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原点ダイヤモンド

私が初めてオオクワガタを採集したのは
小学校6年生だった。



その場所は同級生の女の子の父親が蝶に詳しく、
私がクワガタに没頭している事から手書きの地図を書いて
渡してくれた場所であった。


その場所にオオクワガタがいる事など
その方も知らずに。



5年生の頃から夏の週末には友達と二人で電車に乗り、
その場所まで歩き、
採集して終電に乗って帰ってくるという生活をしていた。



6年生になり、蒸し暑い6月中旬にいつものように
採集ポイントに向かうと一人の男性がクヌギの木の前に立っていた。


その男性の手には図鑑や本で穴が開くほど眺めた
オオクワガタがいた。



肉眼で初めて見たオオクワガタに興奮し、
その樹を再度見回すと、
私の頭より少し上の方からヒョコヒョコ歩いてくる
もう一匹の黒光りした大型のクワガタを見つけ、
手を伸ばした。



その手の中には生まれて初めて手にする
憧れ続けたオオクワガタがいた。



それが昨日の記事にした、
62.8mmの右隣の個体だ。


IMG_9384.jpg



その男性はトヨタ関係の仕事をされていた
当時20歳ぐらいの青年だった。


その方と採集の話で盛り上がり、
オオクワガタの標本が飾ってある事から
私が当時通っていた名古屋昆虫館の存在を紹介した。



帰りはその青年の車に乗せてもらい、
駅まで送って頂き辞去した。



数ヵ月後、
私が休日に名古屋昆虫館にいたところ
その青年が偶然現れ、再会に感激し、
次回の採集の際は誘って頂くよう強く強請り、
住所と電話番号を交換し別れを告げた。



私がバイブルとしていた本、
確か吉田賢治氏や山口進氏らが書かれた本には、
今でこそ有名なオオクワガタの
産地が簡易的な地図で記載されていた。



山梨県の日野春周辺、
能勢の妙見山周辺、
九州地区の筑後川流域、
岡山県倉敷市等が書かれていた。



その場所に行ってみたいという
強い希望をその青年にぶつけると、
私の夏休みに合わせ休暇を取得してくれ、
山梨県に車を走らせた。



初めて見る台場クヌギは東海地方にはない逞しさがあり、
甲虫の群がる多さ、
初めて見るオオムラサキに唯々感動した。




滞在期間中は車で寝泊まりをしながら、
山梨県明野村で採集に至った。



私自身、
高校生頃から採集・飼育から離れていき、
お会いする機会も徐々に減っていった。



私が高校3年生の時にトヨタ関係の仕事を
退職されると言い、挨拶でわざわざ家まで来てくれた。



その後、
実家である徳島に戻られてからはお会いしていない。



この標本の中のオオクワガタを見ると
その青年の顔が浮かび、
あの頃の思い出を語りながら話がしたいと
強く胸が締め付けられる。


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壁の設定

「人は目標を持ち、未来を描く
動物である。」



誰が言ったかは覚えがない。



会社のお偉いさんだったか、
学校の先生だったか、
近所のおばさんだったか、
ませた友達だったか定かではないが、
理解は出来る。



私も採集・飼育をするのなら、
何か目標を持ち、形として
残していければと思っている。



そこで思案の末、
私が採集に没頭していた、
子供の頃の標本を手始めに
個体のサイズ超えを
目標にしていこうと考えた。



IMG_5275.jpg



子供の頃に必死で
展足したのだが、
今見ると歪んでいたり
符節が無かったりと
結構酷いものであるが、
ご容赦頂きたい。



上から
ミヤマ、ノコ、アカアシ、ヒメオオ
と並んでいる。



IMG_3498.jpg



その下の画像になるが、
コクワ、ヒラタ、ネブト、オニ
となる。



IMG_7809.jpg




子供ギネスのミヤマが67.3mm。



IMG_8814.jpg



ノコギリが67.8mm。



IMG_9699.jpg



アカアシが51.1mm。



IMG_5184.jpg



ヒラタが47.7mm。

こちらは、今年の御神木の採集
60.2mmでクリアとなる。
(皆の採集を見ていると序の口だ)



