火の國採集、悲願成就

採集した部位から
少し上げた場所から食痕が現れ、
ピン材でない事を予見する。





叩き割るというよりは
慎重に削る表現が適している。


やがてその予見は的中し、





次々と探し求めた
オオクワガタが現れた。





食痕が出ると
身を引き締め、





3令を丁寧に取り出していく。





先月の遠征採集を
彷彿させる出現に驚きながら、





継続する力に対して
報われる日が訪れる事を実感する。





材の中心は今後
時間を掛けて本命が好む材となるようで、
樹皮から余り深くない場所から
出現している事に気付く。





そして陽が当たり難い部位には
一切潜んでいない為、
狙いは一目瞭然となる。





切り倒された先端側からも
2頭採集し、





恐らく地面側にも
潜んでいる可能性はあるが、
最低限の採集に留め、





この地から離れた。


仲間に報告を入れ、
フロントガラスを見ると小雨が
降っていた事に気付き、
よく見ると私のウェアにも
雨が付着していた。


目的達成にて大きく息を吐き、
車のシートを倒して少しばかり
目を瞑る。


ここに送り出してくれた
妻に感謝しつつ、目を見開いて
再びグーグルマップを表示させる。


もし夏にこの地に来る事が
あるのなら、その時に備えて
樹液木をマークする。


その目的を胸に
第4ポイントを設定する。


道路沿いに停車させ、
林に足を踏み入れるも
自身のイメージとは異なる地に
30分程歩き、見切りを付ける。


第5ポイントにて
小道ながらも大型車は来ないと
判断したのがいけなかった。


遠くからクラクションが聞こえ、
急いで戻ると大型トラックの
進路を塞いでいた。


大声で謝罪しながら
車を邪魔にならない場所まで
移動させ、再度頭を下げに行くと、
指刺した場所なら停めても良いと
寛大な言葉を頂き、車を停めさせて頂いた。


然し乍ら本命が潜む事は無く、
その地を離れた。


時計を覗くと、


PM 0:30


時刻を知ると空腹である事に
気付くも、第6ポイントへと
車を走らせた。


林の空間も良く、
気になる切り株に
斧を振り上げると、
食痕が走り始めた。


その材からはポロポロと





ヒラタクワガタが現れた。





PM 1:30


雨脚も強まり、
自宅までの道程となる
約900km、12時間の運転への
体力温存も鑑み
本日の採集を終えた。


探し求めた火の國産
オオクワガタは7頭という結果となり、





上出来過ぎる結果に
酔いしれながら、
遅い昼食を摂る事にした。


PM 1:50


焼豚が売り切れにて
支度中の暖簾を潜り、焼豚抜き
魚貝大盛りつけ麺を注文するも、
イメージと異なる味に
海苔屋が始めたラーメンを
恋しく思いながら店を後にした。


妻の実家に到着し、
皆に報告を入れると、
オオクワガタ採集の厳しさを知る
双子の息子達が大声で驚き、
良かったねの言葉に胸が詰まる。


火の國での充実した
スケジュールにて最終日に
完全燃焼採集による悲願成就となり、
更なる深い印象を残す事が出来た。


次は夏の樹液採集がこの地で
出来れば、そんな日が来るよう
日々の生活に注力する。


※オークションにて、採集セット、
超大型アマミシカクワガタカルテット、
WF1スマトラヒラタクワガタ、
ミラビリスヒラタクワガタ出品中



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火の國、完全燃焼採集へ

2017.3.20
AM 6:00


セットしたアラームが
鳴り響き、目を覚ますも
スヌーズに頼り再び目を閉じてしまう。


AM 6:20


力を振り絞り
立ち上がり、身支度を済ませ
階段を降りて行くと
お義父さんがテレビを見ていた。


挨拶をし、採集地を告げ、
行ってらっしゃいの言葉を頂き、
玄関の扉を開けた。


予報通り、午後からは雨が
降りそうな灰色の空を見上げ
車に乗り込みアクセルを踏み込んだ。


目的地は以前から見定めた場所、
過去に火の國で本命は1頭の採集であり、
その採集した個体は羽化せず
息絶えた。


私の中では不完全燃焼採集の為、
今回の採集には力まずにはいられない。


高速道路を走り抜け、





目的地に到着し、
本命を探し歩く。


遠目から見える立ち枯れに
藪を掻き分けて近付く。





立ち枯れは固く
斧を弾き返す為、
折れた先に目を向けるも
クワガタの姿は無かった。


第1ポイントに見切りを付け、
グーグルマップを確認しながら
第2ポイントへと車を走らせた。


30分程林を歩くと、





目を奪われるロケーションに
到達する。


良さそうな朽ちた部分は
根部に近い場所であり、
斧を一閃させると、





クワガタの食痕が
縦横無尽に走り出す。


本命の食べ方とは異なる為、
期待をせずにそれを追うと





ポピュラーな彼が現れる。





更に地面に近い所からは、





新成虫ヒラタクワガタ♀が
現れた。


少しプリッとしたお尻の主は、





ノコギリクワガタであった。





本命が現れない事を悟り、





車へと引き返し、
第3ポイントを選定する。


そのポイントは遠目に
太いクヌギが数本確認出来、
夏の樹液シーズンに訪れてみたい
地であった。


車を停め、
林の中に足を踏み入れると、
切り倒されたクヌギが
4本目に入った。


斧の反対側で材をチェックしていると、
音が異なる部位があり
一閃させると、





見た瞬間、大きさ、艶、色から
オオクワガタと確信した。


前回のかっしーさんの採集にて
諭された言葉を思い出す。


どこから本命が出てきても
いいように慎重に削る事。


かっしーさんが後ろで
見てくれているように、
目の前の個体を本命と思い、
丁寧に追い掛けていく。








食痕をケースに仕舞いながら
個体を取り出せる状態にし、





斧を置き、
右手を握り締める。





掌に乗せ、





顔を確認し、


AM 10:00


不完全燃焼採集に終止符を打つべく、
独り咆哮を曇り空に放った。


To be continued.


