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丑三つ時の鑑定

仕事が終わらない。


月末に押し寄せた
特需のお陰でひと時の休みも無く
働いている。


日本人は働き過ぎだ。


疲弊した身体に鞭を打ち、
ゼリーを与えなければ。


その一心でvivids ssp.に
到着したのは、


AM 1:25


水生昆虫に雑魚を与え、
成虫にゼリーをと立ち上がった所、
成虫の脱出容疑音が聞こえた。


その方向は、
私が昨年の晩夏に採集した
オオクワガタ♀の持腹の仔になる。


そのボトルを開け、
成虫を取り出した所
目が点になる。


何なんだ、
このオオクワガタは。


独り呟きながら、
持腹の仔=iDを確認していく。


驚愕の姿に不安を募らせ、
丑三つ時で大変失礼と思いながらも、
私が尊敬して止まない
採集家兼標本家のかっしーさんに
交雑の疑いはないかと鑑定依頼の
メールをAM 3:09に送信した。


遅過ぎる晩飯を食べていると、
送信してから10分後、
まさかの返信が届いた。





かっしーさんの鑑定は
純国産であるとお墨付きを頂いた。


この回答で安堵の吐息を吐くが、
それにしても大型すぎる。





♀に至っては、
46mm以下を目にしていない。





どうやら私は途轍もなく
大型なWD血統を手に入れたようだ。


この出来事で目が冴え、
睡魔に襲われる気配は無いが、
明日の仕事に支障をきたす為、
詳細は後日綴る事とする。


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離島の違和感

私は誰でしょう?





そんなクイズを出されたかのような
500ボトル上部に挟まるのは、





とんかちさん採集個体の
持腹産卵からのWF1
アマミコクワガタ♂である。


私はこのコクワガタの名称が
付く事に非常に違和感を感じてしまう。





顎の形状、手足の長さから
ヒメオオクワガタに近いと
考えるのが無難ではないか。


そんな事を思いながら、
♀ボトルを開けると、





前胸背板の輝きが美しい♀が
同時自力脱出していた。


累代するか否か。


このサイズなら
500ボトル飼育で問題無い為、
検討する事とする。


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樹液採集2ndブラック一部始終

腰を痛めている親分に
同行して貰うのはとても不憫である中、
前回訪れた時に横切った個体は
本命ではないかと話した所、
見に行こうとなり、
車から降りてその樹を目指した。


暫くすると樹液の香りが漂い、
樹を見上げると大きな真夏の暴君が
目に入った。





親分も私も彼に用は無いが、
肩に担いだ網もある事から
7m網を伸ばし、それに触れると
直ぐさま樹から離れ、
私の目の前に落下した。





手にした暴君は、
それはそれは立派な体躯をしており、
親分と2人で感嘆の声を上げた。


彼をリリースし、
目的の樹に向かう。


藪を掻き分ければ
辿り着くその場所に足を踏み入れた所、
耳障りな羽音が聞こえ、
それらは私に向かって近付いてきた。


ライトにも突進してくる
キイロスズメバチの群れが
存在すると、親分と2人後退りした。


ライトを消しても近くで飛び回る
キラービーの数に1度撤退を余儀無くされた。


親分に対し、帰りに別ルートから
アプローチする旨を伝え、
仕方無く別の樹を目指して歩いた。





ノコギリクワガタや、





チビヒラタを目にしながら、
この地に本命が居ても不思議ではない中、
採集した事が無いと親分に話した矢先、
目を奪われた。


それを見た瞬間、
心臓を強く握り締められたような
感覚のまま親分に向かって叫んだ。


オオクワガタがいる。





潜んでいる位置も
洞では無く、捲れである事も
私の勝算は高いものと感じた。


単独採集が多い中、
こんな機会は滅多に無いと思い、
親分に私のiPhoneを託し、
動画撮影をお願いした。


親分は快く引き受けて下さり、
私は掻き出し棒2本とライトを手に
2ndブラックに向かって格闘を始めた。


初めは楽に思われた勝負も、
光に怯えた本命は捲れに
しがみ付き、少しの当たりなど
物怖じしなかった。


これは時間が掛かるかもしれないと
ライトを別方向から当てた所、
その捲れは窓が幾つも有り、
その窓からは本命の腹部が見え、
私の勝利は更に濃いものに変わった。


その窓からVESSELを挿入し、
捲れを破壊しないように
個体を刺激しつつしがみ付いた
脚を動かした。


途中、握っていたライトの
モード切り替えボタンを押してしまい、
焦りながらもモードを点灯に戻し、
左手で押さえていたVESSELを抜き、
右手に持ち替えながら本命を掻き出し、
零れ落ちるそれを右手で押さえた。





と、何時もは文章で
皆様に想像して頂きながら
ご拝読頂いているクロノグラフではあるが、
今回は親分が私の後ろで
2ndブラックとの格闘を
一部始終撮影して頂いた為、
動画を掲載する。





1分23秒の格闘


手にしたピカピカの
2ndブラックを親分の掌に乗せ、





動画の際に声を出さぬようにした
反動も有り、親分と2人で咆哮し、
右手で力強く叩き合った。


親分には本命を採りに行こうと
誘っておきながら、本当に出会えた事に
私自身が驚きながら、2人で本命樹液採集を
満喫し、ゆっくりと車へと戻りながら
キイロスズメバチの
巣ポイントに到着した。


藪を掻き分け、
キイロスズメバチの巣を迂回しながら
目的の樹に向かうも、再び彼らの
逆鱗に触れてしまい、
またも物凄い数の精鋭達が
飛び出して来た。


これでは近寄れないと
親分の下に戻り、
無念の帰路を選んだ。


途中、喉を潤し祝杯を上げようと
コンビニで乾杯をし、





採集した個体を振り返りながら、





久しぶりの本命採集に
2人笑みを浮かべた。


サイズはと言うと、





51mmとなり、
腰を痛めながらの同行による
功労として、また私よりも大切に
飼育して頂ける親分に記念として
差し上げた。


我が家に到着し、
親分と右拳を突き合わせ、
その笑顔に右手を振った。


帰宅後、
ドイツ生まれのビールを
独り飲みながら本日の採集を
振り返った。





樹液採集も残り僅か、
本命採集の中で最も私に
似合っているこの採集方法で、
晩夏を存分に愉しむ事とする。


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灯火採集第2灯

親分と本命求めて
灯火採集に出掛けようとなり、


2017.8.27
PM 7:40


灯火採集第2灯目を
照射した。





このポイントは私が設定した
場所となり、水辺が近い事から





カナブンよりも先に
ガムシ系が飛来した。





続々と集まる水生昆虫と
カナブンではあるが、
肝心のクワガタが飛来せず、
1時間が経過してしまった。


親分に別ポイントを打診し、
第2ポイントへと移動した。


ライトを点灯させると、





カメムシが飛来し、
第2ポイント灯火10分にて





人生初となる灯火採集は
ノコギリクワガタ♀であった。


親分とハイタッチを交わし、
クワガタ飛来に気を良くするも
その後現れたのは、





コガネムシや、





空母と呼んでも過言ではない
大きな蛾が現れ、





スズメガ?が現れる程度となり、
2人落ち込んでいたが、


PM 10:25


第2のクワガタが飛来した。





一瞬、大きなコクワガタと
思いきや、前胸背板の輝きと、
前脚がブーツカット、泥に隠された
薄い点刻列からヒラタクワガタと
同定し直した。


まさか灯火採集でヒラタクワガタが
飛来するとは夢にも思わなかった。


その後、クワガタの飛来を
薄く感じ、


PM 10:35


灯火採集を切り上げ、
親分に樹液採集を提案すると、
2つ返事で快諾頂き、
第3ポイントへと車を走らせた。


To be continued.