私の中で、
やはり丁重におもてなしを
していたと窺えるのが、
こちら。



IMG_8379.jpg



ふかふかを敷き詰めた
ケースに入っている
オオクワガタ。



よく確認すると、
一番右の♀はヒラタである。



その当時の
眼力の無さが露呈され、
恥ずかしく思う。

いや、もっと恥ずかしい
想いをしているのは、
誤認されたヒラタ♀か。

右後ろ足がうんざりと
投げ出している。



IMG_0937.jpg



オオクワガタ♂
62.8mm。



こちらは、子供の頃に
山梨県明野村で採集した
個体になる。
(ヒラタの横の♀も山梨産)



他♂は愛知県産である。
(全て樹液採集)



この目標の基、
ブリードではなく、
ワイルド採集での
自分超えを図っていく。


※計測の多少の誤差はよしとする。
※ヒメオオと小型種は今回割愛する。
(ヒメオオは今後の動向次第)



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聖地の開拓と成果

今日は有給休暇最終日。


嫁と娘を送り、
早速、三重の聖地へと向かった。


途中、鈴鹿・亀山で結構な雨が降り、
昨日と同じ傘を差しての採集に
なるのかと不安が過ったが、
安濃SAから雲を押しのけるように
太陽が顔を出した。


気温6℃
強風の中、約1時間で到着した。


急斜面を登っていくと、
丘のような場所に辿り着く。


この場所は、
昨年の冬に開拓した場所だ。


IMG_5720.jpg


強風の為、森が吠えるように
轟々と音を立て、不気味さを
醸し出していた。


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捲れと洞。
このような樹が並立している。


今まで見た場所から少し歩くと、
このような細い立ち枯れがあった。


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押すとグラついたので
引き抜き、割ると3令幼虫が顔を
出した。



IMG_4799.jpg



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体毛と、顔に4つの刻印で
ミヤマと同定した。


この森を後にし、
別の場所へ向かった。


この場所も以前見つけた場所だが、
流石三重の聖地、圧巻だ。



IMG_6653.jpg



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洞だらけ。


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この場所は採集圧が非常に高く、
立ち枯れから何も出てこない
のが現状だ。




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あ、イモリは出てきた。

河川敷でヒラタ採集していた時に
蟹が出てきたぐらいの珍客だ。


今回は、
聖地での開拓。


別の場所に車を走らせ、
徒歩で20分程歩き、
背丈程の藪を掻き分けて
いるとふとこのような
倒木が目に入った。


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どうせ白蟻のコロニーと
思いきや、材は非常に固く、
反対側に転がし割っていると、
思わず声を上げる頭色をした
幼虫が出てきた。


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額のレインボーアーチが
見えず、気門も微妙でノコか。


その箇所から
また声を上げてしまった。


IMG_5945.jpg



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カメラを向けると同時に
糞を頂いた。

マッチョなノコ、8.1gだった。



その後この樹からコクワが
多数出た為、埋め戻して
別の場所に向かった。


色々と散策をしたが、
昨年の冬に
見つけた場所を超える
ポイントを探す事が出来なかった。


持ち帰りは、
ミヤマ×1 5.0g
ノコ×2 8.1g含
不明2令幼虫×3 (95%コクワ)


またの機会に
開拓を誓い、
家路へと向かった。



執念の散策

November Rain

昨日までの陽気な天気は何処に
行ってしまったのか。

どういった気圧の配置なのか。

今朝起きて雨音を聞き、
空を呪った。


今日は兼ねてからの計画で、
新規河川敷ポイントに降り立つ
予定であった。


嫁と娘を会社・託児所に送り、
一度家に戻ったが、30分もしたら
黙ってられるかと
いつものリュックを肩に掛け、
車に乗り込み南へと走らせた。


家から約1時間のとある河川敷。


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傘を片手に藪を抜け、
暫く散策を試みた。


台風の影響なのか、
ほとんどの柳が横倒しに
遭っていた。


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小雨の中、
草木に埋もれている
柳を発見した。


IMG_0425.jpg



ここでリュックに
キャンプアックスを
入れていない事に気付いた。


仕方なく鉈のかねのりで叩き
割ると、羽化仕立ての♀成虫が
現れた。


IMG_9674.jpg



手に取ると、
前胸ピカピカ、上翅に薄いスジ、
前足ブーツカットでヒラタと
同定した。



IMG_4843.jpg

帰宅後計測で、
27mmの極小ヒラタ♀。


この新規開拓場所で、ヒラタが
存在するポイントに出会えたのが
何よりも嬉しかった。


同じ木を割っていくと、
3令ヒラタが顔を出した。


IMG_3110.jpg



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根から徐々に割る位置をあげていくと、
初令、初令、初令、コクワ、初令と
初令幼虫のオンパレードとなり、
今回も14:40には嫁・娘を迎えに
行かなければならない任務が
あった為、コクワ・初令の埋め戻しを
行い、河川敷を後にした。


