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雨、虹、雪、霙、霰、本命

蛹室で蠢く成虫に
顔を近付けて確認する。


大きさはコクワガタか、
それにしても身体が分厚い。


ヒラタクワガタにしては
顎が立体的と、首を傾げながら
取り出すと、





オオクワガタ♂であった。


不意打ちな登場に
言葉を失いながら、
かっしーさんと親分に伝えると、
2人して喜んでくれた。


朝一発目の斧から
本命を出した事が過去に無く、
驚き戸惑いながらも、
ここはかっしーさんが温存した材である為、
出て当然と思い、この成虫を
かっしーさんに手渡し、私は相棒と
2人で別のポイントを探し歩いた。


山を登り、谷を下り、
また斜面を登って行く内に、
停車した場所が解らなくなった。


かっしーさんに停車位置を
教えて貰おうとすると、





追加の♂が出たと
朗報を頂き、停車位置を
教えて頂いた。


車に戻りながら
良さそうなロケーションに降り立ち、
手を出されていない切株に
斧を光らせた。





材内部の色が良く、
期待しながら割り進めると、





こんな同居は勘弁な
種が現れた。


私にとって同定困難な
2令幼虫が現れ、








後程かっしーさんに
コクワガタの烙印を押された。


根部からは教科書通り、
ヒラタクワガタや








ノコギリクワガタが現れた。








AM11:00


一度下山し、
底冷えした身体に熱いコーヒーを注ぎ、
次なるポイントへと向かった。


AM 11:30


車から降りると、
雨はやがて雪へと変わり、
歩き出すと霙へ、そして
BB弾の一回り小さな霰が降ってきた。


寒さに震えながら
かっしーさんに続いて
斜面を登って行くと、
左手に大きなマンネンタケが
付いた立ち枯れが見え、
皆に良さそうな材があると伝えたが、
先ずはかっしーさんが気になる材へと
足を向けた。


その立ち枯れにはキノコが
付いており、そのキノコの説明を頂き、
かっしーさんが確認するも
本命は不在であった。


その地から離れ、
本命を探し歩くものの、
先程目にした立ち枯れ程良い
材は見つからず、そのマンネンタケまで
歩いて行くと、皆がその材の前で
待っていてくれた。


立ち枯れから折れた先は、
水分が含み過ぎており、
クワガタの姿は無かった。


斜面を登り、その立ち枯れに
斧を一閃させると、





見た瞬間、オオクワガタと思い、
かっしーさんを呼んだ。


かっしーさんは食痕を見て、
オオクワガタのものだと言い、





皆の顔に活気が戻った。





オオクワガタが次々と現れ、
皆とハイタッチをした。





私が三頭を得た所で
かっしーさんに代わって貰った。





かっしーさんの次は相棒、





そして親分もオオクワガタを取り出し、





自らの目で探し当てた
喜びに打ちひしがれた。





斧を握らずに立っていると、
寒さに震えてしまい、
最後はかっしーさんに見切って貰い
下山する事にした。


PM 1:50


暖かい昼食を摂り、
次なる地へと車を走らせた。


その場所は、
昨年親分が本命まで辿り着いた地、
材は残っているもののオオクワガタには
出会えなかった。


かっしーさんの気になる地に
向かうも、材が消えてしまっており、


PM 2:30


4人の採集に終止符を打ち、
コンビニに向かった。


かっしーさんは実家に
向かわれる事となり、
我々3人での採集を継続させようかと
考えたが、雨に濡れ続けた事で
風邪を引いてしまうかもしれないと思い、


PM 3:00


遠征採集を終える事にした。


かっしーさんからは
復習になる部分も含めて
本命採集の知識を授かった。


皆で採集個体を撮影し、





かっしーさんと固い握手を交わし、
この地を離れた。


3人で代わる代わる運転をし、
何時ものガソリンスタンドで給油し、
相棒と親分に別れを告げた。


未踏の地採集では樹液木を
多数インプットした。


このメンバーで再び
夏の樹液採集を敢行する、
そんな楽しみを胸に仕舞い、
次なるWDオオクワガタを
追い求めていく。





※オークションにてアマミシカクワガタ
初2令8頭、コンフキウスノコギリクワガタ、
ムニスゼッチフタマタクワガタ、
ヒペリオンssp、黒ドンキ出品中


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真夜中の星々の下

2016.8.4
PM 6:00


仕事を切り上げて
家路を急いだ。


翌日の金曜日に
有給休暇を取得し、
単独樹液遠征採集を
企画していたが、
採集相棒であるmasaさんが
同じように休みを合わせ、
私の採集に同行してくれる事となった。