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疑心暗鬼マット

山梨に住まれている
素晴らしいブリーダー様から
購入させて頂いた
ブルマイスターツヤクワガタの
飼育温度を見誤り、羽化不全が
連発してしまった。


長歯を目指した飼育により、
低温過ぎたのが敗因となる。


もう一度挑戦したいと
考えていた所に、親分からの
ご好意が届く。


ブルマイスターはこのマットと、
今でも疑心暗鬼ではあるが
試しみる価値はあると、





マット加水を行い、





幼虫を投入していく。





親分からは14頭も譲り受け、





次こそは長歯
ブルマイスターを生み出せるよう、
温度管理に気をつけていく。



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真夜中のカロリー消費

先日の10連休中に
料理を少しずつ習得した。


26日は妻の誕生を祝おうと、
先日成功したハンバーグを
作ろうと思う。


それではビールのつまみに
手長海老をと考え、
潮見表を見るもAM 2:22までは
待てない。


日付が変わる中、
意を決して汽水域を目指す。


ウェーダーを履き
目的の場所に辿り着くと、





ハゼ?が目に付いたので
掬い上げてみる。





ここは様々な種類の魚が
生息し、この時間なら容易く
掬い上げる事が出来る。


然し乍ら、目当ての
手長海老は中々見つけられず、
岸を歩く事10分程で
漸くその姿を捉えた。





手長海老は網に入れた後の
網を上げるタイミングが難しい。


誤ると、簡単に網から抜け出して
逃げられてしまう。


水中で跳ね上がった瞬間を
掬い上げる事がポイントとなる。





余りにも夢中になり、
気が付いたら
AM 2:00を回っていた。


良さそうな流木を
2つ手に持ち、車に戻り、
ウェーダーを脱ぐと、
全身に触れる風が心地よい。


尋常ではない汗をかいており、
良いカロリー消費と位置付ける。


採集した数は10匹余りと
予想したよりも少ないが、
家族の喜ぶ顔が目に浮かぶ。


潮の満ち引きを確認し、
改めて大量採集を企む。


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濃霧の夜

1stブラックとの三度の対面後、
ギャング達の環境に変わりはないか。


巣立った子を
影から見守る。


そんな心境から
タガメポイントへと
車を走らせた。



濃い霧に包まれた水田に
降り立ち、タガメを探す。


堀上の水深が非常に浅く、
タイコウチばかりが目に付く中、
オーラ全開のギャングに出会えた。





我が子が無事生き延びてくれている、
そんな事を思いながら











短時間て4匹のギャング達に
出会えた。


この水位で果たして生き延びれるのか、
少々不安ではあるが逞しく
生き延びてくれるに違いない。


そう信じながら
家路へと急いだ。


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格闘ブラックダイヤモンド

2017.8.23
PM 9:30


月の無い夜、
1stブラックが♂を呼んでいないかと考え、
この地に降り立った。


心なしか、前回訪れた時よりも
秋の音色が増して聞こえてくる。


夏が終わろうとしている。


寂しさに襲われながら
目的の樹まで歩いて行く。


30m手前から漂っていた
樹液臭は10m手前と
勢いを無くしていたが、
この樹は地面に樹液の跡が
残る程溢れ出していた。


下から一通りライトを照らすが、
クワガタの姿は皆無であった。


溜息を吐きながら
ラダーを伸ばし、一段一段
確かめるように足を上げていく。


1stブラックである♀が
一番最初に潜んでいた場所に
光を注ぐと、





大型のドルクス♂の姿を目にし、
漸く本命との対決を迎えたと
意気込むも、光に怯えた主は
右往左往し、顎を披露する。


ヒラタクワガタ♂であり、
掻き出すも樹から落下し、
ラダーを降りて確認しに行くも
姿を晦ましてしまった。


再び溜息を吐きながら
ラダーを登り隈無く本命を探すと、





下から見える筈の場所に
ヒラタクワガタ♂の姿があった。


手を伸ばすまでも無く、
他の捲れや洞に光を注ぐと、
全く以ってノーマークの小洞に
点刻列がはっきりと見える個体が
頭隠して尻隠さず状態で
身動きを止めていた。


私の物音に怯え、
逃げ隠れたこの場所で
ガチガチに踏ん張っており、





掻き出しを行なっても
ビクともしない。


この強靭な脚力こそ
オオクワガタであり、
樹液採集の醍醐味である対決が始まる。


この小洞は行き止まりである為、
当初楽に取り出せると考えていたが、
入口が狭く、上手く身体に
道具が滑り込まなかった。


もう少し長いVESSELであれば、
状況も変わったに違いない。


スポークとドライバーとで
掻き出すもガチガチに
挟まった主を取り出す事は出来なかった。


これは私の敗北か。


樹上で汗がダラダラと
滴り落ち、暑さでウェアを
脱いでしまいたいとも考えたが、
藪蚊が飛び回っている為、
その考えは捨て、この主を確認したく
もう一度挑戦する事にした。


スポークの先端の返しで
何とか身体と洞の壁に空間を
作ろうとするも失敗に終わる。


先程見たヒラタクワガタ♂を
この洞に入れたら出てくるだろうか。


と、先程確認した♂を
探すも、その姿は無かった。


いや、自力で採集してみせる。


そう決心し、
今までと同じ事をしてもダメだと考え、
VESSELを腹部に滑り込ませ、
とある動きをさせた所、
主が踏ん張っていた脚は竦み始め、
無防備な状態に変わり始めた。


この技は有効と判り、
継続して行い続けると
主は脚を動かし始め
この洞を後にし、私はそれを掴んだ。





この技は使える。


自ら編出した術に酔いしれながら、
その♀のサイズを測ると、





44mm


1stブラックに違いない。


まさか3度も同じ個体を
手にするとは夢にも思わなかった。


この♀は三度リリースし、
この地での繁栄を望みつつ
ラダーを降りようとした所、
足が痺れている為、
時間を掛けながら降りた。


格闘開始から約30分
樹上にいた事となり、
再び幻の2ndブラックとなった。


今夏の樹液採集にて
♂の姿を見ていない。


樹液が出ている間は、
ブラックダイヤモンドを
ストイックに追い続けていく。


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陽が沈む前に

車を走らせていると、
甲虫が優雅に飛んでいる
姿が目に入り、子供達に指差した。


停車させ、その姿を追うと、
その飛行は上下しながら
崖崩れ防止の柵を越えてしまうと
思われたが、此方を向いて一瞬
飛行を低下させた為、
中学三年間で培ったバレーボールの
ジャンプを思い出し、思い切り
飛び上がった所その飛行物体を捕らえた。


息子達が拍手する中、
車に戻りそれを披露する。





このクワガタは、





ミヤマクワガタ♀であった。


子供達にその特徴を伝え、
ハンドルを握り直した。


向かう場所はマツモムシや
コオイムシ、ミズカマキリや
ガムシ等が豊富な第1ポイントとなる。


到着し、3人が網で掬うも
クロゲンゴロウが精一杯であった。


時計を覗くと、


PM 4:00


とんかちさんの息子さんが以前
ナミゲンゴロウの死骸を拾った
場所はここから遠くも近くもないが、
御好意でその場所を見たらいいと
地図が送られていた。


息子達に委ねると、
長男はその場所に行きたいと
興奮した面持ちで私に訴え、
現在地から確認すると
帰る方向であった為車を走らせた。


向かう方向に雨雲が見え、
陽もそう長くないと、
アクセルを強く踏み込んだ。


グーグルマップが示した
到着時間よりも8分早く、


PM 6:00


その地に到着した。


その場所は放棄水田となり、





水深は浅く、
もし居るのであれば
泥に身を隠す可能性があった。


3人で手分けしながら
網を入れていくが、
陽が沈みかけており、





入るのはタイコウチや、





ミズカマキリであった。


また、ライトで注意深く
ナミゲンゴロウの死骸を探したが、
我々には見つける事が出来なかった。


がっくりと肩を落とす
長男に肩を乗せ、
帰ろうと口にする。


陽が沈むまでは
追いかけたいと意気込む為、
車をその地から少し走らせると、
産卵草であるオモダカが沢山生えている
場所に辿り着いた。





恐らく秋には
この水溜りを優雅に泳ぐ
ナミゲンゴロウに会えると
息子達に伝え、泥だらけの服を
脱ぐように指示した。


この地に向かう途中、
気になるラーメン屋が目に入った為、
立ち寄り注文すると、
予想以上の味に驚きながら
3人はあっと言う間に平らげた。


満腹になると眠くなる。


前日の寝不足が祟り、
高速道路を真っ直ぐ走れなく、
PA やSAで短時間の仮眠を取りながら
何とか家から最寄りのICを降り、
vivids ssp.に荷物を降ろし、