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極太大歯樹液採集

顎が光を照り返すその主に
VESSELを捲れに挿し込み、
お尻を刺激させ掻き出し、
右手で掴んだ。





ダニに全身覆われた
オオクワガタ♂の
採集に至った。





その顎の太さを二度見し、
2人絶叫しながらとんかちさんと
ハイタッチを交わす。


とんかちさんは初となる
天然オオクワガタ採集を
目の当たりにし、
感嘆の声を零した。


この地にもオオクワガタがいる。


私の本命生息地の条件補正が
必要と実感した。


♀の存在の可能性も有り、
捲れを覗くもクワガタの姿は無い。


ペアで採集する事がどれ程
困難を極めるのか、
本命樹液採集者には痛感される
難関ミッションとなる。


この地を見直す必要があると、
2人眼を光らせて次々と樹に
ラダーを掛けては登り、
ライトを当てた。





とんかちさんの手で
本命採集して貰いたく、
積極的に樹上へと登って貰う。


雨は本命採集と共に上がり、
残念ながら追加は無いまま
車へと戻り、喉を潤そうと
コンビニに寄り2人祝杯を上げた。





本命採集の祝杯程
美味と感じるものは無い。


2人、喉の渇きから
ゴクゴクと飲み干し、
地図を睨み大きくポイントを
変える事にした。


車から降りて採集装備を
身につけていると、
一台の白い軽トラが通過した。


暫くすると、
通過した筈の軽トラが勢いよく
バックして来ると、我々の位置で
停車した。


年配の方が車から降りて
大きな声で尋ねる。


「何採りに来た?!」


私はクワガタを採りに来たと
告げると、皆決まって驚く顔をし、
立ち去って行くが、
この年配の方は違った。


どんなのを採ったか
見せて欲しいと言う。


私はケースに仕舞った
極太大歯を披露すると、


「どぅおお~、でっけー!!」


と、大変驚かれ、
目がまん丸とはこの事だと
3人で笑い合った。


PM 2:30


とんかちさんの奥様方を
迎えに行く時間を考えると
残り1時間半か。


目的地に停車させ、
毎度訪れるクヌギの樹まで
辿り着くと、樹液臭が3m程
離れた場所からも漂う。


斜面を登り、樹を見渡すが
コクワガタの姿のみが伺える。


このすぐ傍で冬に相棒masaさんが
本命採集しているにも関わらず、
この樹に入らない。


本命採集の奥深さを
身に染みて感じる。


車に戻り、装備を載せていると、
とんかちさんの目がキラキラと
輝いていた。


藪の中に自生している栗が
台風の影響か、
本日の雨の仕業か、
ゴロゴロと落ちていた。





イガを剥き、栗を取り出す。





まだ虫に食べられていない
大きな栗をとんかちさんに
手渡すと、屈託の無い笑顔を見せた。


インターチェンジを降車してから
気になる地を見ようと
最後のポイントと定め、
車を走らせる。


その地の条件は良いものの、
幼虫が育つ環境が無く、
樹液も少々と私が思う本命生息地とは
大きく異なる地であった。


最後にもう1箇所、
気になるポイントに近付き、
近くにいた地元の方に声を掛ける。


お決まりの台詞、