持ち帰りは
ヒラタ♀27mm、
ヒラタ3令×2頭、
不明2令幼虫×4頭である。


明日は有給最後の日。


三重の聖地で新規開拓を行う。
はずだ。



陽気な日の父親像

11/25
11:00頃

子供達が公園に向かったと
嫁が水筒を託すので、
いつもの場所に向かい歩いた。


風が無く陽気な天気で
気持が良かったが、
いつもの場所におらず、
色々と捜していると
焦りが増して、陽気では
なくなりかけてきた。


いつもは立ち寄らない
展望台の方から声が聞こえた
ので近づくと、

双子の息子と2才の娘、
息子の同級生の友達とその姉が
展望台付近で落ちているBB弾を
躍起になって拾っていた。


折角なので、
展望台に登り秋の風景を切り取った。


IMG_7026.jpg



正午近くになり、
それぞれの家に戻ると、
越冬ルームのゼリー交換を
兄:ライガ、弟:フーガが
(便宜上、上記呼び名で記載)
手伝ってくれた。


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昼食後、
レギウス80ペアの容器の洗浄を
行い、初のご対面をさせた。


IMG_0733.jpg



♀に興味を持ち覆いかぶさるかと
思ったが、そのまま我が道を
進んでいった。

まだ成熟には足らないようだ。


午後からは
温水プールでクロール特訓を
行った後、公園で
キャッチボールをして
帰路に着いた。



その公園で珍しい?
カマキリを見つけた。


IMG_8912.jpg


頭と鎌が緑色で体が
茶色のハラビロカマキリだ。
(カーケーさん、珍しいですか???)



陽気な日に、長閑な時間が
たゆたうように過ぎていった。



明日はまだ休み。
単独、採集に燃える。
はずだ。



格闘家の移住

サキシマF2が次々と蛹化し、
一番初めに羽化した♀は
10/27 40.1mm。


IMG_1978.jpg



昨夜、
次に羽化を確認がこれまた♀。
(見にくい)


IMG_5821.jpg



レギウスの産卵セットが空き、
中ケースが空いていた為、
種親である♂69.4mmの引越しを
実行する事にした。


現在まで入居していた小ケース。


IMG_9697.jpg



これを起こすと隙間をこよなく
愛す、ドルクスには堪らない
デザイン住宅が出現。


IMG_8970.jpg



こちらの材は、
材割時に、ノコギリ幼虫が食い
進んだ根を加工したものである。


種親を取り出そうとしたところ、
柔道家が襟を掴みにかかるように
体を曲げ、私の指を挟みに掛った。

私も慣れている為、その攻撃を
さらりと交わし中ケースに入れ込んだ。


IMG_5021.jpg



威嚇は暫く続く。

この触れると怪我するぜ的な、
立ち向かっていくスタイルに
私は痺れてしまう。


少々の間かもしれないが、
広大な空間でノッシノッシ
闊歩して頂きたいものである。


設計の誤算

昨日、
Room Oasis 1号室を覗くと、
ギラファが羽化間近と
いったところで、
可能ならば羽化シーンを
撮影出来ればと考えていた。



IMG_1477.jpg



今朝9時頃覗くと、
撮影どころか

「もう一軒行こかぁ~」

の状態で既に羽化し、
もがいていた。


IMG_5182.jpg


もがいた際にOasisの壁が
付着したのか、上翅に汚れが
痣のように付いてしまった。




100mmに満たない個体と
踏んで1号室を作製したのだが、
大顎が長い分、人口蛹室ドロンパくん
クラスの空間保持が必要だった。



先に羽化した104mm個体は、
羽根の仕舞いが早かったのだが、
この個体は中々仕舞わず、
もしかしたらこのまま暮らして
いかなければならないのかと
思っていた。


先程確認すると、
羽根は上手く仕舞いこんでいた為、
仕上げの鋏は必要なくなり、
安堵した。


サイズは縮んで95mm程か。


IMG_4814.jpg



上翅の痣が非常に悔やまれるが、
今後の設計に生かしていきたい
と思う。









(ウレタンスポンジ製を購入しそう)