2017.8.21
AM 1:20


我が家に到着した。


息子達はフラフラと
ベッドまで歩き、
一瞬で動かなくなった。


目標を立て、それに向かって
策を練り、達成させる。


ヒメオオクワガタでは成し遂げたが、
ナミゲンゴロウでは辿り着けなかった。


追いかけ甲斐のある
ナミゲンゴロウをいつの日か
この手で掬い上げてみせる。


もはや呪文に近い想いを言葉に出し、
叶えてみせる。


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採集者の開拓

3人で山道を登りながら
ヒメオオクワガタが付く木を
見て回る。


ヒメオオクワガタどころか
クワガタ自体発見出来ない為、
息子達に見て回るのは
ヤナギに絞るよう伝え、
歩を進める。


グーグルマップを見ていると、
この先は沢でない為ヤナギが無くなり、
本格的な登山になると考え、
敢え無く下山する事にした。


行きは上ばかり見ていた為、
気付かなかったブナの大木が
目の前に横たわり、





食痕が確認出来た。


私はヒメオオクワガタの
採集はルッキングと決めている為、
斧を持ち合わせていないので
この食痕がヒメオオクワガタか
どうかは定かではないが、
匂いからすると彼らではないかと思う。


途中、
アサギマダラの姿を見ながら





車まで戻り、
ポイントを変える事にした。


次なるポイントは、
前回私がヒメオオクワガタ♀を
採集した地となる。


息子達に見つけて貰えればと
探すも、何も見つけられない。


おかしいと首を傾げながら
次なるポイントへと向かうも、
クワガタの姿が見当たらない。


時期的に居てもおかしくない為、
藪を掻き分けて木を確認するが、
クワガタの姿は無かった。


ナミゲンゴロウに続いて
ヒメオオクワガタまで坊主とは。


焦る心を落ち着かせようと、
歩きながら冷静になれと唱え、
次なるポイントにて
遂にその姿を確認した。





曇り空で確認し難いが、
確かにクワガタが歩いていた。


単独高山採集では
必ずと言っていい程
木から網を外れた落下後の
藪捜索で見失う為、
昨年同様のシーツ作戦を実行する。





失敗は許されないと
息子達にシーツの両端を持って貰い、
枝を突くと、





アカアシクワガタ♂が
シーツに落ちた。


息子達が作戦成功と笑い、
漸く1頭採集となった。


この木の近辺を探すも
追加とはならず、手詰まりとなった。


開拓してこそ採集者だと、
子供達に新たなポイント探しで
山を登る事を告げ、
藪を掻き分けて進んだ。


ヤナギの木さえあれば
可能性はある。


そう信じつつ、
斜面を登って行く。


後ろからついて来る
子供達は無言だが、諦めた雰囲気の中
歩いていると背中で感じる。


10分程歩いていると
黒い物体が目に入った。





かなり大きな♀に見え、
ヒメオオクワガタの可能性を
息子達に伝えると、
指示する事なくシーツを広げた。


チーム力を感じながら
網でその♀に触れると、





見事シーツに落下し、
その♀を確認すべく裏返すと、





それは大きな
アカアシクワガタ♀であった。


残念がる息子達だが、
まだこの木にはクワガタの姿があると
指でその方向を指し、





網で捕獲を狙うと、





シーツに落下した。





息子達はアカアシクワガタではあるが、
採集出来る事を楽しんでおり、





肝心のヒメオオクワガタの姿を
探そうと更に斜面を登った。


下から見上げると
曇り空で見え難いが
枝の二股に何かが付いていると思い、
息子達に声を掛けるが
全く見えないと言う。


いや、ここだと網で触れた瞬間、
枝の形状に見えたのは脚であり、
それが動き落下した。


地面に激突した音はかなり大きく、
落下の時点で私は本命と判り、
長男が拾い大声を上げた。





漆黒に艶が掛かり
綺麗な大型のヒメオオクワガタ♂を
手にした。


息子達とハイタッチを交わし、
その大きな身体を測ると、





52mmであり、
私の自己採集記録を更新した。


息子達はそのサイズに見惚れ、
記念撮影を行い、次なる木を見ようと
歩いたが、その先にヤナギはなく
車に戻る事にした。


戻りつつ木を見て回ると、





長男が見つけた♀を
自分自身で採るようにと網を渡すも、
その♀は落下してしまう。


長男がシーツを広げれば良かったと
嘆いていた所、足元から少し離れた
場所に黒い物体が見え、息子に伝えると、





♀を捕獲し、


次男は「牙が見える!」


と、牙発言に苦笑しながら





とんかちさんの網で
見事捕らえた。





大きなアカアシクワガタを手にし、





サイズを測ると、





50mmと、他採集個体を
遥かに凌いだ。


この木はアカアシの木と
名付けても良い程、





アカアシクワガタを
多数採集する事が出来た。


自らの手で採集した息子達が達成感に
満ち溢れた顔で云う。


「次はナミゲンゴロウだね。」


二大ミッションと掲げた目標を
達成させようと、車に戻り、
山道を降りて行く。


To be continued.


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二大ミッション

2017.8.20
AM 4:25


飛び起き、後悔する。


AM3:00出発が
1時間半も遅れてしまった。


要因は私が勝手にアドレナリンを
沸騰させ、眠れなくなり、
AM 1:30までマップを見続けた為。


急いで息子達を起こし、
直ぐさま車に飛び乗り、
高速道路に乗った。





今回は双子の息子達と
ヒメオオクワガタを狙いつつ、
定めたポイントにてナミゲンゴロウも
探すという二大ミッションとなる。


天気は晴れていたものの、
現地に近付くと雲が次第に広がり、
やがて霧のように空が霞むと
小雨が降り始めた。


また雨か。


もう雨は常に想定している為、
ポケッタブルパーカーのフードを被り、


AM 8:45


第1ポイントにて先ずは
ナミゲンゴロウ捜索に乗り出した。





グーグルマップ通りの
放棄水田は網で掬うと
豊富な種の水生昆虫が入った。





次男が採集した事のない
ガムシが多々入り、





ナミゲンゴロウが
生息しているのではないかと
勘繰る程この地は抜群に良い環境であり、
クロゲンゴロウも多数入った。


ある程度の確認を終え、
次なるポイントへと向かった。


そこは湖でありながら
ストリートビューでは
最高のロケーションである。





然し乍ら事前に調査していた通り、
ブラックバスが多く生息しているようで、
実際にもバス釣りを
楽しむ方々が大勢いらした。


水面を確認すると
何年振りか、ミズスマシが
クルクルと回っており、
息子達にそれの生態などを教えた。


そして、グーグルマップを
睨み付けていた際に
思わず声を上げた場所に向かった。





見た感じのロケーションは
抜群になるが、網を入れても
水生昆虫は一切入らない。


第1ポイントで大量に入った
マツモムシすら入らない。


ここは様子が変だ。


息子達にそう伝え、
早々に切り上げた。


そして設定した第3ポイントは
マップ通りといかず、
山道をクネクネと登った甲斐なく
下山する事となった。


時計を覗くと、


AM 11:00


二大ミッション坊主は
許されない為、
ヒメオオクワガタ採集地へと
車を走らせた。


PM 12:00


ジャストに到着し、
予め購入しておいた
コンビニ弁当を開け、
昼食を摂る事にした。


いざ食べようと箸を探すも
何処にも見当たらず、
私の採集用バッグの中から
何とか二膳探し出し
息子達に先に食べるよう促した。


その間、私は現地を見回る。





ブナと





ヤナギは一年に一回は
見ないと、私の身体には毒かもしれない。


ヤナギに黒い物体が
付いていないか目を凝らすが
昨年とまるで異なり、
1頭も見当たらない。


おかしいと首を傾げながら
一通り見回り、車に戻ると
息子達は昼食を食べ終えていた。


私は時間を惜しみ、
唐揚げ弁当を左手に持ち、
食べながらヤナギのチェックを行った。


食べ終える間も発見出来ず、
今回の二大ミッション坊主が
頭を過ぎった。


最近の遠征採集での
坊主が続いている為、
臆病風が吹き荒れる。


息子達にルッキング採集を
楽しんで貰いたい。


その気持ちを強く持ち、
食べ終えた弁当を仕舞い、
ウェーダーを脱ぎ、
クワガタ採集用の長靴に履き替え、
網を携えてその一歩を踏み出した。


To be continued.


