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国産産卵難関種に挑む

商談が夕方遅くに終わり、
家が会社の中間地点の為、
直帰申請を行いvivids ssp.に向かった。


作業前、手をよく洗い
日曜日に到着している
カワラタケ9ブロックを
早速詰める事にした。





今回は2300ボトルと1400ボトルへの
投入となる為、相棒を召喚するまでも無い。


一番時間の掛かる
皮膜を取り除く作業を終え、





詰め始めたら
あっと言う間感覚で、





2300×7本
1400×9本をメソトプス用に
安置する。


単独の作業は無の境地、
何も考えずにプレス機を操舵し、
2時間も経たずに作業を終えた。


片付け終えた際、
いつ見ても交尾している
ヒメオオクワガタが目に入り、
産卵セットを組んでみる事にした。





固めのナラ材にたっぷりと
水分を含ませ、
乾燥気味のマットに埋めた。





その上に水苔を敷き、
ペアを乗せてみた。





なんて脚の長い種なのか、
私もあと5㎝でいい、足だけ長くなりたい。


そんな妄想を馳せながら
美脚♂を個別に仕舞い、
♀のみの美脚セットで
国産産卵難関種に挑む。





ヒメオオクワガタで
産卵させた事は無い為、
結果が楽しみではある。


後は野となれ山となれ。


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WDスペック

5連休の代償を思い知る。


机の上に山積みとなる書類と、
メールでの依頼の数々。


システムが稼働している間に
優先順位を付けて仕事をこなすも
時間が足りなさ過ぎる。


明日へ回しながら
帰宅し、vivids ssp.にて
先日採集したWD個体を実測する。





2016.9.25
採集個体





68.4mm


2016.6.11
採集個体は68.7mm



両頭と比較してみると、





左68.7mm
右68.4mm


見た目で顎幅の違いが
目に付く。





左68.7mm
右68.4mm


極太大歯68.4mmの頭幅は、





24.5mm


大顎幅は、





右4.9mm





左4.8mm


68.7mmの頭幅は、





23.8mm


大顎幅は4.4mmであった。





ズッシリとした体格で
迫力ある極太大歯と、
自己採集ギネス個体の68.7mm、
冬に同産地の♀が羽化している事から、
この2ラインのブリードを決めた。





2016.9.17
採集個体♀47.3mm
のラインを
含めた3ラインに対して、
大注力する。


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極太大歯樹液採集

顎が光を照り返すその主に
VESSELを捲れに挿し込み、
お尻を刺激させ掻き出し、
右手で掴んだ。





ダニに全身覆われた
オオクワガタ♂の
採集に至った。





その顎の太さを二度見し、
2人絶叫しながらとんかちさんと
ハイタッチを交わす。


とんかちさんは初となる
天然オオクワガタ採集を
目の当たりにし、
感嘆の声を零した。


この地にもオオクワガタがいる。


私の本命生息地の条件補正が
必要と実感した。


♀の存在の可能性も有り、
捲れを覗くもクワガタの姿は無い。


ペアで採集する事がどれ程
困難を極めるのか、
本命樹液採集者には痛感される
難関ミッションとなる。


この地を見直す必要があると、
2人眼を光らせて次々と樹に
ラダーを掛けては登り、
ライトを当てた。





とんかちさんの手で
本命採集して貰いたく、
積極的に樹上へと登って貰う。


雨は本命採集と共に上がり、
残念ながら追加は無いまま
車へと戻り、喉を潤そうと
コンビニに寄り2人祝杯を上げた。





本命採集の祝杯程
美味と感じるものは無い。


2人、喉の渇きから
ゴクゴクと飲み干し、
地図を睨み大きくポイントを
変える事にした。


車から降りて採集装備を
身につけていると、
一台の白い軽トラが通過した。


暫くすると、
通過した筈の軽トラが勢いよく
バックして来ると、我々の位置で
停車した。


年配の方が車から降りて
大きな声で尋ねる。


「何採りに来た?!」


私はクワガタを採りに来たと
告げると、皆決まって驚く顔をし、
立ち去って行くが、
この年配の方は違った。


どんなのを採ったか
見せて欲しいと言う。


私はケースに仕舞った
極太大歯を披露すると、


「どぅおお~、でっけー!!」


と、大変驚かれ、
目がまん丸とはこの事だと
3人で笑い合った。


PM 2:30


とんかちさんの奥様方を
迎えに行く時間を考えると
残り1時間半か。


目的地に停車させ、
毎度訪れるクヌギの樹まで
辿り着くと、樹液臭が3m程
離れた場所からも漂う。


斜面を登り、樹を見渡すが
コクワガタの姿のみが伺える。


このすぐ傍で冬に相棒masaさんが
本命採集しているにも関わらず、
この樹に入らない。


本命採集の奥深さを
身に染みて感じる。


車に戻り、装備を載せていると、
とんかちさんの目がキラキラと
輝いていた。


藪の中に自生している栗が
台風の影響か、
本日の雨の仕業か、
ゴロゴロと落ちていた。





イガを剥き、栗を取り出す。





まだ虫に食べられていない
大きな栗をとんかちさんに
手渡すと、屈託の無い笑顔を見せた。


インターチェンジを降車してから
気になる地を見ようと
最後のポイントと定め、
車を走らせる。


その地の条件は良いものの、
幼虫が育つ環境が無く、
樹液も少々と私が思う本命生息地とは
大きく異なる地であった。


最後にもう1箇所、
気になるポイントに近付き、
近くにいた地元の方に声を掛ける。


お決まりの台詞、
「クワガタを採りに来ました。あの樹を
見させて貰ってもいいですか?」


お決まりの台詞が返ってくる。


「クワガタ・カブトはもう居ないよ」


笑顔で入山の許可を得て、
とんかちさんとその樹に向かう。


スズメバチが多数飛んでおり、
期待出来るかと思ったが
洞や捲れが少なく、
採集地順位の表彰台とまでは
行かなかった。


PM 4:15


汗と雨と泥にまみれた
衣服を脱ぎ捨て、採集装備を片付けた。


インター近くのガソリンスタンドで
給油し、奥様方を迎えに走った。


途中、SAで夕食を摂り、
とんかちさんの車に付いている
クルーズコントロール機能を
試そうと取説を熟読し、
2人感動しながら目的のインターを降りた。


奥様のお父様もクワガタを
飼育している事から、
奥様の実家に上げて貰い
ジュースを頂きながら
飼育個体、標本を見させて頂いた。


お父様のクワガタ飼育や
標本の説明をされている時の
表情は笑顔で満ち溢れていた。


本日の採集個体を皆様に披露し、
ご実家を後にした。


PM 11:00


とんかちさんと固い握手を交わし、
奥様に感謝を述べ、ファミリーに手を振った。


家に戻り、
採集装備や個体をvivids ssp.に
運び込み、近くのコンビニで
アルコールを購入し、
独り採集を振り返った。





今夏本命樹液採集は、
68.7mm♂の嫁探しで
決着を付ける予定であったが、
極太大歯♂で終止符を打つ。


冬場に記録した
樹液ポイントが功を奏し、
今夏8頭のオオクワガタ
樹液採集に至った。


MASTER'S DREAMを
心地よく飲みながら
寝室に向かうと、枕元に手紙が
置いてある事に気付いた。





娘の字にはみ噛みながら
開封すると





おつかれさま。


娘の気遣いを嬉しく思うと、
アルコールが睡魔を召喚させた。


目を瞑りながら
本命採集のNext levelに向けて、
自己研鑽を惜しまずに
フィールドを駆けていく姿を想い描く。


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本命樹液採集への終止符

26日に約束していた
森崎さんとの採集が台風の影響で
土壇場で流れる事となった。


それならばと
遠征本命樹液採集にて
手にした68.7mm♂の
嫁探しを企て、本命樹液採集に
ピリオドを打とうと画策するも、
急遽の予定に採集相棒masaさんは
品川を理由に、親分は娘さんの挙式前で
首を横に振り、ひろさん達は高山採集の為、
単独採集を目論んでいた所、
超絶竿師こととんかちさんが
単独採集は危険であると
私の画策に賛同して頂いた。