冬山入斧

今日は2才の娘を見る為、
午前中の約2時間のみ
採集の時間があり、
車で15分程の里山に
向かった。



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今回訪れた山は、
親父が眠る墓までの道のりに
あり、初めて降り立つ地である。


車から降りて農道?を15分程
歩き、コナラの大木が見えたので
入山する事に。


その大木を回り込んで見ると、
頭上より少し高い場所に
小洞があった。



IMG_0564.jpg



夏の樹液採集ポイントを増やす
事も視野に入れ、iPhoneに登録した。



暫く進むと、遠目でも判るコナラの
立ち枯れが目に入ったが、既に
先客に割られていた。


その割り方は、手の届く所は勿論の事、
斜面側の根にも至っていた。


程良く朽ちていた為、
私も初キャンプアックスを手に一閃。


柄が長い為、慎重な場面では慣れないと
潰してしまう可能性があるが、
素晴らしい威力だ。


程なくすると幼虫が姿を現した




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この木からは
コクワガタ3頭を確認して
次の場所へ移動した。
(すべて食痕の中にリリース)


暫く歩き回って夏の樹液ポイントを
増やしているとタイムアップの
時間が迫っている事に気付いた。


こんな立派なカワラタケの
立ち枯れもあったが、
手にすることなく帰路を
目指す事に。



IMG_1348.jpg



急いでいた事と、
体力不足である事が
相乗効果を生んだのか、
斜面ですってんころりんを
3度もしてしまい、
樹の根で脛を打ち付ける
ダメージを背負って
無事下山する事が出来た。



お土産はこちら。



IMG_2985.jpg

天然産卵木。


ナニキノコだろうか。



次は三重の聖地に行こうと
目論んでいる。







評判の代物

今日から6連休。

有給消化をこの季節に
充てた。


私は小学生の時から
冬の材割採集で鉈をリュックに
入れて、公共交通機関を利用し、
採集に駆け回っていた。
(今考えると危険な餓鬼だった)


突然のクワガタ採集・飼育の
再燃により、再び手に入れた
採集Weapon、 その名はかねのり。
漢字がなんて書いてあるか不明。




IMG_3730.jpg



その後ホームセンターで斧を
購入したが、割るというよりは
叩くという感じ。



色々検索をすると、
皆がガーバーのキャンプアックスを
挙げており、私もネット注文で幾つか
試みたが3週間待たされ、
結果入荷しないとの通知を受け、
半ば諦めていた。


そんな折、妹の存在に着目した。


私の妹がカナダに住んでおり、
(現在はジョージア州)
一時帰国の際に、本場アメリカで
購入して貰い、持ち帰ってくれた。
価格はその当時で4,000円程。


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アウトレットでナイキの
トレーニングシューズを、
斧と引き換えにしてもらった。




まずは近場でこの威力を
確認する事にしたい。










奇跡の番い

2011/11/12


三重県のとある森で
材割採集を試みた。


この森は、
行く手を阻む者たち
だらけの森。


猿の群れ、猪、鹿、
蛇、蜂、蛭と油断をすると
怪我をしてしまう場所だった。
(たぶん熊もいると思う)



そんな森を歩きまわって
いるうちに、1本の倒木が
目に留まった。


この木からはコクワガタが
多く採れたのだが、
10数頭の内、
雰囲気のある幼虫が数頭おり、
帰宅後産まれて初めての
菌糸瓶をホームセンターで
購入し、投入した。


確かフジコンのマッシュエフェクト
とかそのような名前の菌床だった。


菌糸瓶に入れてからあまり大きく
ならないものと、1ヶ月で飛躍的に
成長したものがおり、ますます
期待に胸を膨らませた。


IMG_9681.jpg



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数頭を一つの菌糸瓶に入れて
飼育をしていた事もあり、
雰囲気があるものを取り出し、
新たに購入してきた菌糸瓶に
1本ずつ入れ直した。