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最終日を締め括る

10連休を締め括る最終日、
家事を含めてやるべき事を終えた私は、
妻に息子達との採集の御許しを頂いた。


今回は息子達と私の3人の採集になり、
どうしても網が不足となる為、
無理を承知で網のレンタルを
お願いした所、快諾頂けた。


PM 3:10


娘を連れてとんかちさん宅に到着し、
丁度出られた奥様とご子息に手を振ると、
とんかちさんを呼んで頂けた。


他愛の無い話をしながら、
網の相談をさせて貰い、
頭の中で構想が浮かび上がる。


そしてとんかちさんのご友人から
頂いたというゲンゴロウを
見させて頂く事になり、
水生昆虫ゾーンに案内して貰った。





ブルーメタリックなメダカに
目を奪われながら、





とんかちさん飼育の
ナミゲンゴロウペアを見させて頂いた。


これだ、私が小学生の頃に
飼育し、タガメに食べられてしまった種は。


そう感慨深くナミゲンゴロウに見惚れた
次に紹介受けたのは、





九州産
コガタノゲンゴロとなる。


クロゲンゴロウよりも
一回り大きく、ナミゲンゴロウの
コピーの体躯となる。


なんてコミカルで
この時代にフィットした身体なんだ。


娘と2人で目を奪われる中、
益々ゲンゴロウ採集に火を焚べられた。





帰り際には値段が高く
躊躇していたハンドブックを
二冊あるからという理由で
譲り受けた。


もう、高山採集どころでは無くなりそう。


そう呟きながら
拝借した網を持参し、





10連休を締め括る採集用意を
施した。





気張らず、
採集眼力を開眼させ、
複眼モードで自身で歩き当てた
採集地に向かう事とする。


※オークションにて出品中



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ギネスへの適正飼育

ファブリースタカクワイの
飼育ギネスは88.8mmという。


私の飼育ギネスは82.1mmであり、
少し遠く感じていたが、
あっと声を上げる個体が見えた。





蛹室から脱出し掛けていた個体を
取り出すと、





立派な体躯に驚きながら
ラベルにある最終体重を見ると
22.7gとあり、





83.9mmとギネスが然程
遠く感じなく思え、飼育方法は
適正と思えた。


ただ、一度飼育種を整理する
カテゴリーである為、
この個体は手放す事となる。


飼育整理が出来、
余力が生まれた際は
もう一度挑戦してみようと思う。





※オークションにて出品中



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WD動画

2017.8.17
PM 9:00


やるべき事を終え、
気長に下道で本命求めて
車を走らせた。


交通量は少なく、
一休さんが乗るような
月を見ながら到着する。


ラダーを抱え、
ライトを前面に照らすと、
獣が此方を警戒して止まった。


写真を撮ろうとするも
走り去っていく後ろ姿から
狸と照合した。


樹液の量は昨夏と比べると
少ないものの、枯渇する程でも無く、
ライトを照らすと、





大型なクワガタが目に入った。


光に驚いたのか、
私が掻き出すまでもなく、
自ら正体を明かす。





君かと、
お尻に掻き出し棒が触れると、
慌てて外に飛び出した所を掴んだ。





コオロギの鳴き声が響き、
秋の気配を感じながら
その樹を見上げると、





ウマオイが張り付いていた。


子供の頃、バッタ系は
河川敷でトノサマバッタを追い掛け、
キリギリスとウマオイの逞しいボディに
惹かれていた。


結局、私は大型の昆虫に
弱いんだろう。


そんな子供の頃を回想しながら、
次なるポイントへと車を走らせた。





途中、反対車線のアスファルトに
黒い物体を目にし、車を停車させ
確認しに向かうと、





真夏の暴君が水銀灯に
飛来したらしく、
反対車線の中央に
微動だにせず佇んでいた。


轢かれてしまうと、
林に投げ込み、車に乗り込んだ。


程なくすると鹿が現れ、
危うく接触する所であった。


カブトムシ→鹿


しりとりであれば次は
カナブンで終わりか。


そんな事を考えながらiPhoneを
構えると、此方も狸同様
撮影の機会を与えて貰えず、
藪の中に消えて行った。


その後、猿やヌートリアなど、
しりとりの順番では無いが
獣達が頻繁に現れ、
WDナイトサファリ状態にて
ひと時も心を休ませる事は出来ず、
ハイビームで車を走らせた。


2017.8.18
AM 2:30


現地に到着し、状況を確認しに
灯の無い水田に降り立った。


先日、香川照之さんの番組で
タガメを撮影され、
私もWD静止画では無く、
WD動画をこのクロノグラフを
閲覧されている皆様方にご覧頂きたく、
家に直行せず、回り道をした。





タイコウチはもはや
コクワガタクラスの位置付けとなる。





トノサマガエル、君も絶滅危惧なのかと
声を掛けながらWDタガメを探し求めた。


幾つ堀上を確認したか解らない。
小虫を防ぐ為にフードを被っている為、
汗が弾丸のように落ちてくる。


もはや空前のタガメブームなのか、





蟹までタガメチックに
捕食していた。


そして漸く出会えた
WDタガメは、





5令幼体であった。


WD動画をと
撮影モードを切り替えて
録画を開始する。





残念ながらライトの角度を幾ら変えても
香川照之さんの番組のように
躍動感溢れる動画とはいかず、
これならば静止画と変わらないと
1人苦笑した。


そして、一つの淡い期待を抱きつつ、
暗黒の世界に独りいつ迄も
ライトを照らし続けた。


それは、タガメが住めるこの
ギャングの楽園であれば、
ナミゲンゴロウも生息出来るのではないか。


堀上を歩き続けると、





クロゲンゴロウに出会えた。





シマゲンゴロウも確認出来るが、
やはりこの地にはナミゲンゴロウは
存在しなかった。


WDタガメ成虫に出会いたかったが、
今回は出会えず、





田圃側に5令脱皮痕を確認した。





堀上では無く、
田圃側に潜んでいるのであろうと
車に戻り、


AM 5:15


我が家に到着した。


クロゲンゴロウの動画で聞こえるように、
秋が直ぐ傍まで近付いている。


今夏の採集に後悔する事なく、
存分に動けるよう、
家事手伝いを行う。


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人生初の灯火体験

親分に本丸遠征採集にて
お借りした灯火採集セットを
返却ついでに、気になるポイントにて
焚いてみようとなり、


2017.8.16
PM 7:00


長男と共に親分宅に向かった。


どこでセッティングするのか等、
打ち合わせもろくに出来ていない状況にて、
灯火採集を体験したい願望が先行し、


PM 7:40


親分に再会した。


だいぶ腰の調子が良くなり、
以前の貫禄も戻りつつある親分を乗せ、


PM 8:50


灯火採集としては
ゴールデンタイムが過ぎてしまい、
不安満載の中のセッティングを終え、





灯火ポイントは、
閉鎖されたダムにて
山の斜面を照らした。


長男も興味津々で、
飛来する音に耳を傾けていた。


グーグルマップと25000分の1地図の
広葉樹マークにて問題無い筈だが、
クワガタの飛来は皆無であった。


PM 9:30


この場所に見切りを付け、
次なるポイントにてセッティングを
行った。


すると、蝉の羽音とは異なる
飛翔音が鳴り響き、
地面に激突した。





コガネムシでこの羽音であれば、
クワガタカブトは更なる大きな
羽ばたき音が鳴り響くのであろう。


長男も親分もしきりに
地面を確認するも、
クワガタは飛来しなかった。


灯火採集、奥が深い。


この言葉に尽きる。


以前かっしーさんにお聞きした、
灯火採集の魅力とは?の回答である、
「狙った場所にセッティングし、
採集に至り勝利する」言葉が良く解った。


その土地、その環境を理解し、
その日の気温、月齢などを考慮し、
セッティングしなければ
簡単には採集に至らない。


またの機会に灯火採集を
行なおうと機材を撤収し、
親分のポイントに向けて車を走らせた。


その地はボコボコした
木が乱立している場所となり、





ノコギリクワガタや、





真夏の暴君らが
活動していた。





本命はと探したものの
樹液の質や洞や捲れの状況から
生息可能性は低いと感じた。


PM 11:40


採集に見切りを付け、
近くのコンビニで喉を潤し、


2017.8.17
AM 0:20


親分に別れを告げた。


部活後の採集に長男は
後部座席で動かなくなり、


AM 1:10


自宅に到着し、
息子を起こし、ベッドまで誘導した。


私が気になるポイントで
灯火採集をしたらどうなるのか。


本来、樹液採集にて狙って採る
スタイルを好む私だが、
腰痛の親分と共に狙ってトラップを掛ける
灯火採集で本命採集出来れば、
それはまた一つ楽しい思い出になると考え、
グーグルマップを睨む。