待ち合わせは、
2016.9.25
AM 3:30


遠征採集地の通過点が
とんかちさんの奥様の実家である事から、
奥様と娘さん、息子さんを
ご実家にお届けした後、
採集に向かうプランとなった。


とんかちさんが到着し、
奥様達に挨拶をして
車に乗り込む。


ファミリーの中に
紛れ込んでしまった
相席感200%の中、
お子様達と会話をしながら
目的のインターチェンジで降車し、
奥様に「採ってきて下さい」と、
激励を受け、親指を立てた。


奥様達が親御さんの車に
乗り換え、とんかちさんと2人
目的地へと急いだ。


AM 9:00


目的地に到着し、
採集ウェア、装備を施し、
ラダーを抱えて歩き出す。


すると、山の方から
草刈り機の音がし、
作業の方々に挨拶をする。


クワガタ採集で来た事を告げ、
入山の許可を頂き、歩みを進めた。


目的のクヌギに到着すると、
ノコギリクワガタ長歯を
目にした。





9月の終わり、未だ健在の姿に
嬉しく思い、とんかちさんと
捲れ、洞を徹底的にチェックする。


捲れからは顎が摩耗した
ヒラタクワガタ♀が現れ、





産卵の時期に回帰する
狙い目と、本命の姿を探す。


樹液は枯渇する事なく、
スズメバチが盛んに活動する中、
ライトを当てて探すも、
本命に出会えなかった。


その地のクヌギを見て回り、
有望な箇所にもクワガタの姿は無く、
下山を決めた。


今回、光り輝く採集センスを持つ
とんかちさんには、オオクワガタ採集の
ノウハウを伝えたいと思っていただけに、
有望な地での坊主は、前途多難を
全身に浴びる。


全身と言えば、
藪蚊が多い地でありながら
全身が痒みに覆われて仕方ない。


車に到着し、
痒みを最大限に感じる
首回りを確認すると、
藪蚊の攻撃では無く
蛾の仕業と思われ、皮膚が赤く腫れ、
首から膝まで広範囲に痛痒さが広がり、
薬を塗り、次なる目的地へと車を走らせた。


どのクヌギにも
本命の姿は無く、





ピンノコ♂





ピンノコ♂





ピンノコ♂と、
ピンノコ祭りであった。


私がとんかちさんに見せたいのは
ピンノコでは無いと、
目的地を変えるも、





どうやら本日はノコギリクワガタ祭と、
不味い展開に坊主の覚悟をし始める。


全身に広がる痒みが
戦意喪失をさせる為、
とんかちさんに採集を託し
車に戻り、薬を塗り直す。


とんかちさんがラダーを抱えながら
戻り、目的地を変えようと
エンジンを掛けるにも
反応しない。


とんかちさんの顔色が変わり、
こんな辺鄙な所でエンストは勘弁と
スマートキーを抜き、キーを挿し込んで
回すもエンジンは掛からない。


ハンドルがロックされていたので
ハンドルを回すように、
そしてエンジンキーを回す際に
アクセルを踏むように伝えると、
車は排気音の唸りを上げた。


AM 11:00


天気予報は晴れの筈が
小雨から本降りへと変わり始める。


次なる目的地を考えたく、
とんかちさんに昼食を摂ろうと
提案し、お店にて地図を見つめる。


有望地の採集順位の
表彰台は回り終え、
どの場所を選定すれば良いのか。


思考を巡らせ、
自身が思い描く場所と
少しズレが生じるポイントに決め、
ワイパーが雨を弾きながら
車は進んだ。


AM 11:45


目的地に停車させ
車から降りると、
雨脚は増し、ウェアは色を変え
1本目のクヌギをチェックする。


高所の捲れに潜む
ドルクスを掻き出し、
とんかちさんに拾って貰う。





ヒラタクワガタ♂


他の捲れ、洞をライトで照らすも
空室状況が続き、別の樹へと
歩みを進める。


その樹は爆裂しているが、
位置的にヒラタポイントと
思いながらも下からライトを当てる。


すると、捲れの中で途轍もなく
大きな身体が動き、
その顎を見た私の身体は震えた。


とんかちさんにその主の正体を告げ、
ラダーを伸ばそうにも焦りが生じて
慌ててしまう。


捲れ内部の構造から逃走の可能性が
脳裏を過ぎり、慌てつつラダーを伸ばし、
その主に近付き確信する。





To be continued.


オークションにて、タランドゥス82.1mmペア、他出品中





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材産み種の異形

リンクさせて頂いている
ちょくさん支援の♀、
リノケロスフタマタの産卵材を
暴く事にした。





セットした時から
勘付いていた材の腐朽具合。


柔らかくなりすぎた
カワラ材は適応するのかが
焦点となる。


割り出していくと、
埋め戻された箇所から
卵が現れた。





この材はいけるのか、
卵を回収しつつ
初令幼虫にも出会えた。





黒ずんだ材からは
産み落とされた者達が
現れる事なく材は解体され、
卵3個、初令幼虫1頭の回収で終えた。


何時も菌糸詰めで残るオガを
プリンカップに詰めては
一度も使用される事なく
廃棄となっていた菌糸に
初令幼虫を投入した。





プリンカップにて
孵化待ちを覗くと、





1頭の孵化を確認した。


じわじわと孵化数を伸ばしつつある
リノケロスフタマタクワガタ、
同居させているケースにて
目を疑う光景を目の当たりにした。





同居させる飼育ケースにて
2令幼虫の存在を確認した。


このケースには
マットのみとなり、
材産みの筈のリノケロスが
マットに産卵した事となる。


このような事もあるのかと、
感心しながら2令を取り出し、
♀の産卵セットを用意すべく、





材を加水し、





樹皮を剥がし、
マットに埋めた。





この流れから、
ボーリンフタマタ用のセットも
用意し、来るべき日に備える事にした。


オークションにて、タランドゥス82.1mmペア、他出品中





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Cafe ssp.

PM 10:36


dapさんから着信があり、
あと10分程で到着すると言う。


聞くと、採集相棒が運転手として
車を走らせているらしい。


成る程と合点がいき、
オークションにて
タランドゥス82.1mmペアを出品し、
車に乗り込んだ。


2人に提供するお茶を
スーパーで購入し、
vivids ssp.にて片付けをしていると、
唸る排気音が聞こえ、
到着を察した。


ボトル洗浄をしていると、
チャイムが鳴り、
相棒とdapさんが現れた。


相棒とは先日菌糸を詰めたばかりで、
久しぶり感ゼロであり、
dapさんとはクマモンさんとの
懇親会以来で其れ程久しぶり感もないが、
わざわざvivids ssp.に足を運んでくれた事が
とても嬉しく思う。