「クワガタを採りに来ました。あの樹を
見させて貰ってもいいですか?」


お決まりの台詞が返ってくる。


「クワガタ・カブトはもう居ないよ」


笑顔で入山の許可を得て、
とんかちさんとその樹に向かう。


スズメバチが多数飛んでおり、
期待出来るかと思ったが
洞や捲れが少なく、
採集地順位の表彰台とまでは
行かなかった。


PM 4:15


汗と雨と泥にまみれた
衣服を脱ぎ捨て、採集装備を片付けた。


インター近くのガソリンスタンドで
給油し、奥様方を迎えに走った。


途中、SAで夕食を摂り、
とんかちさんの車に付いている
クルーズコントロール機能を
試そうと取説を熟読し、
2人感動しながら目的のインターを降りた。


奥様のお父様もクワガタを
飼育している事から、
奥様の実家に上げて貰い
ジュースを頂きながら
飼育個体、標本を見させて頂いた。


お父様のクワガタ飼育や
標本の説明をされている時の
表情は笑顔で満ち溢れていた。


本日の採集個体を皆様に披露し、
ご実家を後にした。


PM 11:00


とんかちさんと固い握手を交わし、
奥様に感謝を述べ、ファミリーに手を振った。


家に戻り、
採集装備や個体をvivids ssp.に
運び込み、近くのコンビニで
アルコールを購入し、
独り採集を振り返った。





今夏本命樹液採集は、
68.7mm♂の嫁探しで
決着を付ける予定であったが、
極太大歯♂で終止符を打つ。


冬場に記録した
樹液ポイントが功を奏し、
今夏8頭のオオクワガタ
樹液採集に至った。


MASTER'S DREAMを
心地よく飲みながら
寝室に向かうと、枕元に手紙が
置いてある事に気付いた。





娘の字にはみ噛みながら
開封すると





おつかれさま。


娘の気遣いを嬉しく思うと、
アルコールが睡魔を召喚させた。


目を瞑りながら
本命採集のNext levelに向けて、
自己研鑽を惜しまずに
フィールドを駆けていく姿を想い描く。


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本命樹液採集への終止符

26日に約束していた
森崎さんとの採集が台風の影響で
土壇場で流れる事となった。


それならばと
遠征本命樹液採集にて
手にした68.7mm♂の
嫁探しを企て、本命樹液採集に
ピリオドを打とうと画策するも、
急遽の予定に採集相棒masaさんは
品川を理由に、親分は娘さんの挙式前で
首を横に振り、ひろさん達は高山採集の為、
単独採集を目論んでいた所、
超絶竿師こととんかちさんが
単独採集は危険であると
私の画策に賛同して頂いた。


待ち合わせは、
2016.9.25
AM 3:30


遠征採集地の通過点が
とんかちさんの奥様の実家である事から、
奥様と娘さん、息子さんを
ご実家にお届けした後、
採集に向かうプランとなった。


とんかちさんが到着し、
奥様達に挨拶をして
車に乗り込む。


ファミリーの中に
紛れ込んでしまった
相席感200%の中、
お子様達と会話をしながら
目的のインターチェンジで降車し、
奥様に「採ってきて下さい」と、
激励を受け、親指を立てた。


