2ndブラックに迫る
目的地へと向かう途中、
SAに寄ると灯りに誘われた
甲虫が目に付いた。

ミヤマカミキリか。
他に目を奪われる甲虫も無く、
このSAを後にした。
気温25℃
風は無く、車から降りると
湿気を感じ、不快な夜となる。
しかし、こんな夜には
本命に出会える。
そう信じながら
ラダーを抱え、一歩また一歩と
踏み出すと、汗が滲み出す。
樹液木に到着し、
ライトを徐々に上げていく。
この瞬間が樹液採集の醍醐味、
何が張り付いているのか、
何が光に怯え逃げ去っていくのか。
この樹に来る道中、
蜘蛛の巣が張り巡らされていたが、
どうやら私以外の採集者が
ここに現れた痕跡を見つけた。
なるほど、クワガタの姿が皆無なのも
理解出来る。
そう呟きながらラダーを伸ばし、
前回リリースした♀の小洞に
ライトを当てる。
不在
♀は逃避行と言う名の
飛行で消えてしまったのか。
それとも産卵の為、
この場から消えてしまったのか。
そんな事を考えていると
小洞から1m程上部に当たる
樹皮下にて何かが動いた。

アタック25の最後の問題の如く、
その物体の姿は把握し難い。
光を避けようとそれは
動き、私は察した。

この大きさ、
この点刻、本命♀だ。
前回リリースした♀の
可能性を考えると、
鼓動は落ち着きを取り戻していく。
ステルスヒップパックから
ドライバーを取り出し、
♀採集に臨む。

この樹皮下の出口付近まで
掻き出すと、前回同様、
頭を下に向けて歩き出した為、
潜り込まないようにドライバーを
腹部に滑り込ませ、頭を上げ、掴んだ。

樹上にて確認する。
このサイズは前回採集した
♀と同じような大きさであり、

腹部の微毛も産卵にて
潜る際擦られた形跡もなく、
スケール測定した所
44mmであった為、
残念ながら2ndブラックでは無く、
リリースした1stブラックであった。

この♀がいた樹皮下を
隈無く探すも、♂の姿は無かった。
再びリリースし、

♂への誘惑を待つ。
その他の捲れ、洞を隈無く探すも
コクワガタの小歯を確認するだけであった。
この樹を離れ、
歩こうとすると、

真夏の暴君♀が私のライトに
向かって飛来した。
彼らの季節真っ只中、

疲弊した身体を動かし、
車に乗り込んだ。
無賃乗車を図る
キリギリスを目にしながら、

車を家路へと走らせた。
途中、コンマ何秒か
意識を失くし頭が下がる為
大事を取り、SAで小休憩を入れた。
AM 5:00
vivids ssp.に到着し、
荷物を片付け、タガメの水交換を行い、
AM 5:30
愛娘が眠る隣で
身体を休めた。
昨夏は♂ばかりに出会えたが、
今夏はそう上手く行かないようだ。
樹液採集で10頭、
今夏ミッションが霞む中
70mm♂を求めて今夏の指標を
現実のものにする。


SAに寄ると灯りに誘われた
甲虫が目に付いた。

ミヤマカミキリか。
他に目を奪われる甲虫も無く、
このSAを後にした。
気温25℃
風は無く、車から降りると
湿気を感じ、不快な夜となる。
しかし、こんな夜には
本命に出会える。
そう信じながら
ラダーを抱え、一歩また一歩と
踏み出すと、汗が滲み出す。
樹液木に到着し、
ライトを徐々に上げていく。
この瞬間が樹液採集の醍醐味、
何が張り付いているのか、
何が光に怯え逃げ去っていくのか。
この樹に来る道中、
蜘蛛の巣が張り巡らされていたが、
どうやら私以外の採集者が
ここに現れた痕跡を見つけた。
なるほど、クワガタの姿が皆無なのも
理解出来る。
そう呟きながらラダーを伸ばし、
前回リリースした♀の小洞に
ライトを当てる。
不在
♀は逃避行と言う名の
飛行で消えてしまったのか。
それとも産卵の為、
この場から消えてしまったのか。
そんな事を考えていると
小洞から1m程上部に当たる
樹皮下にて何かが動いた。

アタック25の最後の問題の如く、
その物体の姿は把握し難い。
光を避けようとそれは
動き、私は察した。

この大きさ、
この点刻、本命♀だ。
前回リリースした♀の
可能性を考えると、
鼓動は落ち着きを取り戻していく。
ステルスヒップパックから
ドライバーを取り出し、
♀採集に臨む。

この樹皮下の出口付近まで
掻き出すと、前回同様、
頭を下に向けて歩き出した為、
潜り込まないようにドライバーを
腹部に滑り込ませ、頭を上げ、掴んだ。

樹上にて確認する。
このサイズは前回採集した
♀と同じような大きさであり、

腹部の微毛も産卵にて
潜る際擦られた形跡もなく、
スケール測定した所
44mmであった為、
残念ながら2ndブラックでは無く、
リリースした1stブラックであった。

この♀がいた樹皮下を
隈無く探すも、♂の姿は無かった。
再びリリースし、

♂への誘惑を待つ。
その他の捲れ、洞を隈無く探すも
コクワガタの小歯を確認するだけであった。
この樹を離れ、
歩こうとすると、

真夏の暴君♀が私のライトに
向かって飛来した。
彼らの季節真っ只中、

疲弊した身体を動かし、
車に乗り込んだ。
無賃乗車を図る
キリギリスを目にしながら、

車を家路へと走らせた。
途中、コンマ何秒か
意識を失くし頭が下がる為
大事を取り、SAで小休憩を入れた。
AM 5:00
vivids ssp.に到着し、
荷物を片付け、タガメの水交換を行い、
AM 5:30
愛娘が眠る隣で
身体を休めた。
昨夏は♂ばかりに出会えたが、
今夏はそう上手く行かないようだ。
樹液採集で10頭、
今夏ミッションが霞む中
70mm♂を求めて今夏の指標を
現実のものにする。


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