これ程嬉しく、
有難い事は無いと、
相棒の心意気に感謝した。


家に辿り着くと、
既にmasaさんが
待機してくれていた。


シャワーを浴びる時間を頂く為、
我が家にてブラックコーヒーを
飲んで貰った。


烏の行水を終え、
すぐ様車に荷物を積み、
vivids ssp.にて採集ツールを取り、
腹ごしらえをする為、
定番のラーメン屋に向かった。


二人して大盛りを喰らい、
急いでインターチェンジの
ゲートを潜り抜け、
車を走らせた。


遠足の日の如く、
本命採集に向けて高揚感溢れる
会話を連ね、運転を代わりながら
降車インターチェンジ最寄りのSAで
採集装備を施し、睡眠ほぼゼロで
真夜中の樹液採集へと車を走らせた。


AM 1:55
25℃


空には月が無く、
数え切れない蔓延する星が
我々に注目するかのように見えた。


狙うクヌギまで足音を
忍ばせながら近付き、
ゆっくりとライトを上げていくと、





カミキリムシの会合に
出会った。


本命が生息してもおかしくない
クヌギにラダーを掛け、
相棒が高所を覗く。





捲れにクワガタの姿を
目撃した相棒は、早速格闘し、
それはあっさりと勝利した。





ヒラタクワガタ♂を私に手渡し、
更に厳しくチェックを続けた。


私は手の届く範囲に
眼を光らせる事にした。





真夏の暴君♀が樹液場を占拠し、
水牛は姿を消したようだ。


丹念に調べるものの、
本命の姿は無く、二人して
首を傾げながら次なるポイントへと
車を走らせた。


次なるポイントに到着し、
ラダーを抱えつつ、
漆黒の闇に二つのライトが交錯しながら
目的の樹へと向けて歩いて行く。


安易な道程では無い為、
既に二人の顔には
汗の雫が無数に張り付く。


藪蚊の数も夥しく、
動きを止めると
針をチクリと刺すように
攻撃を喰らう。


藪蚊など相手にせず、
目的の樹を二人して丹念に
調べ上げていく。





大型なコクワガタペアを確認し、
地上から捲れを照らすと、
大きなドルクスの姿を捕らえた。





高所へとラダーを伸ばし、
その姿の下に少ずつ
近付いて行くと、
ターゲットの立体的な顎の
形状が目に入り、
相棒にその正体を明かした。


相棒は驚きつつも
この樹ならと納得し、
私の勝利を待ち望んだ。


私は掻き出し棒を右手に携え、
捲れの奥で踏ん張る
ドルクスに向けて掻き出し棒を
顎に当てると、転げ落ちるように
私の手の中に吸い込まれた。





真夜中の星々が輝く下、
オオクワガタ大歯の採集に至った。


採集した♂を相棒に見せ、
その樹を降り、
拳を突き合わせた。


身体中を藪蚊に刺されてはいたが、
採集の影響か、痒みは一切感じなかった。


私に見落としの可能性から、
相棒に樹上へと上がって貰い、
私はその樹の下の洞、捲れを
確認した。


本命の姿は無く、
この樹の周辺を二人して
探し歩くと、





この時期は彼らの座に
成り代わったようだ。


鈴なりの如く真夏の暴君達が
一本の樹に張り付いていた姿は
圧巻であった。


この地に見切りを付けて
車へと戻り、今夜の寝床となる
コンビニにて先程採集した
大歯を測定してみた。





57mmを見惚れながら
恒例の乾杯を行い、





出だし好調な遠征採集に
二人して明日の意気込みが増していった。


AM 4:30


心地よい風が流れる為、
車の窓を全開にして
瞳を閉じる事にした。


To be continued.