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子供達の製作

息子達がvivids ssp.にて
成虫へのゼリー遣りを手伝ってくれ、
カットする手間が省け、
時短に繋がった。


カットする役は1人で良い為、
残り2人の手が空く。


何か手伝いはないかと言うので、
工作好きな息子達には
ヘラクレス用の人口蛹室作製を
お願いした。





長男が私の人口蛹室を見ながら
作製に取り掛かると、
次男も作りたいと言う。





それを見ていた娘も
作ってみたいと言い、





♀用の製作をお願いした。


手が掛かる作業を
子供達の手で作製してくれ、
とても嬉しく思う。


いつ迄付いてきてくれるか
解らない為、この時間を大切にしたく、
出来る限り子供たちとの時間を
作れるよう、上手くスケジュールを組む。


採集狂の私には
難題である。


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遠い存在

2017.8.13
AM 6:00


AM 5:00にセットした
アラームで起きられず、
自己嫌悪に陥りながら
息子達に声を掛ける。


長男は起き上り、
採集に行くと言う。


次男は一度身体を起こすも、
そのまま手を振りながら目を閉じた。


私の隣で眠りに就いた
しゅんちゃんに声を掛けようとするが、
死体現場の如く倒れ込み、
とても声を掛けるまでに至らず、
長男と車に乗り込み昨夜の
ゲンゴロウ幼虫ポイントに向かった。





素晴らしい池である為、
私はウェーダーを履いて
網を入れ、息子は岸辺付近にて
網を入れた。





入るのはヤゴや
ミズカマキリのみとなり、
昨夜採集に至ったゲンゴロウ幼虫は
奇跡だったのではないかと
ジワジワと実感する。





ふと目に入ったのは
魚の死体であり、





成虫ゲンゴロウが居れば
齧られる筈の魚が無傷であり、
この池にはゲンゴロウが居ないと
判断した。


そしてこの魚の死因が気になりつつ、
昨夜のゲンゴロウ幼虫の亡くなり方と
要因を結び付けてしまう。


池を一周掬い、
息子に次なる池に行こうと声を掛ける。


息子が私同様悔しがる中、
次なるポイントに到着した。





この池の持ち主となる方に出会え、
ゲンゴロウ採集に来た事を告げると、
大層驚かれ、そして苦笑し、
池への進入の承諾を頂く。





何かがズレているのか、
この地方は多産地の筈、
私に採集センスが無いと
自信を失い始める。


一通り確認させて頂き、
先程の地主さんに声を掛け、
御礼を述べ、この家の前にある
街灯にゲンゴロウが飛来した事があるかを
お聞きした所、カブトムシは飛来するが、
ゲンゴロウは見た事が無いと話された。


残念がる息子の肩を叩き、
妻達の下に戻った。


バンガローに到着すると、
皆の元気な姿を目にし、
安心した。


私と長男が昨夜のお肉を
使用した焼きそばを平らげ、
部屋を片付けて鍵を渡しに
管理棟に向かった。


管理者に精算を済ませ、
また来年、ゲンゴロウを求めて
宿泊する事を告げると、
この辺りは人口的に池を
作っている為、泥のような池が無く、
ゲンゴロウ採集は難しいのではないかと
話された。


私が親しくさせて頂いている方は
事実採集で実績を残されている為、
興味が有るか無いかの違いと思い、
管理者には首を縦に振りながら
礼を述べ辞去した。


妻達と本日の行動を練る。


採集ばかりが先行してはならない為、
バランスを取りながら、
採集を含ませる。



提案は、
帰るルートの途中にある
私がマークしたポイントに
私だけが立ち寄り、
妻達は温泉を堪能する。


昼食を摂り、
目的の温泉地にて
妻達に別れを告げる。


すると、長男が温泉よりも採集をと
声を上げ、次男もそれに続き、
しゅんちゃんも採集を選択した。


しゅんちゃんパパもお風呂セットを
奥様に手渡し、採集車に乗り込んだ。


時間的に最後のポイント、
失敗は許されない。


約一時間掛けて到着した地は
私の思い描いた地と重なった。





皆の肩は下がりながらも
最後の期待を抱きながら
その一歩を踏み出す。





皆が其々に網を入れるも、





PM 2:50


本丸採集にピリオドを打った。


私が選択した最終地は除草剤の痕が残り、
田園地帯には後程農薬散布で
絶滅との情報を知った。


皆の落胆する顔を
変えようと、自販機にて
各々好きな飲み物を買うように
小銭を手渡した。


採集を振り返りながら、
車内はナミゲンゴロウの遠い
存在に益々の採集意欲を駆り立てられた。


私自身は、先日の遠征採集にて
坊主であった出来事に更なる
敗北が塗られ、不甲斐ないと
吐息を吐く。


PM 11:50


我が家に到着し、
子供達を寝かせ、
車内の荷物を家に持ち込み、
そのまま眠りに就いた。


本丸採集に決着は付かず、
まだまだこのカテゴリーは続く。


今回採集したゲンゴロウ幼虫は
親しくさせて頂いている方の
ご協力の下となり、
私の実力では無い。


私自身の手で採集に至った際は
胸を張ろう。


そう心に決め、
またグーグルマップを睨む日が続く。


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本丸採集旅行

双子の息子達が塾と部活の無い
お盆休みを利用して、
バンガローを借りて
一泊の旅行を計画した。


その地は本丸こと、
ナミゲンゴロウが生息すると
情報を得ている。


息子達も私同様、
ナミゲンゴロウ採集に燃えている為、
妻にプレゼンし、承認を得た。


また、今回はしゅんちゃん家族にも
声を掛け、2家族で本丸採集旅行に
出掛ける事となった。


2017.8.11
PM 10:30


先に我が家族が出発し、
車を走らせた。


途中、豪雨ゾーンが幾つも有り、
ハンドルを握る手に力が入る中、
先日のタガメリリースの寝不足も祟リ、
途中妻に運転を変わって貰い、





雲海の撮影を長男に託し、
目的の地にて朝食を摂り、
宿泊施設へと走らせた。


2017.8.12
AM 11:30


宿泊施設にて鍵を借り、
家族全員が歓喜の声を上げていると、
しゅんちゃん家族が到着した。


宿泊プランに岩魚の掴み取りが
含まれている為、
2家族でそれを楽しんだ。





予想以上に放流されている
水が冷たく、中々手で掴む事が出来ない。





岩魚の性質を利用して、
ブロックや岩を囲んで
追い込む事で掴めるようになり、





しゅんちゃんも掴む事に
成功した。


全て掴み終えた後、
スタッフの方が炭で塩焼きにて
提供して下さり、





皆で頬張った。


岩魚を食べ終えた
Aqua gangster questパーティーは、
ナミゲンゴロウを求めて車を走らせ、
妻達女子チームはプールへと向かった。


第1ポイントは、





水生昆虫の姿は無く、
イモリを確認するのみとなった。





第2ポイントは目の前が民家であり、
テレビを見て居られる男性が
窓際にお見えになり、その方に声を掛けに
歩み寄ると、その居間には10人程が
テレビを鑑賞されていた。


ゲンゴロウを採集しに来た事を告げ、
池に足を踏み入れても良いか確認した所、
その居間にいた全員が爆笑され、
快く許可を頂いた。


その池はストリートビューでは
最高の雰囲気を醸し出しており、
実際も文句ないポイントの筈が、
網には何も入らなかった。


限られた時間の為、
次なるポイントへと急いだ。


途中、気になる池が目に入り、
近くを歩かれていた方に
声を掛けた所、ゲンゴロウ採集で
苦笑され、私はこの場所と関係無いが
見るぐらいなら良いと思うと言われ、
確認すると、