外に出て相棒が購入したばかりの
車に近付く。





vivids ssp.の駐車場に
似つかわしくないモンスターが
停車している。


運転席に座らせて貰い、





窮屈なシート乍ら、
私の周りでこのような車を
操る者はいないと実感する。


2人が煙草を吸い終え、
vivids ssp.に上がって貰い、
ブラックコーヒーを飲みながら
近況を語った。





明日出向く品川の話や、
先日採集したオオクワガタ♀の
産卵セットから♀を取り出し、
dapさんの掌に置くと、





ブリード物の個体では無く、
こんなWDが存在する事に驚かれ、
巨大なオケラみたいと表現され、
深く共感した。


産卵セットを覗くと、





心配する事なく
産んでいるようだ。


3人で語っていると、
体内時計の持ち主である
相棒が欠伸をし始め、
時計を覗くと日付が変わっていた。


明日の品川に影響が出ては
いけないと思い、話を切った。


2人を見送ろうと
モンスターを見送る。





2人に手を振り、
Cafe vivids ssp.は閉店となった。


開催時期が採集時期から
外れる10月に変われば、
品川参加を検討する事とする。


オークションにて、タランドゥス82.1mmペア、他出品中





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精査の対象

子供達を寝かし付け、
vivids ssp.に向かう。


飼育種がカテゴリーにあるように、
色々と手を加えなければならない。


そして精査する時が来ている。


そんな中、
国産ノコギリクワガタなら
羽化後の休眠が長い事から、
蛹室で身を潜めているものばかりと
高を括っていた、親分譲りの
ゲルツルードノコギリクワガタが
自力脱出していた。





♀は既に、羽化→自力脱出→後食と
開始していただけに、羽化ズレの
認識で♀単品でオークションに
出そうか検討していた所の
出来事となり、踏み止まった。





種親52mmは優に超えている。


直線的な顎の持ち主を
ノギスで充てた所、





惜しくも60mm超えとは
ならなかった。


この個体で気付いたのは、
頭部の突起である。





種親52mmでは
この突起は無かったと
記憶しているが、
私の記憶など当てにならない。


ゲルツルードは
全行程を25℃帯で成長させたが、
羽化ステージはアフィニス同様、
20℃帯で羽化させるべきであったか。





羽根パカも居れば、
このように落ちてしまった個体多い。





この個体は優に65mmを超えると
思われていただけに
非常に悔やまれる。


精査の対象にすべきか否か、
直線顎頭部突起の累代を検討する。





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最後の系譜

急いでいる時に限って
夕方からの会議や、
急な見積作成依頼。


慌ただしくも何度も見直し、
正確を確認後、会社を後にした。


PM 9:00


慌てながらジャストに
vivids ssp.に到着すると、
可愛らしい車が定位置に停車していた。


名古屋ナンバーから
相棒と思いつつ近付くと、
やはり採集相棒masaさんであった。


イカした新車で来るとばかり
思っていただけに、この登場には
正直ゲンナリした。


作業の前に飲み物を購入しに
向かうと、先日のWD♀採集
祝辞を頂き、堅い握手を交わした。


採集ミッションを立ち上げて
完遂した事に対し、
2人今夏の採集を振り返り、
7頭の本命樹液採集に対し
偉業を成し遂げたと実感した。


masaさんが冷凍処理した
2016.6.4採集個体の殺菌に取り掛かる。





かっしーさんにアドバイスを受け、
早急な殺菌が必要との事であった。


胴体分離状態の為、
殺菌後かっしーさんに
展足して貰う事にした。


WD68mm♂は中々
採集出来ないサイズの為、
メモリアル的に標本を考えていたが、
私の手では折角のWDが
台無しになってしまう為、
助け舟を出して頂いたかっしーさんには
いつもながら感謝の気持ちで胸が埋まる。



此方の殺菌処理後、
本題となるカワラタケ9ブロック
詰め作業に移った。





相棒はマッスル具合が
よく観察出来るようにか、
タンクトップをこよなく着用されている。


もはや、武井壮、庄司智春、
寺門ジモンの域か。


今回はオール800ボトルに詰める為、
時間が掛かり、





PM 11:25


34本の800ボトルを並べ、
語らいの為ファミレスに向かった。


24日の品川の話、
90mm能勢YGの話など
旬な話を交わしながら、


AM0:30


相棒に手を振り、
それぞれの車に乗り込んだ。


vivids ssp.に到着し、
2016.8.19カワラタケ2300ボトルに
産卵をセットしたタランドゥスを
割り出す事にした。





此方はギネスホルダーの方から
購入した♂86.2mmの血を
受け継ぐ者達となる。





カワラタケの栄養が乏しく、
割り出しはもう少し早ければ
良かったと実感しながら、





86.2mm最後の系譜を
取り出した。





13頭をカワラタケ800ボトルに投入し、
親越えを目指す。


有給を取得し、
本日から5連休となる為、
飼育部屋の改善を図る。


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持腹産卵セット

ヤエヤママルバネが届いた夜、
先日採集したオオクワガタ♀
確認すると、ゼリーに齧りついている
状況では無かった。





産卵態勢の可能性を視野に入れ、
持腹産卵セットを組む事にした。





選りすぐりの材を2本用意し、
加水後樹皮を剥がし
ケレンで仕上げた。





冷蔵庫で保管していた
食痕を取り出し、





産卵促進、いや願望、
青黴抑止を名目に
加水した材へ塗した。





それは丁寧に木口までも
塗した。


ここで転がし産卵でのセットを
通常行うが、是が非でも
累代に繋げたく、ドルクスマットで
材を半ば埋めるセットを展開した。


♀を取り出し、
しがみつく力を確かめた。





この♀のバイタリティへの
不安は微塵も無い。


この持腹産卵セットで
産む気配が無いと判断した場合、
♂との交配へとシフトする。



※オークションにてヒペリオンssp.出品中


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それぞれの衝動

本日の予定は、
娘の保育園で配布された
淡水魚水族館の割引券から
ガラリと変わり、
急遽向かう事となった。





この水族館は初めてでは無いが、
いつも驚かされる川魚のサイズや、
私が現在まで採集した事のない
水中のギャングの異名を持つ
タガメやゲンゴロウの存在に、
一目置き、採集魂が疼く。





原点相棒と水中のギャングを求めて
池を回ったものの、採れたのは
タイコウチが精一杯であった。


水生昆虫から足を洗い、
クワガタの世界に浸るようになってから
タガメやゲンゴロウを採集したいと
思う気持ちはほぼ消滅した。


しかし現在の生息状況を
鑑みると、オオクワガタ採集より
困難と見受けられる。


そんな話しを息子達にすると、
採りに行きたいとせがんできた。


私の説明は聴こえなかったのか?


オオクワガタよりも困難であると。


どうも私の遺伝子が
見事に受け継がれているようで、
採れてないのなら採りに行こうと
息子達に諭され、来夏挑戦を試みる。


恐らく。


帰りにコストコで買い物を済ませる
妻と娘と別れ、息子達とホームセンターに
出向き、次なる衝動が去来する。


兼ねてから気になって仕方ない
ジムニーの展示が遠目から確認出来、
息子達を連れて足を踏み入れた。





これがあれば採集が
劇的に変わる。


羨望の眼差しで見つめ、
車内を一通り確認すると
そのディーラーの担当者に
カタログを要望した。


これがあれば採集が変わる。


もはや呪文の如く、
繰り返し呟く自身の衝動に対して
マホトーンで封じた。


衝動と言えば、
オークションにて安価の出品を理由に、
タップしてしまった荷物が
午前中に届けられた。





旬なのか、出品者様が
多数出品していた理由からか、
安価で落札者と成り変わった。





届けられたのは、
石垣島 屋良部岳 F2





ヤエヤママルバネ♀47mm、





♂50mm


私の飼育では♂のみの羽化で
累代頓挫となったヤエヤママルバネ、
何時の日か再挑戦したいと
目論んでいたが、安価で落札出来たのだから
好機なのだと自身に言い聞かせていた。