先般のブログにも登場している、
恐ろしく育たない菌糸瓶1100を
購入してしまい、後のサイズに
多大な影響を及ぼす事になる。



2012/3/24 
蛹化間近の♀幼虫


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期待通り
私が子供の頃、
血眼になって探し
採集していた
オオクワガタが、
菌糸瓶から出てきた。



IMG_6128.jpg



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サイズは
♂52.4mm
♀44.4mmの奇跡のつがい。



スケールを購入していなかった
ので、成長の変遷を伝えられない
のが実に忍びない。



この採集が、
私には忘れられない出来事となり、
子供の頃の熱い想いが再燃する
キッカケとなった。


期待値の結末

私の家から車で5分程
走らせたところに
竹藪がメインな山がある。



そこにはコナラが点在しており、
夏はカブトムシ、ノコギリクワガタ、
コクワガタ、ネブトクワガタ等が
姿を見せる山である。


2011/12/23


ノコギリクワガタ・ヒラタクワガタを
求めその山に入り、根元を掘り起こし、
双子の息子と材割採集に挑んだ。



成果はそれなりにあり、
なるべくコクワガタを採集
しないように心がけた。


IMG_6815.jpg



右上はカブトムシ、
左側にノコギリ・コクワと並ぶ中、
一番左上の幼虫の同定に悩んだ。



一回り大きい身体。



体の大きさからいくとヒラタ
ではないか。しかし顔は丸く、
色も鮮やかなオレンジ色なので
ノコギリなのか。


IMG_9833.jpg



その時に採集したノコギリ達と
マット飼育をする事にした。



IMG_1963.jpg



こちらは1400瓶に投入した
幼虫の姿。


かなり立派な体躯をしている。



この時にスケールで計測して
いればと、後悔の念が後を
絶たない。
(スケール購入は2012年夏。)


2012/3/5には蛹室を
作り始めた。


IMG_1385.jpg



1400瓶を貫通する形での
蛹室空間の広さ。



3/21には蛹化し、
ナニクワガタかが判明した。



IMG_8199.jpg



ヒラタと同定していたが、
ノコギリであった。


岐阜のくわがた屋に画像を
持ち込むと、

(※以前はドルクスカフェとして
オープンされていたが、
現在は通販専門店)

ノコギリの幼虫としては
かなりの大きさで、
楽しみな個体と
嬉しい言葉を頂き、
安静な場所で保管した。


4/21に羽化し、6月に
くわがた屋の店長:五十川さんと
割り出しをする事にした。



割り出した個体がこちら。



IMG_3733.jpg



サイズは58mm。


まさかの平凡サイズで
あったのには、
声を出して笑った。


フツー。


あの幼虫がこの成虫。



笑った。



この件を元に、
スケールでの測定を
強く望むようになり
即購入に走った。



ノコギリの奥深さを
痛感させられた
一件だった。


現在の私の飼育技術では、
未だにあの体躯をした幼虫まで
育てられていない。


労いと休息の特別コース

産卵セットから3週間が経過
したので、レギウスホワイトアイ
♀を取り出す事にした。


IMG_6015.jpg



ほぼ2ヶ月餌を食べていないので
生きているかが心配だ。



穿孔していった場所から
掘り進めると、光が反射する
黒い肢体が窺えた。


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中にスプーンを入れてみると
ガサガサ動き始めたので、
ホッとした。



穴を少し広げ、
スプーンで掻き出し続けるが
中々取り出せない。



スプーンを腹側から滑らせ
お尻を刺激しながら掻きだすと、
スプーンの柄を掴み顎で噛みつき
ながらやっと釣れた。


IMG_1405.jpg



一休みをさせる為にも
ゼリー食べ放題コースを
ご用意する事に決定した。



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お疲れ様。


2本目の瓶には何頭いるのか
楽しみだ。





柔らかな午後に遅い交換を

10/22に
親しくさせて頂いている方から
タランドゥス幼虫ペアを頂いた。


IMG_2722.jpg


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10/6に交換してあり、
♀はこの瓶で羽化まで持って
いこうと考えていたが、
暴れが酷く蛹化の気配が
無かった為、
遅い交換をする事にした。