営業時期外れの
釣り堀のようであった。


PM 3:50


目的地に到着し、
車から出ようとすると、
恐ろしい程のアブの大群に
車は囲まれ、私一人で確認しに向かった。





此処にもゲンゴロウの姿は無く、


次なるポイントにて
可能性の塊ポイントに到着した。





然し乍ら池には
水生昆虫のマツモムシすら
網には入らず、


皆、落胆しながら
ポイントを後にした。


この地は数多く
ナミゲンゴロウが生息すると
聞いていただけに、期待を膨らませて
この採集旅行に参加してくれた
しゅんちゃんを喜ばす事が出来ず、
悔しさで胸が埋め尽くされた。


妻達が待つバンガローに戻り、
皆が楽しみにしていた企画第2弾となる
バーベキューをデッキで行い、





私が親しくさせて頂いている方に
今回の採集を報告し、
ゲンゴロウ採集の手掛かりを
ご教示頂くと、
皆が小雨降る中でも採集に行きたいとなり、
ライトを携えて向かう事にした。


私はウェーダーを履き、
何度も網で掬うと、





たった一匹ではあるが、
ゲンゴロウの幼虫が入った。


その後、何度も掬うも
追加には至らず、
明日の朝に確認する事で
その地を後にした。


妻達にゲンゴロウの
幼虫を披露するも、





残念ながら1時間後には
生き絶えてしまった。


こんなにも脆弱な生物なのか。


雨は強く降り出し、
ライトトラップ作戦も中止を
決断し、しゅんちゃんパパと
アルコールを口にした。


2017.8.13
AM 0:00を回り、
夜の宴を終え、悔しさの中、
眠りに就いた。


To be continued.


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本丸に迫る

本丸、ナミゲンゴロウを求めて
しゅんちゃん家族と共に
車を走らせた。





詳細は後程綴る事とする。





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ギャングの楽園

2017.8.9


卵塊を護る姿が目に焼き付いて
離れないWDタガメ♂が生き絶えた。





死因は・・・交尾過多ではないか。





私の飼育方針が
問題となるのではないか。


産み落とされた卵塊からの
幼体は現れず、採集地へのリリースを
行わなければ来年の生息数に
影響するのではないか。


そんな想いに駆られ、
羽化した3匹と











採集したWD♀を





リリースしに
車を走らせた。


戻すのであれば急激な温度変化の無い
夜が良いと考え、


2017.8.11
AM 2:10


タガメが生き延びていける地を
確認する為、堀上にライトを当てると、





タガメ5令の姿を確認した。


手を伸ばした所、





脱皮痕であった。


ここは生きて行ける。





シマゲンゴロウや、





タイコウチや、





泥タイコウチや、





ミズカマキリ、コオイムシが
生息し、





WD5令を確認した。


リリースする場所はここで問題ない、
5令脱皮痕を確認すると
WD成虫をこの目で見たくなる。





各堀上に最低一つは
5令脱皮痕が存在し、





私が恐れていた事態には
至らないようであり、





安堵の吐息を吐いた。


そして遂にその姿を確認した。





♀を手に取り、





またすぐ側の♂を確認し、








この地にて短時間で
WD3匹を確認した。





一つ確認したいのは、
私が育てた♀とWD♀との
サイズとなる。


栄養不足であったのではないか。





左WD
右肉眼で確認した飼育個体


並べると、
サイズに其れ程遜色は無く、
私の飼育も胸を張れる。


そして此処はギャングの楽園、
絶滅を危惧する事もなく、
この地なら私のタガメを含めて





安心してリリース出来る。














全てをリリースし終え、





子供の頃に採集頓挫した
憧れのタガメ採集と飼育をマスター出来た
この達成感は私にとって大きな自信となった。


また採集したくなれば
この地に足を運べばいい。


そう呟きながら、
家路へとアクセルを踏み込んだ。


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肉眼 ステータス GOLD

2017.8.10
AM 2:15


vivids ssp.にて飼育作業を終え、
我が家に帰宅すると、
餌を食べていなかった5令
タガメ♀が羽化していた。





遠征採集の際、
しゅんちゃんパパに預かって頂いた
♂2匹は羽化したが、
♀は羽化せずに返却頂いた為、
肉眼での黄金羽化を目撃出来ればと
考えていた。


羽化の瞬間は確認出来なかったが、
黄金色の身体を目の当たりにし、
玄関に座り込んでその様子を眺めた。





枯葉色になる前はこんなにも
美しいものなのか。





見れば見る程、
よく出来た形状であると知る。


流線的なラインの身体は
水中での抵抗を減らし、
鋭く尖った爪と強靭な前脚力で
自分の何倍もある敵に向かっていく
パワーには驚かされるばかりである。





3匹と少ないものの
何とか孵化から羽化まで
ステータスを上げる事が出来た。





さて、
計画を実行する事とする。


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敗北の雨

PM 1:00


昼食を摂り終え、
眠気が訪れる前に行動する。


単独採集では甘えが生まれてしまえば
それに飲まれてしまう。


目的地へ向かう途中、
良さそうなクヌギが見えた為
立ち寄る。





高所に捲れがあるものの
そこはコクワガタの住処であった。





オオクワガタは
絶滅したのではないか。


そう感じてしまう程、
空振りが続く。


そして先日採り損ねた
大型のクワガタ採集に挑む為、
ラダーを抱えその樹の前で
深呼吸をして見上げる。





初めて目撃した時は
70mm程あるのではないかと
心臓が跳ねたが、実際は如何程なのか。


ラダーを伸ばし、音を立てずに
樹に添える。


ラダーを一段一段慎重に登り、
前回と同じ過ちを起こさぬよう、
空洞化した内部に落下させない為、
網を用意して手を伸ばす。





それは怯え、
必死にしがみ付いていた。


私は用意した網が
余裕を与えてくれる。


しっかりと握りながら
その樹から取り出しのは、





ヒラタクワガタ♂


採集した瞬間、
本当に先日と同じ個体なのかと
確認した。


其れ程違和感を感じるサイズであり、





光が生み出す影が
その姿を増幅させると解釈した。


前回の敗北を払拭出来、
気を良くした私はこの新規ポイントを
歩いてみたものの、素晴らしい樹液木には
出会えなかった。


その後、マーキングした樹液ポイントを
回り続けるも本命には出会えず、


PM 5:10





彼女を最後にと、
車へと戻る途中、小雨が降り出した。


敗北の雨だ。


山が帰れと促しているのか。


そう呟きながら車に乗り込み、
汗を拭う。


もうポイントはないのか。


雨が地面を泥濘に変える前に
この地を離れ、コンビニで暫し
思考を巡らす。





遣り残しはないか、
自問自答しながら東の空を見ると
雨は降っていないように思えた。


この遠征の第1ポイントである
お墓で締め括ろう。


そう決めて車を走らせると、
私の予想通り、東の地は雨が
降っていなかった。


PM 7:50


夜に喚かれた犬は民家の方が不在で
連れられているのか、静けさに包まれ、
最後のポイントのその樹を照らした。





徹底的に確認し、





その主達を掻き出した。





PM 8:20


グローブを取り、
採集ウェアを脱ぎ、
敗北に膝をつく。


台風が接近している為、
家路へと急がなければならないが
身体が拒否をする。


悔しさに打ちひしがれ、
運転席にて遠征採集の写真を見返す。


マーキングした地図を眺め、
遠征採集の見直しを
検討しなければならないと誓い、
この地を後にした。


途中、何度も仮眠を摂りながら
車を走らせるも数分で
睡魔に襲われてしまう。


走行車線を走っていた筈が
気付くと追越し車線を走っていた瞬間
ゾッとし、SAで少し長めの休憩を取り、


2017.8.7
AM 6:00


自宅に到着し、
息子達の友人達が泊まりに来ていたようで、
彼らの寝顔を見てベッドに倒れ込んだ。


今回の遠征採集で痛感した想いを
今冬から変えてみせる。


そう誓いながら
意識を失くした。


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0か1のフラグ

2017.8.6
AM 4:30


アラームを聞き、起き上がり
車から降りて身体をほぐす。


前々から気になって仕方のない、
ナミゲンゴロウ採集地を
グーグルマップで見続けていた場所は、
この位置からだと其れ程苦ではない。


本命であるオオクワガタが
採れていない中、決断に躊躇したが
0か1のフラグが立つならば、
1で挑戦してみて達成出来ないのなら
諦めもつくが、0で何もしない状態では
諦めも現れない。