後食は未だの為、
焦らずに累代へと臨む。


しかし一つの衝動が燻る。


そう、秋の夜長には
このカタログを
穴が開く程見倒してしまう。





いや、秋の夜長は
小説の世界に逃避しよう。


※オークションにてヒペリオンssp.出品中


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新たなプロジェクト

本日は早朝より
双子の息子達の空手大会があり、
昨夜の採集の睡眠不足など
噯気にも出せなかった。


フラつきながら
目を覚まそうと、
熱いシャワーを浴び、
現実を確かめるように
採集個体を確認する。


元気に動き回る♀に安堵し、
空手大会の会場に向かった。





型と組手のトーナメント制となり、
昨年賞状を手に出来なかった
長男が健闘し、組手にて初の賞状を手にした。





次男は型・組手共初戦敗退し、
人目を憚らず私の胸で男泣きした。


悔しい涙を流せるのなら、
報われる日が必ず訪れる。


そう次男の背中を叩き、
涙を拭うよう諭した。


子供達の成長を目の当たりにした
この大会で私が涙を零しかけ、
2人を前に堪えた。


空手を通じて
逞しい男になってくれればいい。


2人の健闘を誇りに思いながら
一大イベントが幕を閉じた。


そして何より嬉しかったのは
白三さんからの電話を頂き、
広島軍団の皆様と電話でお話し出来、
採集個体への祝辞を頂けた事。


ブログで繋がる事が出来て
とても嬉しいと実感する瞬間である。


子供達を寝かし付け、
妻を友人との食事会から
迎えに出向き、届いた追加の
霊芝材とカワラボトルを
vivids ssp.に運び込んだ。


到着品を整理し、
昨夜採集した個体での
新たなプロジェクトを目論む。





採集した個体♂をノギス測定し、





58.1mmと記録する。


昨夜の♀をデジタルノギスで測定すると、





現地では48mmと
実測したが、実際は
47.3mmであった。


私の中では脅威的な
WDサイズではあり、
繁々と眺めていた所、
採集相棒から電話が入った。


相棒からは偉業達成の祝辞を頂き、
採集経緯を事細かく話した。


そして私の提案を彼に放る。


その新たなプロジェクトを、
彼は喜んで引き受けてくれた。


このプロジェクト、
成功した暁にはこのクロノグラフで
紹介する事とする。


実現出来ない机上の空論は、
私からすれば何ら意味を持たない。


WD68mm♂、
WD47.3mm♀を採集した
大型ポテンシャルを秘めた産地の
新たなプロジェクトを掲げ、





このペアで挑む。


※オークションにてヒペリオンssp.
ローゼンベルグオウゴンオニ出品


vivids ssp.
vivids AMG採集個体販売


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執念のブラックダイヤモンド採集

今季、樹液採集にてオオクワガタ
WD68mm♂を採集し、
採集相棒masaさんが管理していた
その♂が8月に亡くなり、
私が採集した46mmも
息絶えていた。





この超絶貴重産地の♂は残る一頭。





嫁を探さなくてはならないと
焦る気持ちが生じ始め、
幾度となく樹液採集で
同産地を訪れるものの
成果は上がらなかった。


3連休、天気予報を見ると
今夜は曇りで他は雨模様。


意を決して、


PM 9:30


車に乗り込み、
単独高速道路のETCバーを潜る。


暫くすると小雨が
フロントガラスに付着し、
突然信じられない程の雨が
降り出し、視界を遮る。





向かう地の天気予報を
再度確認すると、変わらず曇りを表示する。


一抹の不安が頭を過る中、
目的地に近付いていくと
雨は止み、予報通りとなった。


目的地に到着し、
採集ウェア、装備を施し
ラダーを抱え歩いていく。


気温27℃
湿った風が不快感に拍車を掛ける。


台風の影響か、
風が強く、空には月が顔を出す。





本命採集には
向かないかもしれない。


独り歩いて行くと、
真夏の暴君が占拠していた
クヌギを見上げた。


甲虫の姿は無く、
少しの樹液が溢れている程度であった。


樹液採集は終焉の文字が
浮かぶ。


今夏のクワガタの出方に、
セオリー通りとはいかない
ズレを感じずにはいられない。


温暖化の影響なのか。


そんな事を思い浮かべながら、
可能性の高いクヌギに近付き、
ライトを下から徐々に上げていった。


すると目を疑う程の
大きなクワガタが目に入り、
確信しながらラダーを伸ばそうとするも
手が震えて伸ばせない。


振動を与えない、
ライトを当てない、
雑音を消す。


この3点に気を配りながらも
震える手でラダーを伸ばし、
樹に掛けるも角度が合わず
滑り落ちてしまう。


落ち着くんだ。


そう言い聞かせながら
ラダーの高さを合わせ、
角度を調整し、そのクワガタに近付く。





手を伸ばそうとすると、
それは捲れに潜り込もうと
動き出した。


もう間に合わない、
そう思いながら手を伸ばし、
握り締めた。





オオクワガタ♀を手に、
独り拳を握り締めた。


下から照らした♀は
脅威的なサイズに見え、
50mmを超える個体に映った。


ノギスを充てると、





48mmを記録した。


♂は68mm、
♀は48mm、この産地は
脅威の大きさとなる。


採集♀ギネスではないかと
思い更けながら、捲れに目をやると、





ハラビロカマキリが
ハラビロカマキリを捕食するその先に
ドルクスの姿を捉えた。


ラダーの位置を変え、
段を登ると嫌な羽音が頭上で響く。


今まで姿を見せなかった
スズメバチが多数飛び交い、
樹液場を占拠していた。


輩を払いながら
掻き出し棒で刺激すると、
それはいとも簡単に落ちて行った。





ヒラタクワガタ♂


オオクワガタペア採集を期待したが、
そう上手くはいかなかった。





ケースに入れると、
ヒラタクワガタ♂を凌駕する
♀の体躯に圧倒される。


暫く立ち尽くした後、
採集した樹を隈なくチェックし、
別の樹へと歩みを進めた。





抜くまでも無く、
ヒラタクワガタ♂と断定し、
車へと戻った。


独り余韻に浸ろうと、
採集個体を確認する。





半ば執念で追い続けた
ブラックダイヤモンドが
目の前にいる。





親しくさせて頂いている
かっしーさんに伝えると、
祝辞の言葉を頂きつつ、
とても大きな♀であり、
新成虫で一回産卵していると
推察された。


その根拠は此方、





顎の微かな磨耗と
身体の微毛が全体的に
無くなっている事。


一度産卵で材に潜っている証だと言う。


かっしーさんの推察、
恐るべし。


累代すればF1で80mmを
超えるかもしれないとまでも。


大粒のブラックダイヤモンド、
念願叶ったと実感すると、
感無量となり、親しい方々に
報告を入れた。


何時もならフラフラになりながら
SAで仮眠を取って帰宅する所、
アドレナリンの影響か、
全く眠気が訪れず、最寄りのICを降りた。


本日は飲まないと決めていたが、
コンビニに立ち寄り、
アルコールを購入した。


ひとり酒を味わいながら、





vivids AMGで本命採集した際に
乾杯をするGRAND KIRINを
口に注いだ。


この地での本命樹液採集は
本日を以って終了とし、
別産地の採集を目論む。


男とは、
言い放った言葉を全うせよ。


亡き親父の言葉を噛み締めながら、
採集個体を眺めた。


※オークションにてヒペリオンssp.
ローゼンベルグオウゴンオニ出品


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一つの空洞

ボトル底面で大きく膨らんでいた
卵は、日に日に消失していた。





古いカワラボトルが原因か、
♀の成熟不足か。


溜息を吐きながら
菌糸を崩していく。





産卵床で孵化する事なく
変色した卵。





無精卵の可能性が
頭を過ると、
一つの空洞に気付いた。





産卵ゼロと諦めていた所に
1頭の幼虫を確認した。





♀は有精卵を産める。


その確証があればと、
一週間同居をさせていた♀を
好調の霊芝材に投入した。





モセリオウゴンオニ第2セットで
黄金郷建立を盤石なものとする。


※オークションにてヒペリオンssp.