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Amazing

本命を手にすると、
膝から力が抜けて
そのまま座り込み、背中を
地面に付けて空を見上げた。


このメンバーの採集に
付き物の雨雲は見当たらず、
暑さも脇の痛みも感じる事を
忘れる事が出来た。


我に返り、
採集した本命のサイズを測定すると、





68mmを超え、
私が子供の頃に樹液採集した
62.8mm
を優に超えた。


再び相棒と親分と向き合い、
拳を突き合わせ、採集した位置と
経緯を説明した。


そのクヌギの幹は太く、
斜めに伸びる先に
捲れがある為、
続きの採集は相棒に託した。


ラダーを伸ばし、
捲れを覗くと直ぐさま相棒が叫んだ。


本命の♀かもしれないと
声を荒げ、掻き出し棒で
その標的を追い込む。





下からその格闘を見守っていると、
相棒の汗がポタポタと滴り落ち、
万が一落下させた場合に備えた
私に降り注いだ。


もし本命の♀であれば、
私が採集した♂とペアリング出来る。


そんな事を思い浮かべていると、
相棒はターゲットを捕らえたものの、
勝利した筈の声とは思えない
嘆きの声を漏らした。





ヒラタクワガタ♀


前胸の輝きと、
少し立派な体躯が
捲れの中で本命と見間違えたようだ。


残念がる相棒に
親分が声を掛ける。


その先の捲れも怪しいと。


相棒はその先の捲れを目指して
態勢を変え、ハンドライトで光を注ぎ、
丹念にチェックをすると、
再び大声を上げた。


恐らくこの辺りから
彼の耳には、我々のアドバイスが
届かなかったに違いない。


私はその模様を収めようと、
iPhoneを写真から動画に
切り替えて彼を撮影した。


相棒の荒い呼吸音、
丘をそよぐ風が枝を揺らす音、
美しい声で歌う鳥の歌声が織り混ざる中、
彼が勝利する姿を今か今かと
見上げ見守った。


対決する者との攻防が長く続く中、
相棒は私や親分の声に殆ど反応せず、
安易に掻き出せずにいる
そのターゲットに向けて
必ず採集してみせると声を放った。


同じ態勢で居続ける事が
辛いようであり、
呼吸音は更に荒く、
汗で重くなった帽子が落下しても
視線は変えずに格闘を続け、





樹上の格闘の末、
相棒は声を出さず、笑顔で
取り出した個体を此方に見せた。


その表情は屈託の無い笑顔であり、
達成感に満ち溢れていた。


採集個体を私が受け取ると、





相棒が樹から降りて、
3人で円陣を組むように
肩を叩き合った。


小柄ながら
大歯の顎の持ち主は、





53mmを記録した。


私はこの3人を称する際、


Aichi
Mie
ズッコケトリオから
vivids AMGならぬ
AMZだと笑っていたが、
二週連続の本命樹液採集から
AmazingのAMZが相応しい。


そんな気持ちが浸透し始めた。


汗だくの相棒が格闘した
捲れをこの目で確かめ、
雰囲気のある樹を探しに
移動する事にした。


歩きながら相棒が言う。


「30分ぐらい戦ったかな?」


実際は10分も経っていないが、
戦っていた者と見守る者両者とも、
途轍もなく長く感じた。


この地には期待が出来ると、
ほんの10m程歩いた位置にある
クヌギには、





捲れ内部に潜むピンノコが
姿を見せるだけとなり、
昼食を摂る為丘を後にした。


PM 1:30


採集時の感想を述べながら、
この地でしか食べられない
昼食を堪能し、次なるポイントを
選定する事にした。


夜は白三さん率いる
広島軍団との会食がある為、
到着時間を逆算し、
最後のポイントへと車を走らせた。


その地は冬の採集で見掛けた
爆裂クヌギポイントとなるが、
足を踏み入れた際に実感した。


それは、


此処には本命は
生息しないのではないかという事。


爆裂クヌギには
勿論ヒラタクワガタが
採集出来るが、





此処には本命は生息しないと、
断言出来る程、先程採集した
地とは掛け離れていた。


この差を体感出来た事が、
恐らくこの先の採集に
大きな影響を及ぼすに違いない。


それ程今回の採集は
大きな収穫を得た。


タイムリミットを2人に告げ、
急いで車に戻り汗で重たくなった
各々の服を脱ぎ捨て、
採集を振り返りながら
着替えを済ませて
採集個体を広げた。





採集レベルを飛躍的に
上げる事が出来た
vivids amazingことAMZ、





先週の大歯採集から
始まった奇跡は、
通るべく軌跡と変わり始めた。


そんな事を思いつつ、
広島の仲間が待つ場所へと
アクセルを強く踏み込んだ。


To be continued.