自分自身の目で見て
確かめたく、意を決して大きく
移動する事にした。


快調なシルバーの機体により、


AM 6:50


グーグルマップに記したポイントに
降り立った。





放棄水田は航空写真とは異なる
状態と化していた。


これでは水生昆虫は住めない。


水田の上流へと向かう途中、





オオコオイムシに出会った。


他に水生昆虫はいないかと
探すも、ここは私が思い描く
ポイントでは無く、車に戻る事にした。


放棄水田から現役の水田にシフトし、





水草のある堀上にて
網を入れた所ミズカマキリや、





ガムシが網に入った。





此処ならナミゲンゴロウに
出会えるのではないかと、
網を掬い続けるも、入るのは
大量のミズカマキリであった。





ポイントを池にシフトし、
水面の動きを見ていた所、





波紋が広がりを見せ、
あの泳ぎの下手な甲虫は何かと
近付くと、真夏の暴君♀であった。


近くの木から落下して
溺れたらしい。


暴君♀を拾い上げ、
その樹を見上げても
樹液すら見当たらず、
他甲虫は皆無であった。


面白い出来事はさて置き、
次なる池を目指した。





この池ならナミゲンゴロウは
蛹室を作成出来るのではないか。


そんな事を考えながら、
網で池の周りを掬い続けると、
ウェーダーがサウナスーツ状態となり、
汗が滴り落ちていく。


採集を続けていれば
痩せられると独り笑いながら
本丸ナミゲンゴロウを追うも、
辿り着く事が出来ない。


AM 8:40





思い描いた場所に到着した。


此処は可能性しか感じない。


急いで降りて行き、
網を掬うも先程までウジャウジャと
網に入っていたミズカマキリさえも入らず、
小型のゲンゴロウも皆無となる。





この素晴らしいロケーションで
出会えないとは。


絶句し立ち尽くした。


戦意喪失寸前にて車に戻り、
水分補給を行う。


本命採集が頭を過ぎり、
時間的に最後のポイントを定め、
車を走らせた。


最後の地は田圃とし、





網の中には、





ミズカマキリやヒメガムシが
大量に入り、ナミゲンゴロウの姿は無かった。


本丸攻略とは行かず、
ラバーコーティングネットズームを
手放し、ウェーダーを脱いだ。


AM 10:00


汗を拭い、この地を後にした。


いつの日か時間を掛けて
この地の攻略に挑む事とし、
本命採集へと車を走らせた。


To be continued.


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単独採集の醍醐味

いつでも食べられる、
例えばチェーン店なら
この離れた場所で食べる必要性を感じない。


この地ならではのものを
食べる事、それも遠征採集の醍醐味となる。


PM 1:00


腹を満たした私は、
眠気が訪れる前にと
クヌギ爆裂地帯へと車を走らせた。


ラダーを抱えて目的の場所まで
歩いていると、汗が否応無しに
ダラダラと垂れてくる。


道があった筈が
藪で消えてしまっており、
掻き分けながら進み、
やがてその地に到着した。





樹液も有り、爆裂したクヌギには
タマムシが此方を向いているだけであった。


採集者、獣、鳥などに
してやられたのか。


特筆すべき点も無く、
クヌギ爆裂地帯を後にし、
30分の仮眠後、大きくポイントを変えた。


PM 4:40


コンビニでホットコーヒーを飲み、
頭を覚醒させた後、小高い山に
登る事にした。


斜面はラダーが重くのし掛かる。


こんなに重いものだったのかと
感じる程、右手左手と変えながら
歩みを進めた。


少し離れた樹で呼吸を整え、
目的の樹の前に立つ。


耳元でレーシングカーが
何台も走り寄り去っていく音は、
尋常ではない数の藪蚊の仕業であった。





この捲れには長歯の
コクワガタが住処とし、
上部捲れにはヒラタクワガタ♂のみとなった。






ポイントを変え、
ライトを当てる。





トカラノコギリを彷彿させる
カラーの営みを横に、





存在感抜群の暴君が
張り付いていた。


近くで撮影する。





私など眼中にも無いと、
微動だにしなかった。


PM 7:30


最後のポイントにて
本命の姿は見られず、
汗だくの採集ウェアを脱ぎ捨てた。


今日は汗を流そうと、
初めて訪れた温泉施設にて
身体を温め、


PM 8:45


遅い夕食を摂ろうと入店し、
採れてもいないのに
こんなものを頼み、





単独採集の醍醐味とし、
独り夕食を愉しんだ。


PM 9:50


明日の出撃に備え、
定めたコンビニにて
眠りに就いた。


To be continued.


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単独採集の弱み

2017.8.4


ガッツな鍵を手渡された際、





まさかあの三倍遅い赤い車ではないかと
尋ねると、店員は首を縦に振った。


私は前々から、今回の車は
あの三倍遅い赤い車を外すよう
若い店員に伝えていた為
意義を申し立てると、
年配の店員は苦渋な表情を浮かべ、
洗車していない新型を指差し、
私は快諾した。