ローゼンベルグオウゴンオニ出品


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エンブレムセット

2016.9.15
PM 7:00


採集相棒masaさんに
仕事が終わった所で連絡を入れる。


本日は彼の家で
菌糸詰めを行う為、
夕飯を一緒に食べないかと
誘うと、既に食べ終わったとの
返答を貰い、単独南へと車を走らせた。


PM 7:30


暖簾を潜り、
品書きからきしめんを注文し、
店主の名を従業員の方に告げると、
とんかちさんが奥から現れた。


無性にきしめんを食べたくなり、
とんかちさんに一報も入れずに訪れ、
先日の採集の話や、舞茸採集の話で
2人盛り上がってしまった。





予想通りの美味なる
きしめんを平らげ、
とんかちさんの案内で
ブリードルームを拝見させて頂いた。


私から購入して頂いた
レギウスの累代も成功され、
数多く並べてある産卵セットや
菌糸ボトルを見ると、
飼育種が多いと感じた。


一番気になった採集網を
再度確認させて頂き、
拘りの自作採集網が如何に効果的に
可動し、実力を発揮するものかを
目の当たりにした。


時計を覗くと
PM 8:00に近付いていた為、
奥様に挨拶をし、とんかちさんと
握手をして別れた。


PM 8:05


相棒の家に到着し、
24ブロック詰めを開始する。





何時もの如く、
下らない話で盛り上がり、
2人が好んで聴くメタリカを
大音量で流しながら
指示を受ける事もされる事もなく、
個々が効率を考えて動いていくと
あっという間に残り6ブロックとなった。


作業完了は
PM 10:15と予告し、
予め袋内で潰したブロックを
ケース内に投入し、更に細かく
砕いていくと、黒い物体に気付いた。





これはクワガタではないかと
拾い上げると、黒い甲虫ではあるが
クワガタでは無く、得体の知れない
筋のある甲虫が生オガから現れた。


もう筋があるから
スジブトヒラタでいいと、
この隠れ添加剤を2人して笑った。


PM 10:22


約2時間で24ブロック詰めを
完遂させた。


相棒の新ブリード部屋に
詰め終えた菌糸を運び込み、
産卵セット中のボーリンを
覗くと、材の断面に産卵中であった。


汗を流した2人はコンビニで
飲み物を飲み、暫し歓談後、
相棒に別れを告げた。


労働の対価として頂いた
ガラス瓶18本をvivids ssp.に
運び込み、





部屋の中で腐らずに
柔らかい材を探し、
セットした。





ブヨブヨの材に
果たして産むのか。





お尻のエンブレムが特徴的な
ヒマラヤコクワガタ♀を
産卵セットに置く。


♀はもう一頭居る為、
♂の体力を見計らい
再度同居させ、累代数を伸ばしていく。


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25℃の失策

2016.9.4


20℃帯に移していた
アフィニスのボトル底面から
蛹を出してしまった。





私は極力人口蛹室を使用せず、
自力脱出を待ち侘びるスタイルの為、
非常に口惜しく、自身に嫌悪の炎が
燃え盛る。


仕方無くオアシスにて人口蛹室を
作製し、羽化に備えた。


この度、20℃帯に移したアフィニスは
この♂を含めて2頭となり、
ただ単純に喰いを
遅らせる狙いであったが、
これが運命の分かれ道となった。


25℃帯で飼育していた
大多数の個体は、





蛹室で亡くなり、





羽化手前で亡くなっていた。


唯一の生存者は、





この♂と、








上記♀2頭となる。


2枚目の個体は上翅に難有り、
25℃帯での飼育は失策となった。


2016.9.11


蛹室投入個体が
羽化し、4頭目の生存者となりそうだ。





次世代飼育には本件の
失策を活かし、20℃帯での
飼育温度で臨む。


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タンニターリ6

2016.9.10
8本の霊芝材が届き、





皮膜と共に樹皮を剥ぎ取り
材を確認する。





クマモンさんの
カワラ材のようにはいかず、
芯が幅を占める。


オウゴンオニには使えるだろうと
次の材に手を掛ける。





此方はメソトプスにも
使用出来ると、産卵に使用する分を
同様の作業を継続させる。


10日間同居させた
ちょくさん印のタンニターリ産
ババオウゴンオニを
産卵セットに投入させ、








穿孔を楽しみにケースを閉じた。


昨夜、第一段として
産卵に使用したカワラタケボトルの
劣化を鑑み、割り出す事にした。





加齢仕立ての
頭幅のある♂が現れ、


♀も転がり出た。





底面に1頭確認していたが、
ボトル上部に産み落とされていたのは
嬉しい誤算となり、慎重に割り出す。








底面に見えていた
個体を割り出し、





合計6頭を得た。





ボトル産卵では
これぐらいが相場かと、
セットしていた霊芝材を覗くと、








2本の穿孔を確認した。


ババ特有の長く伸びた顎を
羽化させられるよう、
累代数確保に向けて
管理を継続させる。


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上翅不均衡

2016.9.10


オークションにて落札頂いた方に対し
発送の準備をしていると、
ヘラクレスが羽化している事に気付いた。





急いで車に待機していた
息子達を呼ぶと、
皆が走り、その羽化を目の当たりにした。





とても大きく見える♂に
所有者となる長男はご満悦の
表情を浮かべた。


羽化個体をよくよく観察すると、
上翅に若干のズレを確認した。





時間が経つと内翅は綺麗に
収まるも上翅の締まりは
アシンメトリーとなるのは確実となった。





初めてのヘラクレス飼育、
第1号羽化個体は、飼育には
差し支えない個体となりそうだ。


掘り返していないケースの中で、
♀が羽化をしていればと願いつつ、
人口蛹室の蓋を閉じた。


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美脚生息の条件

親分の販売会を経験した
双子の息子が採集相棒masaさんと
親分と採集に出掛けたいと懇願していた。


我が息子達は、彼らの
屈託の無い笑顔が似てる事から
歳の離れる相棒と親分の
区別が付かないと言う。


販売会を重ねると
その違いに気付いたらしく、
何時の日か出掛けようと
話していた。


また親分の販売会で知り合った
蕎麦屋のとんかちさんが
飼育だけでなく
採集をされるとあり、
日曜日定休を調整し、
私と2人で採集の約束をした。


とんかちさんが来られるなら
親分に声を掛ける。


そして近頃めっきり忙しい身となった
相棒にも声を掛け、双子の息子達の
採集約束をこの機会に合わせて
貰う事にした。


2016.9.11
AM 5:00


とんかちさん邸で集合し、
私と息子達、相棒、親分が
とんかちさんの車に乗り込み、
未だかつて訪れた事の無い地へと
車を走らせ、美脚の持ち主となる
ヒメオオクワガタルッキング採集へと
出掛けた。


天気予報は曇り後雨。


AMZの3人が集えば
雨が降るのは目に見えているが、
天気は何とか曇りを
維持してくれていた。


この天気に奇跡が起きていると
車内で談笑しながら、
目指すポイントに到着した。





とんかちさんはルッキング採集が
初となり、私の知る限りの
ノウハウを伝授した。


皆でヤナギを見上げるものの、
黒い物体は誰も感知しない。


曇り空のルッキング採集は非常に
確認しにくく、生息状況を知る為
樹を揺するも落ちてくるのは
葉がヒラヒラと
舞い降りてくるのみであった。


ヒメオオクワガタの生息条件となる
標高を確認すると、著しく足りないと感じ、
標高800mから高度を上げる為、
皆で意を決して歩みを進める事にした。


ヤナギやダケカンバは
点在するものの、
甲虫の姿は一切見当たらない。





私が選定した道には
とある競技の大会が開催されており、
それに紛れながら、
兎に角標高を上げようと
山を登っていくと
次第に樹層が変わり、
思い描いている場所と異なる事に
気付きつつも戻る選択肢は
標高1200mを超えた時点で
口に出せずにいた。