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遠征本命樹液採集

2016.6.10
PM 7:40


採集相棒ことmasaさん
親分が我が家に到着した。


荷物を車に乗せて
先ずは腹ごしらえと、
いつものラーメン屋に
満場一致し向かった。


時間の割には空いており、
先週と同じ席を案内され
常連感覚で麺を啜った。


腹を満たし、満足顔の3人は
いつもの笑い話しをしながら
西へと車を走らせた。


名神の集中工事が
苦難の道となったが、
何とか予定のICを降り、
数時間の仮眠を取り、


2016.6.11
AM 4:30


コンビニで身支度と
朝食を済ませ、


AM 5:00


第一ポイントへと車を走らせた。


ポイントは冬の採集時に
樹液木を覚えておいた場所となり、
東から西へ攻める事にした。


ポイントに到着し、
意気揚々と3人が伸びた下草を
掻き分けながら目的の樹液木に向かった。


遠目からも樹液を
出している事が判り、
ライトで捲れ内部を照らすと
東海地方では中々お目に掛かれない
体躯をしたドルクスが目に入った。





その捲れ内部に於いて
困難を極める逃走経路は無い為、
楽々と掻き出した。





ヒラタクワガタ♂を採集し、
相棒と親分に披露する。


その樹の上部を相棒が
確認する。





相棒も捲れに挟まる個体を見つけ、
掻き出しに掛かる。





ヒラタクワガタ♂


先程よりは小振りとなるが、
幸先の良いスタートに
3人が頬を綻ばせる。


相棒が冬に歩き探した
樹液木を探そうと、うろ覚えの
記憶を頼りに山を歩くものの
辿り着けず、効率を重視し、
ポイントを変える事にした。


既に3人のウェアは汗で
色を変え始め、車に乗り込んでは
窓を全開にして風を欲した。


次なるポイントでも
ざらついたマット感のある
個体が捲れに身を潜める。





捲レベルは0であり、
安易に引き摺り出せた。





ヒラタクワガタ♂


この時期はヒラタクワガタの
オンパレードかもしれないと
予想しつつ、本命を探し歩く。


陽が木々を貫くように
眩しさを見せ、





何時ものズッコケトリオに
纏わりつく雨の心配は無用のようだ。


私が脇腹クラッシュしている為、
約10Kgのラダーを持ち運ぶのは、
肉体改造中の相棒となり、
それを利用して果敢に攻める。





親分も自ら見つけた樹から
主を引き抜き、





結果を出す。





冬場に探し歩いた
樹液木は、殆どが期待通りに
樹液を放出し、成果に繋げていく。








ヒラタクワガタは♂ばかりで
♀の姿は皆無となる。


暗がりの林の中からは
オオクワガタは現れないのか。


自問自答しながら歩き、
目の前に現れる樹液木を
確認していく。


後翅の筋に一瞬驚かされるは、
肉食コカブトであり、
樹液を堪能していた。





AM 9:30


一度大きな休憩を取り、





朝、コンビニで購入した水分は、
山を歩き続ける内に
あっと言う間に無くなり、
自販機で補給した。


相棒との会話の中で、
昨年の夏に見つけたクヌギの木は
どこだったかと話していると、
2人同時に思い出し、
そのクヌギへと近付いた。





捲れ内部の♂に異変を感じたのは
光を当てて間も無くであり、





何故そうなったのか、
尋ねたくなるようなその顎はまるで、
キン肉マンの腕の骨に献上した
バッファローマンか。


この個体は元の捲れに戻し、
余生を楽しむようにと願った。


この木は、捲れや洞があちこちにある
クヌギとなり、本命が潜んでいても
おかしく無いと徹底的に確認する。





高所恐怖症に別れを告げた相棒が
格闘した個体は、





ヒラタクワガタペアとなり、
私も別捲れから♂を引き抜いた。





ルアーケースは次々に
埋まっていく。





次なるポイントへと移動すると
今夏初のノコギリクワガタに出会えた。





別木からも
ノコギリクワガタの姿を確認した。





私が探す70mm超えの
ノコギリクワガタは
見つからず、依頼主に対して
申し訳無い気持ちが芽生える。


このポイントでも本命には
出会えず、





その代わりにヒラタクワガタ♂は
数を伸ばしていく。





AM 11:30


冬に探し歩いた理想的な丘へと
向かい、3人が汗だくになりながら
登って行くと、下草狩りをしていた
男性と出会い、入山の許可を頂いた。


会話の中で、クワガタを採りに
東海地方から来たと話すと
目を丸くされ、その男性は
昼食を摂る為丘を降りて行った。


10Kgのラダーを持ち運ぶ
相棒の顔にも苦痛の色が滲み、
親分と代わる代わる持ちながら
勾配を登って行った。


2人がその丘で休憩を取る中、
私は冬場で可能性を感じた
クヌギに近付き、捲れや
洞を徹底的にチェックした。





脇腹の痛みを堪えながら
また大きなヒラタクワガタが
潜んでいると思いつつ、VESSELの
マイナスドライバーを取り出した。


掻き出しつつも、
マット感のある身体とは
異なる事に気付くと同時に
お尻を刺激された個体が
転がり出た。





オオクワガタ♂


先週に引き続き
晴れ渡る空に向かい咆哮を上げた。


休憩していた2人が
走り寄り、3人は前回と同じく
肩を叩き合い、現実を確かめるように
その本命を何度も見返した。


To be continued.


