。


時計を覗くと、


PM 6:10


もうこの場を
離れなければならない。


然し乍ら、
第1堀上で見たあのカエルの死骸が
頭から離れられない為、
相棒に話し、第1ポイントに車を回した。


陽は沈みかけ、
辺りが闇に包まれる前に
もう一度二人で、堀上の端から
掬い始めた。





掬い始めてから10分程経った頃、
相棒が大声を上げた。


30m程離れた相棒に向かって
全力で走り寄ると、





相棒の網の中には
巨大なタガメが入っていた。


相棒とハイタッチを交わし、
里山に歓喜の声が響いた。


相棒自身、初となるタガメ採集、
また実際に触れるのも初となり、





「大き過ぎて気持ち悪い」
と評した。


採集した個体が♀の為、
♂は居ないかと掬うも
タイムアップとなり、
ハイテンションのまま車に乗り込み、
次なるミッションに向けて
目的地へと車を走らせた。


To be continued.


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COMMENT

- クワデリ

行ってますね~♪

2017.06.04(Sun) 11:19 | URL
おめでとうございます! - もぐりー #/KwPR6nA

大きすぎて気持ち悪いという表現は、秀逸ですね!
しかも体液を吸う生き物ですからねタガメは(笑)

2017.06.05(Mon) 14:47 | URL | EDIT
>クワデリさん - セーケン

おはようございます!

>行ってますね~♪

行ってますよ〜♬

おっさん2人が田圃の堀上で
掬ってる姿は滑稽です笑

2017.06.08(Thu) 07:30 | URL
>もぐりーさん - セーケン

おはようございます!

>大きすぎて気持ち悪いという表現は、秀逸ですね!
>しかも体液を吸う生き物ですからねタガメは(笑)

日本の昆虫とは思えないサイズですからね。
しかも、悪顔です笑

2017.06.08(Thu) 07:31 | URL

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