正午


漸く山の頂上に到着し、
皆で昼食を摂りながら
作戦を練る。


このまま行けば帰りの時間も
見えなくなり、採集どころではないと
泣く泣くの下山を選択した。


PM2:30


午前中ポイント選定した
美脚採集の条件には
所々足りない場所であり、
次なるポイントへと
大きく場所を変えた。


車を目的地へと走らせていくと、
次第にヒメオオクワガタの
生息条件が揃い出し、
採集坊主を覚悟した皆の
目にも希望の光が射す。


PM 3:00


vivids AMGはここから
採集が始まると笑いながら
車を降りて皆が散り散りになり、
ルッキング採集を開始する。


道の突き当たりまで
隈なく探すものの
甲虫の姿は無く、
これだけの生息条件が
当て嵌まりながら美脚に出会えない事に
首を傾げ、車の方に戻って行くと
親分ととんかちさんの声が聞こえた。


近付くと、親分がヤナギの樹に
張り付くアカアシクワガタを
とんかちさんと採集されていた。





そして遠くの方から
喜びの声を上げながら
次男が相棒と採集したと、





巨大なヒメオオクワガタ♀を
手にしていた。


相棒と手を叩き、
生息条件の地に立っている事に
安堵の吐息を吐いた。


午前中、高低差400mの
登山で皆の体力が奪われ、
弱音を吐いていた長男も
この採集で一気に力を取り戻し、
林道を歩いて行く。


すると倒木を目にし
天地逆転すると、





極小ヒメオオクワガタ♂の
亡骸を捉えた。


此処はいる。


山道を登って行くが、
新たな追加は無く、
許された時間も限られている為、
車へと戻り生息雰囲気を
感じながら次なるポイントで停車した。


独りヤナギに目を凝らして
見ていると、枝を齧る♀を捉えた。





皆に報らせ、
私は万一を考えリュックから
白い敷きカバーを取り出した。


とんかちさんにそんな物入れてたのと
驚かれながら、網での取り零しが
多い理由から私が網を伸ばし、
とんかちさんがカバーを広げてくれた。


網を伸ばし個体を刺激すると、
私の網を通り越えて
落下していく。


またか。


地球には重力があるんだと
再認識しながら手痛いミスを
とんかちさんが
見事受け止めてくれた。





ヒメオオクワガタ♀


美脚追加に皆が
歓喜の声を上げ、此処から
竿師とんかちの実力が
発動する。





高所のアカアシクワガタペアを
捕獲し、藪を漕いで見つけた
♂2頭をいとも簡単に捕獲する。





両頭ともヒメオオクワガタ♂となり、
1頭はとても大きい。





皆で喜びながら、
私はとんかちさんの
採集センスに驚きを隠せない。


藪などお構い無しで
掻き分けて進み、
ターゲットを発見する速さ、
そして正確な竿捌き。


有望な採集者と巡り会えた事に
喜びを噛み締める。


PM 5:00


とんかちさんが藪の中から
白骨を手にしながら戻り、
息子達に手渡した。





此処で採集に見切りを付け、
本日の感想を述べながら
濡れて重くなった衣服を
脱ぎ捨てる。


採集に至った点として
ポイントを大きく変えた事が
功を奏した。


そしてヒメオオクワガタの生息条件を
大きく挙げるとすれば、


・標高
・ブナ
・ヤナギ、ダケカンバ等


皆様が綴られているように
当たり前の事ではあるが、
上記の条件から細分化された
必要事項を網羅する事が
美脚採集への近道となる。


着替えを済ませると
急いで車を走らせ、
帰路を目指す。


途中SAで夕食を摂り、
運転を交代しながら


PM 10:00


とんかちさん宅に到着し、
皆と固い握手を交わし
別れを告げた。


PM 11:00


我が家に到着し、
急いでお風呂に入り
息子達を寝かし付けた。


息子達は言う。


「とても疲れたけど楽しかった。
また行きたい!今度はいつ?」


vivids AMG特有の
PM 3:00からの
筋書きの無いドラマは
採集者に深い印象を与える。


9月、ルッキング採集と並行して
本命樹液採集に臨む。


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新たな血

25年振りにリーグ優勝を
果たした広島東洋カープ。


私は小学生の頃野球部にいながら
野球には大変疎く、現在あまり
関わりが無い。


父親が広島出身の為、
熱狂的な広島ファンであった経緯から
車の中では宗教的にカープ応援歌が
鳴り響いていた。


そんな懐かしさを感じながら、
この優勝を聞いた瞬間、
子供の頃の思い出にフラッシュバックした。


レフトスタンドで観戦していた時、
山本浩二のホームランボールが
父親の直ぐ傍に飛び込んできた事。


懐かしくほろ苦い。


広島カープ、おめでとう。


午前中、プレ企画で知り合う事となり、
今やクロノグラフのコメントマンこと
もぐりーさんから送られた代物を
受け取った。





開封すると、丁寧な梱包で
届けられたプリンカップ6個は、





血の入れ替えを模索していた
ツシマヒラタクワガタ♀6頭。





A系統が3頭、
B系統が2頭、
Z系統が1頭となる。


Z系統のラベルは、


羽化:2015年08月
累代:F3
産地:長崎県 対馬市 厳原町
種親:♂80mm超え x ♀40mm超え


大型の血を継ぐ者となる。


この対応で
新たな和製パラワンへの道が
切り拓かれた。


もぐりーさんに感謝すると共に、
大型羽化での恩返しを果たしたい。


そしてもう一つ出来事が、





親分から譲り受けた
ヘラクレスが羽化していた。


この詳細は後日綴る事とする。


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党首懇談

昨夜、仕事を18時前に済ませ
会社を出た。


タイミング良く地下鉄に乗り込み、
予約したお店へと歩みを進める。


途中、私の友人が勤めている
お店を見つけ、遠目から
カウンターに立ち、笑顔の彼を
見掛けた。


ここに勤めているのかと
思いながら、近々訪れる予定を
立てる事にする。


歩みを変えず、
予定したお店に着くと
私が一番乗りと報らされた。


間も無く熊本から出張で
名古屋に来ていた九州久留米党
党首 クマモンさんが到着し、
お久しぶりと握手を交わした。


暫し歓談していると
相棒masaさん、親分、dapさんが
到着した。


クマモンさんの名古屋出張を
機会として相棒が声を掛け、
5人が集った。


クマモンさんとは
熊本でREGA90さんと
お会いして以来、2年振りの
再会となる。


dapさんは広島の飲み会からの
再会となり、皆で乾杯をした。





親分とクマモンさんは
プレ企画で知り合い、
その後我々と親分が繋がり、
クマモンさんと初対面で
御満悦の表情を浮かべていた。


ブログを始めなければ
絶対に繋がらない4人と
同じ趣味の話で懇談する。


なんて嬉しい出来事なのか。


楽し過ぎる会話を続け、
ビールを飲み続けると
日々の睡眠不足から睡魔に
完膚なきまでに虐げられ、
寝落ちしてしまった。


二軒目のラーメン屋に
行くと意識を失い、
外で座り込んだ。


立ち上がると
マーライオンと化し、
失態を晒してしまう事に。


楽し過ぎる時間を
棒に振るとはこの事だ。


次回党首懇談の際は、
万全の体調を心掛ける事にする。


※オークションにてタランドゥス♂、
レギウス♂、ヒペリオンssp、出品中



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海神第2産卵

私のイメージでは
カブトムシは爆発的産卵種である事。


それは羽化して間も無い
国産カブトムシが餌も食べずに
交尾し、子孫を残した場面が
脳裏に焼き付いて離れないから。


ところが親分から譲り受けた
ヘラクレス飼育で、その甘い考えは
バシルーラの如く何処か遠くに
吹き飛んで行った。


チビチビと、
そしてダラダラと産む
ヘラクレスにもどかしさを覚え、
孵化までとても永く感じた。


新たにカテゴリーに
加わったネプチューンも然り、





産み落とした卵を