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本命樹液採集成就

いつしか耳に残るようになった、
学校の先生が言い放った
予習復習は大切であると。


遠征樹液採集を控え、
予習がてらに早朝車に乗り込み、
ヤナギヒラタポイントへと走らせた。


高速を降りて一年振りに
実績ポイントへと降り立ち、
ヒラタクワガタを探しに足を向ける。


藪を掻き分けて
ヤナギに近付くと、
黒い物体が静かに
歩みを進めていた。





泥だらけの身体から、
今正に活動を始めたと
窺わせるヒラタクワガタ。





今シーズン初の樹液ヒラタ採集で
単独心躍る。


そして必ずヒラタクワガタが
入るヤナギへと足を運ぶ。





顔を覗かせるは
ミニヒラタクワガタ。


難なく搔き出し、
その姿を捉える。





よく目を凝らすと、
他の場所にもドルクスの姿が
確認出来た。





コクワガタはさて置いて、
ヒラタクワガタと格闘する。





退路を塞ぎ、捲れを破壊せずに
あとは上手く搔き出すだけとなる。





ここまで来れば
私の勝利となる。





ヒラタクワガタでの予習を終え、
気を良くした私は家路へと急いだ。


PM 4:40


採集相棒masaさんから
連絡が入り、販売会を終えた
親分を乗せて此方へ向かうとの
連絡が入った。


PM 5:45


相棒と親分が到着し、
私のお気に入りの
ラーメン屋で腹ごしらえを
する事にした。


親分は相棒が送迎する為、
アルコール可となる。





各々がラーメンを注文し、





皆が美味い美味いと連呼し、
麺を啜った。


3人が空腹を満たし、


PM 7:00


最寄りのインターチェンジから
目的地へと車を走らせた。


寝不足と販売会の疲労から、
信じられない程無口な親分が
後部座席で意識を失くし、
相棒も満腹中枢が満たされ、
返事が途絶えた。


目的地へ向かう途中、
フロントガラスへ雨の始まりが
付着すると、後に大きな音となり、
不安になる程雨脚を強めていった。


目的のインターチェンジを
降りる頃には雨も奇跡的に止み、
外気温20℃の表示に期待を
膨らませた。


まだ早いかと思いつつ、
3人で歩きながら樹液木を探し、
洞を覗く。





樹液の匂いを嗅ぎながら、
姿が無い事を確認し、
別の木へと移る。





遠目に中型のドルクスが
目に入り、漆黒の闇に
光で照らされ、その姿が浮かぶ。


樹液シーズンだと実感しつつ、
その姿に近寄る。





梯子に手を掛け、
手を伸ばし相棒に手渡す。





45mmコクワガタと
同定した後、ノギスで充てると
ピタリ45mmであった。





その木の上部にもう一頭の
姿を確認すると、身軽になった
相棒が果敢に対決する。


搔き出し棒で勝利し、
洞を壊さずに取り出したのは、





ヒラタクワガタ♂


ヒラタクワガタが
採集出来て嬉しいのではなく、
相棒が高い木に登り、
ドルクスと格闘し、
勝利する姿が嬉しくて堪らない。