店員曰く、
軽自動車はどれも高速道路を
走れば燃費が悪いとの事。


私はそれも含めて比較したいと話し、
店員に礼を述べ辞去した。


先ずは腹ごしらえと、
もはや説明の必要も無い
ラーメンを啜り、





荷物を詰め込み、





単独遠征採集にて
車を走らせた。





このシルバーの機体は
快調で有り、とても俊敏且つ
速度の伸びも申し分無かった。


素晴らしいと口ずさみながら、
目的地へと向かった。


途中、睡魔にスリーパーホールドを
掛けられた為、堪らず停車させ、
仮眠を取った。


2017.8.7
AM 3:00


目的のインターを降り、
コンビニでパルムを頬張った。


私は甘い物を摂取しない嗜好の為、
これを欲しているとは疲労していると、
自覚し、第1ポイントへと向かった。


世界は私独りではないか。


其れ程、静けさに包まれ、
空には輝く星空が広がっていた。


美しい星空を見終え、
ラダーを抱えてライトを照らすと、





真夏の暴君♀が目に入った。


捲れや洞を徹底的に
確認するも、本命どころか
コクワガタが占拠する状態で有り、





彼女が多かった。


お墓と民家の近くである
第2ポイントに向かい、
車から降りると犬が喚く為、
迷惑甚だしいと急いで撤収し、
翌朝の第1ポイントに設定した。


パルムを購入したコンビニに戻り、
アラームを設定し眠りに就いた。


AM 6:30


アラームの音で起き上がると、
朝陽が眩しく、本日の採集は
過酷なものになると覚悟した。


朝食を購入し、
運転しながらそれを食べ終え、
昨夜のお墓ポイントに到着した。


到着すると、民家の方がご夫婦で
農作業をされていた為、
元気よく挨拶をし、クワガタ採集の
許可を頂き心置きなくその地に
足を踏み入れた。


此処は前回ヒラタクワガタを
5頭抜いた場所であり、
本命が入っていないかと期待する。





見た目、捲れや洞に
その姿は無く、根元の捲れに
スポークを差し込むと、





ペアで落ちてきた。





この樹はこのペアだけとなり、
おかしいと首を捻った。


本命は入らずとも
ヒラタクワガタはもっと居てもいい筈。


色々と考えながら
車へと戻り、次なるポイントを設定し、
向かう途中気になる樹が目に入り、
確認した。





残念ながらクワガタの姿は無く、
次なるポイントへと車を走らせた。


此処も民家の側となり、
予め用意したお土産を持ち、
挨拶で呼鈴を鳴らすも不在となり、
お土産を仕舞い樹を確認した。





この顎の形状は
ヒラタクワガタであり、
興奮もせずに捲れから
取り出そうとすると、
僅かの差で指が届かず、
落ち葉へと落下していった。


落下ポイントを目で追うも、
逃がした個体を拾い上げる事は
出来なかった。


仕方なく他の部位にて
クワガタの姿を確認し、





落ち葉に落下させないように
細心の注意を払いながら
この手に収めた。





この最高級のポイントでも
本命に出会えない。


この先の採集は
険しいものになると、
汗を拭いながらラダーを仕舞い、
この地を後にした。


次なるポイントへと向かう途中、
伸びる枝葉がクヌギと解り、
進路を変更し、林へと足を踏み入れた。


その樹を下から見上げた所、
とんでも無く大きな黒い物体が動き、
ラダーを急いで取りに戻った。


あれは本命ではないか。





速くなる鼓動、忘れてしまいそうな
慎重を何とか繋ぎ止め、
その樹に戻ると、その物体は光に怯え、
奥に行こうとするも行き止まりであった。


これはイージーだ。


その考えが甘かった。





退路をドライバーで塞ぎ、
スポークでお尻を刺激して
動いた所を手で掴む。


このシナリオは私が掴み損ねた時点で
結末が変わり、この樹の構造を
把握していなかった事も敗因となった。


動き出したその大型クワガタは、
私の指をすり抜けながら
内部が枯れた空洞部へと落下し、
そのまま落ち葉とフレークの中に
潜って行ってしまった。


その大型の種は
動き出した時点で正体が判明したが、
手で掴めなかった事が
悔しくて仕方無かった。


この日にその主が上がってくる可能性は
低いと判断し、この地を泣く泣く後にした。


気を取直して、次なるポイントへと
車を走らせた。


到着し、ラダーを伸ばすと
お馴染みの形状が目に入った。





高所にて左手で樹を掴み
身体を支えながら右手で掻き出すと
もう一本の腕が必要となる。


落下したペアは2度と見つからず、
単独採集の弱みを痛烈に実感する。


ラダーを運び、ラダーを伸ばし、
ラダーを登り、取り逃す。


この一連の作業の肉体的と
精神的ダメージは計り知れない。


Naを摂らずにいると
頭痛が酷くなる為、
車に戻っては細めな水分補給を摂る。


次なるポイントにて
大型のクワガタを目撃し、





取り逃さぬよう、
細心の注意を払った。





隣の樹にも別個体が潜み、





落下させないように抜いた。





このポイントは
樹液木が多く点在する為、
ラダーを登ってグローブを取り、
iPhoneにて撮影する行為に
注力出来なくなる程の場所となり、
暫し息を切らす際はラダーに
手を掛け呼吸を整えた。





水牛ノコギリに対し、
捲れはドルクスの専売特許と
話し掛けるも、





捲れは彼等の避暑地なのか、





ノコギリ達の生態も温暖化で
変わりつつあるように思えてしまう。


ラダーを抱え斜面を登り、下り、
ラダーを伸ばし、ラダーを仕舞い歩く。


汗がとめどめも無く
滴り落ちる中、
何とか車まで戻り時計を覗くと


PM 0:20


昼食を摂ろうと、
一度採集ウェアを脱ぎ、
此処でしか食べられないものを
食べに車を走らせた。


To be continued.


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ステータス:W GOLD

2017.8.5
PM 7:42


しゅんちゃんパパに託した
タガメ3匹の内、1匹の羽化が
始まったと連絡を頂いた。





子供の頃に蝉の羽化を見た時の
感動が蘇る中、画像が次々と送られてくる。


PM 7:52





PM 7:58





しゅんちゃんパパに託して
正解だった。





サングラスを掛け、
ビーチで肌を焼くかの
ポージング、衝撃的画像に
採集地から感謝を述べた。


PM 8:06





PM 8:23





ステータスゴールドを肉眼で
見る事は出来なかったが、
まだ2匹いる。


PM 9:01


もう1匹の♂も羽化が
始まりそうと連絡を頂く。





PM 9:29





まさかのW GOLDの連絡を頂き、
感無量となる。


しゅんちゃんパパ曰く、
餌を2日食べなくなると
羽化前と言う。


最後の1匹の♀の羽化を
肉眼で確認出来れば、
そんな事を想いながら
遠い地で眠りに就く。


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羽化誤算

採集日程まで羽化しないとは
誤算であった。


卵塊孵化から飼育している
タガメ3匹のステータスは
5令となり、羽化を待ち望んでいたが、
中々思うように事は運ばない。


毎日の水換え、餌換えを
行わなければならない
幼体に対し、放置すれば
死に直結する。


色々と悩んだ挙句、
既に3匹の羽化まで辿り着いた
しゅんちゃんパパに、私が採集で
世話を出来ない間の管理を
お願いした所、快く引き受けてくれた。


♀は身体が緑色であり、





羽化まで時間が掛かると思うが、





♂2匹は茶色く変色しつつあり、





羽化間も無くといった所となる。


羽化時のゴールドタガメ拝見は
現実的に困難となりそうだが、
タガメ飼育マスターの
しゅんちゃんパパなら、
ゴールドクロスまで迎えてくれる。


私はガッツな鍵を受け取り、





単独、本命オオクワガタ採集に
出掛ける。


どの様なドラマが
待ち受けているのか
とても楽しみであり、
この採集に出掛けられる
妻としゅんちゃん家族に感謝する。


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黄金80計画

ボトル最下部にて
脱出の契機を探っていた
ババオウゴンオニクワガタが
ボトル上部に現れた。





最終体重23.5gの
体躯は如何程か。


掌に乗せ、
確認する。





特段、
目を奪われるものでも無く、





サイズは73.0mmとなった。


最終体重26.5gと、
6月に羽化した個体は、





残念ながら蛹室で
そのまま息を引き取ってしまった。


期待していただけに無念ではあるが、
ババオウゴンオニクワガタを
大型化する手掛かりのようなものを
掴みかけている為、
メソトプス同様に注力していく種となる。


先に後食を開始した♂を
並べてみる。





手前から75.5mm、
73.1mm、そして今回の73.0mm、
オウゴンオニクワガタの中で
顎が長く発達し、スタイルとして
バランスの良いババの80mmオーバーを
狙い、継続飼育する。


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ソニックウェーブ

タガメは孵化しない。


それは♀が自らが産んだ
卵を食べてしまうという
本末転倒な出来事以降、
そう思い込んでいた。


また、めっきり♂が
卵塊を護る行為を辞めてしまった事も
その要因に含まれる。


しかし、よく見ると
1匹孵化しかけているように見える。





そして更に目を凝らすと
数匹孵化した形跡もあった。


孵化した彼らは
タガメの餌となる小魚に
食べられてしまったのか。


全ての小魚と卵塊を護らなくなった
♂を、♀が暮らしている隣のケースに
移した所、直様始まった。





菌糸を詰めながら、
この行為はどれぐらいの時間なのか
ストップウォッチで計測した所、
8分15秒であった。


2時間のボーリンフタマタに比べたら
可愛いものである。


交尾後はジタバタしながら
離れるものの、





♂は求愛行動を放つ。


それはポンピングと呼ばれる動きになり、
身体を上下に揺らし、水面に波を起こす程、
目を見張るものがある。


その身体からフェロモンを
放っているかは定かではないが、
この音波を♀に送り続けていた所、
♀が反応して走り寄ってくる。


見事なソニックウェーブ送受信完了の様を
文章と静止画では皆様によく伝らないと思い、
動画を撮影した所、予想外に上手く
その出来事を収める事が出来た。


クロノグラフ史上初となる
動画を掲載し、皆様にその求愛行動から
交尾までの動きをご覧頂ければと思う。





また産卵するのかが
最大の焦点となり、
今後の動向に注目する。


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持つべきものは

持つべきものは友である。


私の飼育ローテンションに
刺激を与えに彼がやって来たのは、


2017.8.1
PM 9:50


トレーニングを終え、
わざわざvivids ssp.まで
来てくれた。


先日のクマモンさんの
ファミレス編を聞きながら、
水生昆虫や採集、飼育について
話しながらマット50Lを詰めた。


特に親友としての採集への忠告を頂き、
良い友人に出会えたものだと
実感しつつも、照れ臭く笑いに変えてしまった。


帰り際にボーリンフタマタ産卵木を
10本手渡し、





溜まりに溜まった
空きダンボールを畳み、
廃棄しに走った。


彼の提案で、私が愛して止まない
ラーメン屋に向かった。


日付が変わる中、
大盛況の店内に2人驚き、
最後の客として麺を啜った。





久しぶりに辛味噌を注文し、
彼の注文はと言うと、





豚骨醤油を頼まれた。


先程から述べている彼を、
この画像の野生溢れる腕から
ヒュージャックマンではないかと
思われた方がもしいるとすれば、
それは勘違いとなる。


ウルヴァリン化した
相棒masaさんと美味い美味いと
ラーメンを啜り、彼は久しぶりに
ラーメンを食べたのか、
「沁みるなぁ」と、スープを啜る度に
漏らしていた。


片道30分とは言え、
こうして手伝ってくれる友、
持つべきものは相棒と
沁みる夜となった。


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