巨体の♀が轢いて行く事から、
採卵するものの状態は
芳しいものでは無い。


前回の採卵で唯一膨らみを
増していった卵はたったの1つ。


飼育でしくじると
胸を抉られた感覚に陥る為、
第2弾採卵に踏み切った。


♀は繭に包まれていたかの如く、
底面の空洞部に潜んでいた。





♀を取り出し、
卵を隈なく探していく。





底部5㎝を固く均した
マットから現れる色の良い卵。





色が良く、楕円の形も
悪くない。


上部で卵は発見出来ず、
底部に固めた箇所が
産卵床となるよう。






採卵をする中で、前回産卵で
肥大化した卵を含めると、





たったの9卵となる。


国産カブトムシとは
異なる採卵事情を察し、
ペアリング期間を短く、
採卵を細めに行う事で
孵化数を増加を目指す。






※オークションにてタランドゥス♂、
レギウス♂、ヒペリオンssp、出品中



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比較最善策

採集熱から飼育に回せなかった時間を
取り戻すように、夜な夜な作業を
続けている。


今回は2016.5.27に菌糸投入した
ファブリースタカクワイの
ボトル交換に着手した。


投入した菌糸は
ヒラタケ2種とカワラタケとなり、
先ずはヒラタケに手を伸ばした。


幼虫の居場所を目視し、
スプーンで掻き出す。





印象は普通。


特段強調する面も無く、
スケール測定を行う。





14.9g





12.3g





17.3g


他の個体も同じ様な印象であった為、
掲載は割愛する。


次にカワラタケボトルを
手に掛ける。





印象はヒラタケに比べ太い。





23.6g


ムニスゼッチフタマタに続き、
カワラタケが大型化への
最善策かもしれない。





17.9g


先程のヒラタケ17g台とは
肉厚が明らかに異なる。


そして土化したカワラタケボトルから
最高個体が現れた。





スケールに乗せる際に
実感するカワラタケ実力値は、





24.7gを記録した。


ザ・ノコギリの赤い顔、
太い顎を素晴らしいカワラタケボトルに
投入し、大型羽化を狙う。


ヒラタケとカワラタケから
非核三原則ならぬ
比較最善策が把握出来た。


マット飼育での比較は
行っていない為、現段階で
総評を述べるには時期尚早となるが、
我が家のファブリース路線は
カワラタケ採択で決定する。


今回のボトル交換で
大型羽化を目指す。


※オークションにてタランドゥス♂、
レギウス♂、ヒペリオンssp、出品中



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単位名称の変更

2016年5月に交換した
クベラツヤを見ると、
ボトル内部に空洞を造り上げていた。


ツヤクワガタ特有の
洞窟の中では大きくならないのでは?
と、マットを足す事にした。


ボトルの蓋を開けると、





仄暗い穴がスタート地点として
現れる。


洞窟を破壊し、
取り出すと





中々に肥えた個体が現れ、
早速スケール測定を行うと、





29.3gを記録した。


しかし、ツヤクワガタは
必ずこのポージングをされる。


まるでギャースと
叫んでいるかのように。


次なる個体を手掛けた時、
息を飲んだ。





過去目撃したどの個体よりも
太く大きく見えた為。


個体を持ち上げ、
スケールに乗せると





40.6ギャースと言わんばかり、
お決まりのポージングを披露した。


ツヤクワガタのスケール
測定の際、グラム単位の名称は
ギャースが良く似合う。


そんなくだらない事を
思い浮かべながら
40.6ギャース個体を見送った。





50ギャース行けば
面白い事になるかもしれない。


幼虫の体色は白く、
伸び代があるように感じる。


羽化が待ち遠しい種と
成り代り、引き続きの管理に徹する。


※オークションにてタランドゥス♂、
レギウス♂、ヒペリオンssp、出品中



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熟れた果実の如く

昨夜の続き、
体調不良により飼育作業を
断念したテルシテスを
プリンカップから取り出した。





孵化時期が同じであれば
5♂1♀か。


私の雌雄同定など
当てにもなるまいと思いつつ、
ガラス瓶を用意した。


マット種はガラス瓶がよく似合うとの
持論を元に、コバエ対策を施し、
再びサウジの密談の再現となった。





コバエ浸入を防ぐ事が
マット劣化、幼虫の餌の鮮度に
大きく関わる為、本件に関しては
徹底的に防御する。


さて、昨夜のクワガタ♀の
ご紹介が遅れている。





此方はちょくさん
飼育撤退種のリノケロス♀2頭となる。


我が家の産み渋りに
手を差し伸べて頂いた形となり、
ババオウゴンオニ、キヨタミに続く
救済シリーズと言っても過言ではない。


我が家の温度に慣れてから、
健在のWD♂と対面して頂く。





既存セット分を覗くと、





やはり寝かし過ぎた材となり、
原型を留めておらず
材が柔らか過ぎた。


それでも埋め戻した痕跡を
辿ると、











怪しげな色の卵が
現れた。


残念ながら孵化までの
可能性が低い
卵が総数5個採れた。





と、この有様での
新たな♀2頭の登場、
成熟から熟れた果実の如く
熟女の域となる2頭は
鬼に金棒となる。


1♂4♀体制で
子孫繁栄を願う事とする。


※オークションにてタランドゥス♂、
レギウス♂、ヒペリオンssp、出品中



vivids ssp.
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靡かせる

午前中着の荷物を待ち侘びる。


本日晴れたら最後の
市民プールへ行こうと
娘と約束し、天気予報は
笑う程外してくれた。


AM 11:00


漸くインターホンが鳴り、
北海道よりそれは届けられた。





リンクさせて頂いている
ちょくさんよりご好意を受け、





メキシコ
バハカリフォルニア産
CBF1





テルシテスヒメゾウカブト
6頭が無事届けられた。


成虫の姿をご覧になられた方は、
もうその姿をご想像され
風も無いのに靡く体毛を
思い描かれたに違いない。


フレディーマーキュリークラスの
金色体毛を靡かせるテルシテス飼育に
参戦する事にした。


そしてこの他には、





元気な♀2頭が同梱され、
此方は後日ご紹介させて頂く。


昼食を摂り、30分程休憩し
今季最後の市民プールに向かい、
子供達3人と2時間遊泳した。


夜、vivids ssp.で飼育作業をするものの、
どうも身体が怠く
思うように動けない。


まだ完治していないのか。


用意していたビートルマットへの
投入は後日とし、早々に切り上げる事にした。





成虫の姿をこの目で
確かめるまで、靡く姿を目標に
管理に努める。

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偏る

完全備忘録記事。


飼育頭数が少ない
ネパレンシスの餌交換を行った。





14.4g♂





15.2g♂





15.9g♂


♂三連続に参った所で、





♂で羽化していた。


顎は長く、サイズを確認したい所を
ぐっと堪え、活動するまで
待つ事とする。


現在♂しか累代出来ていない事に
気付き、♀探しの旅に出なければ。


オークションに目を光らせる日の
始まりとなる。


※オークションにて、ローゼンベルグ・
アカアシクワガタ・ツシマヒラタ・WDヒラタクワガタ出品中



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決戦は金曜日とか

2016.9.2
PM 10:50


仕事の疲弊感はあるものの、
天気予報を見ると土曜日から
崩れていき、翌週ほぼ雨の日が続くと言う。


世間では決戦は金曜日とかなんとか