3年前にブログで声を掛けて
採集の世界に引き摺り込んだ私は、
彼の目覚ましい成長ぶりを
大変嬉しく思う。


そんな事を思いつつ、
親分のルアーケースに仕舞い
次なる木へと足を運ぶ。


遠目から爆裂クヌギが見え、
樹液がダラダラと滴り落ちるのが見え、
期待が膨らむ。


親分もこの木を見て、
感嘆符を漏らす。


捲れに挟まるのは
ヒラタクワガタか。





近付き搔き出し棒で
身体を取り出そうとした所
勢い余って落としてしまった。


3人で必死で探すものの
見つからず、落胆しかけた所
遂にその姿を捕らえた。





55mmヒラタクワガタと
同定し、ノギスで充てると
これまたピタリ賞。


眼力スケールが恐ろしく正確であり、
自身驚いてしまう。


追加が無いと、この木を
離れようと荷物を持ち上げた所、
足元に大きな影が見え、相棒が叫ぶ。


「ちょっ、これ何だ?!」


3人でライトを照らし、
その名前を叫びながら
手にしたのは、





オオクワガタ♂


3人が咆哮し、肩を組み、
相棒には肩を何度も叩いた。


現実が受け止められない3人は、
何度もその本命を凝視し、
また何度も咆哮する。


よく見ると、
ダニがビッシリと付いており
野生感溢れる姿と、この辺鄙な地から
放虫の可能性は極めて低いと考える。





素晴らしい良型大歯に
眼力スケールは68mmと口を開く。





此方もピタリ一致し、
3人で笑った。


恐らく上部にいた
オオクワガタが梯子を掛け
登るなどの間に落下し、
ヒラタクワガタを探した事が
幸いとなり足元に目が行き、
採集に至った。


どこかで読んだ事がある記事みたいだと、
3人で大笑いしながらその体躯に
酔いしれた。


この型に皆が惚れ、霧雨が降る中
♀を探そうと再び梯子を掛けると、
相棒が登っていった。


捲れ、洞を丹念に探すと、
一頭のドルクスを見つけ、
格闘する。





捲れを壊さずに取り出したのは、
ヒラタクワガタ♂





その後、残念ながら大歯の嫁を
探し切れず、また探しに来ようと
今シーズン初の夜間樹液採集での
素晴らしい成果に、3人頬を綻ばせながら
コンビニで乾杯をした。





今日は6月4日、虫の日だと、
生涯忘れやしないであろう日を
3人で何時までも笑っていた。


成果はドルクスケースとなり、





一際光る本命に
改めて魅力を感じた。


高速を飛ばし、
いつものガソリンスタンドで給油し、
日付が変わる中我が家に到着した。


オオクワガタはmasaさんに手渡し、
他ドルクスは親分が持ち帰り、
2人と固い絆を交わすように
握手をして手を振った。


最高の予習となり、
遠征採集への大き過ぎる
弾みとなった。


先生の言葉が再び蘇る。


予習復習が大切なのだと。


※お盆まで毎月第一、第三土日にて
愛知県大府市げんきの郷にて販売会開催中。
ご興味のある方は是非足を運んでみて下さい。


オークションにてオオクワガタ出品中


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