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慎重に掘出し体重測定すると、
20.5g であった。


IMG_5364.jpg


私はレギウス・タランドゥスを
幼虫から羽化させた事が無い為、
この♀の体重が如何ほどなのかが
解らない。

どのくらいのサイズで
羽化するのか非常に楽しみである。



IMG_3203.jpg



お願いですから
落ち着いて潜ってくださいと
念じながら暫く見守った。


ぶらり、御神木

今日は仕事の関係で岐阜へ向かった。


手が空いた時間で、ヒラタ御神木に
向かう事に。



IMG_8733.jpg



近づくと微かに樹液の匂いが漂う
程度に。
夏は5m程離れていても樹液の香りが
漂っていた。



捲れの内部を確認すると、
流石にクワガタは入居しておらず、
空室であった。


捲れも破壊されることも無く。
現存していた。


IMG_9329.jpg




IMG_3820.jpg



ふと樹の根元付近を見るとこんなものが
落ちていた。



IMG_2265.jpg



ヒラタ御神木、、、
コクワの入居率を遥かに凌ぐクヌギだ。





菌床と体重の関係

今季3系統のオオクワガタ産卵セットを
組んだ。


E系統 ♂72.5mm×♀45.7mm
K系統 ♂70.4mm×♀46.9mm
(共に阿古谷産F2)

自己採集 ♂52.4mm×♀44.4mm
(三重県産WF1)


E系統で、途中まさかのDVが発生し、
独身生活を余儀なくされる出来事が
あった。


K系統は、仲むつまじきペアで
コンスタントに子孫を残していった。


どちらもほぼ初令で採取し、
激安菌糸でお馴染の
バンブー・インセクト800に投入した。
(途中、KBファームのAG・新外産菌床を採用例もある)



現時点で、30gアップ幼虫が3頭おり、
その中で一番体重が重いのが
バンブー菌糸オンリーのものである。


その1頭の変遷は、
2012/6/1に初令でバンブー800に投入。



IMG_6301.jpg


体重は25.1g。


8/24にバンブー950に投入。


期待を込めて、
10/11にバンブー1900に投入。


IMG_2822.jpg


IMG_9551.jpg

投入時の体重32.5g。


KBファームのAGや新外産菌床を1本目に
投入した幼虫は、バランス良く体重を
増加させる傾向にあり、素晴らしい
菌床だと実感している。


ただ、
激安菌糸のバンブー・インセクトが、
我が家では一番の最大体重である。


あの価格でこの実績、、、素晴らしい。

敬意を表して、
ファンタスティック瓶と名付けようか。

少々長いのでファンタ瓶。
美味しそうだ。



※補足だが、11/11UPの
巨大?サキシマヒラタ♀???
菌糸も、バンブー・インセクトである。
あ、ファンタ瓶。



成長を克明に記録し、次世代に
大型化を繋げていきたいと思っている。


私的、艶の産卵難易度★★★★★

いつかは飼育してみたい種類に、
スマトラヒラタ、レギウス、
アンタエウス、インターメディア、
ファブリースタカクワイ等、、、
候補が挙がる中、親しくさせて頂いて
いる方からレギウスペアを頂いた。


IMG_6803.jpg


しかもホワイトアイのペアを。
♂72mm
♀49mm



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レギウスの魅力は
このピカピカボディ。
新車のように光輝く肢体には
思わず見惚れてしまう。


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この色目レギウスの累代に挑戦した。

まずは後食を確認。
ゼリーをたらふく食べてもらい、
メイトガードを確認して
5/31に爆卵棒をセットした。



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穿孔するのにセットから
約3か月が経ち、
3週間で割り出したところ、
卵さえ確認出来なかった。

(オオクワにも爆卵棒をセットしたが、ホームセンターの100円材の方が多産した。湿気が多すぎたと睨んでいる。我が家では無卵棒・少卵棒。)

それから再度産卵セットを組む事に。

今度はカワラMO1100ボトルを転がし、
10/1に再び穿孔を確認。


1カ月経過し、
♀を取り出したところ、
3頭の初令幼虫を確認。
(少ないが狂喜乱舞した。)


IMG_3217.jpg



♀の産卵モードの中、
再セットの薦めを頂き、
同菌糸瓶をセット中。


間もなく3週間目を迎える為、
割り出し日が近づいている。


多産報告が出来ればと願っている。





ヒラタ御神木

2012年8月8日


岐阜県のとある林で
ヒラタクワガタに出会った。


IMG_4993.jpg


そのクヌギの捲れに
50mmUPの♂二頭を採ったところ、
この捲れの裏側にある小さな穴に
見えた♂肢体は
かなりの大きさに見えた。


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その日はスズメバチと
巨大ムカデの居座りに
捕獲には至らなかった。