言うものだと呟きながら
意を決して荷物を詰め込み、
ソファに横たわる妻に
採集に行くと伝え、車に乗り込む。


vivids ssp.に採集装備を
詰め込み、コンビニでホットコーヒーを
手に入れ、ガソリンを補給し、
目的地へとアクセルを踏み込んだ。


単独採集で不安なのは睡魔。


ブラックコーヒーを口に注ぎ、
Foo Fightersのデイヴ・グロールの
怒号にも似た咆哮を大音量で流しながら
高速道路を駆けて行く。


気温26°C


月は無く星は無数に輝き、
秋の虫達がそれぞれの
音色を奏でる。


ラダーを抱え、目的の樹に
向かって歩いて行くと
右手の藪から物凄い音が聞こえ、
立ち止まる。


ライトで照らしても
その方向には何も見当たらず、
わざと声を上げるも変化は無い。


恐らく鹿の集団が
動いた音であろうが、
単独での他の者による音は
恐怖以外何物でもない。


慎重に歩みを進め、
漸く辿り着きライトを照らす。


樹液はあれからも溢れ続け、
滴り落ちた地面が黒く変色している。


捲れ、洞を丁寧に確認していく。





中型ドルクスの姿を捉えるが、
その正体は顎の披露により
明らかとなる。





ヒラタクワガタ♂


上翅には痛恨の一撃痕があり、
大型ドルクスと闘い抜いたのか、





その対決者を探し、
ラダーを伸ばし段を登る。





赤みを帯びた身体は
最近活動を始めたのか。


掻き落とし、
地面でもがく♂を拾う。





此方も先程と同様のサイズとなり、
リリースする。


洞や捲れを照らしていると
樹液が頬や肩や腕と、まるで
雨の始まりのように私に降り注ぐ。


幾度も角度を変えて
光を注ぐと、見えなかった
ドルクスが見えてくる。


掻き落としたのは
ポピュラーな彼。





30分丁寧に見尽くし、
ラダーを担ぎ別の樹へと
歩いて行く。


今季の採集で殆ど
スズメバチを目にしない。


これは異常である。
夜の採集時、ライトに向かって
飛んでくるキイロスズメバチも
1~2回しか無かった。


不思議な年と感じながら
歩みを進める。


この季節、産卵で色々な
樹へと飛び回っている♀もいる筈と、
普段スルーする樹にも目を光らせる。


すると、こんな樹があったのかと
見落としていた場所で
ドルクスの姿を目にし、
近付いた。





顎はティタヌスであり、
安易に取り出せた。





よく見ると脚は欠損していた。





他の捲れにも
ティタヌスを確認し、





念の為取り出し、並べた。





脚を欠損した者は元気ではあるものの
その後の余生を楽しむようにと
元の捲れに戻し、小さなティタヌスは
いつの間にか姿を晦ました。


その樹の上部には
晩夏の暴君が此方を警戒していた。





いや、この角からすれば
アラサーOLさんの呼び名である
ぽぅくんが相応しいか。


車に戻り、汗を拭い
お茶で喉を潤す。


次の樹へと車を走らせ、
藪を掻き分けて辿り着くが
甲虫の姿は無かった。


まさかと思いながらも
街灯を確かめると、





タマムシが麗しいボディを
惜しげも無く披露するかのように
翅を開いたり閉じたりした。


私は君に興味はないと
その場を立ち去り
腕時計を覗いた。


日付は変わり
AM 1:45


本命採集の可能性が高い場所で
採れないのだからと、
汗まみれのウェアとシャツ、
ズボンを脱ぎ捨てた。


帰路を目指し、
誰も居なくなった世界に
紛れ込んだように
私の車のライトだけが
動いているようだった。


睡魔と空腹が同時に宿り、
すき家に立ち寄り、
ぶたどんを下さいと頼むと
とんどんねと店員に窘められ、
卵を入れて食道に流し込んだ。


AM 4:00


最寄りのETCゲートを
潜り抜け、帰路に着いた。


樹液の雨が降る程、
ボクトウガは活発に
樹を齧り、それに誘発される
餌食を待ち続けている。


ドルクスも大型は姿を消しているものの
中型、小型は健在だ。


本命の二次発生、
♀の産卵回帰を狙い
9月の樹液採集に臨む。


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魅力再認識

昨夜の出来事、
菌糸ブロックを詰め終えて
20℃帯に設置する
ムニスゼッチフタマタクワガタの
ボトルに手を掛けた。


最後に触れたのは
2016年の2月とか4月とか。


あまりの杜撰っぷりに
自身嫌気が差しながら
マットが届いた事から
交換に踏み切った。





ヘドロを食べていたかの
ような状態から大きな個体が
出たと驚きを隠せない。


スケールは、





15.4gと70mmを
超えられる資質を持つ。


此方も先程同様、
カワラタケヘドロボトルから
掻き出した。





16.1g


杜撰すぎる管理の癖に
幼虫は然程体重を落とさずにいた。


ムニスゼッチはカワラタケが
よく似合う、そんな台詞が
溢れてしまう個体が現れた。





800ボトル1本返しとなる、






74.5mm♂に対面した。


丁度この種を知る事となった
くわがたるーむのyouさんから
電話を頂き、報告と飼育の話で
盛り上がった。


youさんと電話を切ってから
カワラタケ800→カワラタケ1400で
羽化した個体も現れ、





極上の上翅を味わえる
♂が現れた。


このような杜撰管理からは
想像絶する親超え(75.8mm)を果たす、





76.0mmが現れ、
単独深夜に唸った。


フォルスターにも共通する
顎の付根の下側から
突起する形状にこれまた唸り、





本種の魅力再認識となった。


これ程までに迫力があり、
大型且つフォルムの上品さがありつつ
人気を博さない現状に理解を苦しむ。


初めてyouさんのブログで
その名前と存在を知り得てから
虜となるムニスゼッチフタマタクワガタ。





成長早く大型化になるのは
カワラタケと結果が出た。


如何に交換のタイミングが
大切なのか、それも把握出来た
今回の事象は余りにも深い。


マット組からどのような
フォルムが現れるのかも
次なる焦点となる。


※オークションにて、ローゼンベルグ・
アカアシクワガタ・ツシマヒラタ・WDヒラタクワガタ出品中



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(仮)産卵シフトチェンジ

ヒラタケ10ブロックが届く。


一通のメールを送信する。


親切、丁寧がモットーの所長が
実際に実演します。
幹部候補募集。


このメールに幹部にはならないとの
返信が届き、採集相棒こと
masaさんが約束通りの時間に
到着していた。


私は諸事情で遅れた為、
彼とスーパーに出向き、
好きな物を飲みなさいと
ソフトドリンクコーナーに
連れて行き、2人お茶を購入した。


PM 8:15


vivids ssp.にて何時もの
億劫で仕方ない作業を分担する。


ヒラタケ10ブロックを2人崩して行き、





2人細かく裁断し、
椀子そばの如く、
彼がボトルにオガを入れ、
私がプレス機を操舵する。





幹部候補生に自覚を持って貰う為、
自尊心を擽る言葉を放つ。


いい顔つきになってきたねぇ、
野心溢れる目だねぇ、
幹部月収50万円可。


嘘つけとの応酬に
笑いながら次々と詰めていき、


PM 9:45


あっと言う間に10ブロックを
詰め終えた。





カワラタケとは比較にならない速さに
余力を残した形で彼を見送る。


と、その前に、
2人共同購入したボーリンペアを
手渡した。





彼は産ませ上手な為、
私よりも産卵数を
伸ばしてくれるに違いない。





極度の緊張からか、
爪先立ちの♀共
7月羽化個体となる。


産卵の為に、
以前M'sさんから相棒が購入した
VN材を2本手渡した。





彼ならフタマタ最高峰の
産卵を卒なくこなしてしまうであろう。


上手くいくようであれば、
私から産卵シフトチェンジを
決定する事とする。


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