この木の主が忘れられず
幾度か訪れたが、
やはり顔一杯に広がる
サングラスをかけた
Enemyの攻撃に苦戦し、
捕獲には至らなかった。



では、
昼ではなく夜に行動することに。


2012年8月20日


蒸し暑い夜、捕獲作戦に出た。


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細いドライバーで進路を阻み、
裏側の捲れから掻きだし続け、
遂に捕獲に成功した。



帰宅後計測すると60.2mm。


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私が子供の頃に採集した
ヒラタクワガタは
片手で足りるほど。


ましてや60mmUPの
ヒラタクワガタは初であり、
手にした時の喜びは
奥深いものがあった。


今季この捲れクヌギから、
本土ヒラタ♂5頭を
採集することが出来た。


ただ、♀が採集出来なかった為、
他産地と掛け合わすことはせず
越冬ルームに移した。


来夏はこのヒラタ御神木で
花嫁探しをし、
大型血統化を試みたい。


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Room Oasis 1号室

学名:Prosopocoilus giraffa keisukei
ご存知、ギラファノコギリクワガタ


某ショップで1頭600円で、
初令2頭F2を双子の息子に
強請られ購入。


1頭は先月
104.0mm♂で無事羽化。


残る1頭がRoom Oasis 1号室に
収容されている。

ギラファ蛹


ショップ情報によれば、
2011/2/8孵化、私が3/4に購入。
恐ろしく育たない
菌糸瓶1100に投入してしまい、
5/6に7.6gの体重で
別メーカーの菌糸瓶1100に投入。


すると、ぐんぐん大きく育ち
6/9には23.0gを確認。


同メーカーの菌糸瓶2300に投入し、
暴れの為9/1に最終体重38.4gを確認し、
マット2300に投入。


ギラファ38.4g sスケール


10月の半ばに蛹化し、現在に至る。


ギラファ38 .4g


私は外国産ヒラタを
飼育した事がないから
比較には値しないかもしれないが、
このゴロっとした
巨大幼虫の様には痺れた。



無事羽化を願い、報告したいと思う。


仮面の真相

サキシマヒラタ(西表島産)
♂69.4mm
♀40.5mm
で今年数頭の幼虫を確保。


その中で5/15にマット投入し、
7/7 3.9gで期待を込め
菌糸瓶800に投入。


みるみる大きくなり、
菌糸も8割が黒くなった為、
10/4に最終体重24.5gを確認し、
更に期待を込め菌糸1400に投入。


サキシマ24.5g


期待を肩透かしした形で
1週間後に蛹化。


嘘であって欲しかった。


ところが、おかしい。



このサイズなら♂だと
判断するのが妥当。


大顎がまったく見えなかったので、
もう我慢ならず露天掘りをした。



サキシマ蛹


遂にその真相を確認した。


サキシマ24.5g 蛹室


、、、幼虫の仮面付けてます。
恥ずかしがり屋か。



まだ性別がよく判らない。



人口蛹室(Oasis)二号室へ
引越ししてもらう事にした。



サキシマ24.5g蛹



、、、羽化するまで
楽しみにしておく。
♀ならかなりの大きさになる。


実に愉快な蛹だ。



ブログはじめまして。

皆様、はじめまして。


この度、ブログを始めることにしました。


内容は薄っぺらいものになると思います。
私の備忘録のツールと位置づけになる為、
自己満足満載なブログですが、
楽しんで頂けたら嬉しく思います。


漆黒ブラウザと命名し、
クワガタ採集・飼育を記録して
いきます。


現在飼育種は、


・自己採集オオクワガタ(三重県産)
・オオクワガタ E系統、K系統(阿古谷産)
・自己採集本土ヒラタ(岐阜県産、三重県産)
・サキシマヒラタ(西表島産)
・自己採集ノコギリ(三重県産)
・ギラファノコギリ(フローレス産)
・レギウスホワイトアイ、レギウス80(カメルーン産)
・タランドゥス(コンゴ産)

となります。


それでは、今後とも宜しくお願いします。

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