奥様達が親御さんの車に
乗り換え、とんかちさんと2人
目的地へと急いだ。


AM 9:00


目的地に到着し、
採集ウェア、装備を施し、
ラダーを抱えて歩き出す。


すると、山の方から
草刈り機の音がし、
作業の方々に挨拶をする。


クワガタ採集で来た事を告げ、
入山の許可を頂き、歩みを進めた。


目的のクヌギに到着すると、
ノコギリクワガタ長歯を
目にした。





9月の終わり、未だ健在の姿に
嬉しく思い、とんかちさんと
捲れ、洞を徹底的にチェックする。


捲れからは顎が摩耗した
ヒラタクワガタ♀が現れ、





産卵の時期に回帰する
狙い目と、本命の姿を探す。


樹液は枯渇する事なく、
スズメバチが盛んに活動する中、
ライトを当てて探すも、
本命に出会えなかった。


その地のクヌギを見て回り、
有望な箇所にもクワガタの姿は無く、
下山を決めた。


今回、光り輝く採集センスを持つ
とんかちさんには、オオクワガタ採集の
ノウハウを伝えたいと思っていただけに、
有望な地での坊主は、前途多難を
全身に浴びる。


全身と言えば、
藪蚊が多い地でありながら
全身が痒みに覆われて仕方ない。


車に到着し、
痒みを最大限に感じる
首回りを確認すると、
藪蚊の攻撃では無く
蛾の仕業と思われ、皮膚が赤く腫れ、
首から膝まで広範囲に痛痒さが広がり、
薬を塗り、次なる目的地へと車を走らせた。


どのクヌギにも
本命の姿は無く、





ピンノコ♂





ピンノコ♂





ピンノコ♂と、
ピンノコ祭りであった。


私がとんかちさんに見せたいのは
ピンノコでは無いと、
目的地を変えるも、





どうやら本日はノコギリクワガタ祭と、
不味い展開に坊主の覚悟をし始める。


全身に広がる痒みが
戦意喪失をさせる為、
とんかちさんに採集を託し
車に戻り、薬を塗り直す。


とんかちさんがラダーを抱えながら
戻り、目的地を変えようと
エンジンを掛けるにも
反応しない。


とんかちさんの顔色が変わり、
こんな辺鄙な所でエンストは勘弁と
スマートキーを抜き、キーを挿し込んで
回すもエンジンは掛からない。


ハンドルがロックされていたので
ハンドルを回すように、
そしてエンジンキーを回す際に
アクセルを踏むように伝えると、
車は排気音の唸りを上げた。


AM 11:00


天気予報は晴れの筈が
小雨から本降りへと変わり始める。


次なる目的地を考えたく、
とんかちさんに昼食を摂ろうと
提案し、お店にて地図を見つめる。


有望地の採集順位の
表彰台は回り終え、
どの場所を選定すれば良いのか。


思考を巡らせ、
自身が思い描く場所と
少しズレが生じるポイントに決め、
ワイパーが雨を弾きながら
車は進んだ。


AM 11:45


目的地に停車させ
車から降りると、
雨脚は増し、ウェアは色を変え
1本目のクヌギをチェックする。


高所の捲れに潜む
ドルクスを掻き出し、
とんかちさんに拾って貰う。





ヒラタクワガタ♂


他の捲れ、洞をライトで照らすも
空室状況が続き、別の樹へと
歩みを進める。


その樹は爆裂しているが、
位置的にヒラタポイントと
思いながらも下からライトを当てる。


すると、捲れの中で途轍もなく
大きな身体が動き、
その顎を見た私の身体は震えた。


とんかちさんにその主の正体を告げ、
ラダーを伸ばそうにも焦りが生じて
慌ててしまう。


捲れ内部の構造から逃走の可能性が
脳裏を過ぎり、慌てつつラダーを伸ばし、
その主に近付き確信する。





To be continued.


オークションにて、タランドゥス82.1mmペア、他出品中





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執念のブラックダイヤモンド採集

今季、樹液採集にてオオクワガタ
WD68mm♂を採集し、
採集相棒masaさんが管理していた
その♂が8月に亡くなり、
私が採集した46mmも
息絶えていた。





この超絶貴重産地の♂は残る一頭。





嫁を探さなくてはならないと
焦る気持ちが生じ始め、
幾度となく樹液採集で
同産地を訪れるものの
成果は上がらなかった。


3連休、天気予報を見ると
今夜は曇りで他は雨模様。


意を決して、


PM 9:30


車に乗り込み、
単独高速道路のETCバーを潜る。


暫くすると小雨が
フロントガラスに付着し、
突然信じられない程の雨が
降り出し、視界を遮る。





向かう地の天気予報を
再度確認すると、変わらず曇りを表示する。


一抹の不安が頭を過る中、
目的地に近付いていくと
雨は止み、予報通りとなった。


目的地に到着し、
採集ウェア、装備を施し
ラダーを抱え歩いていく。


気温27℃
湿った風が不快感に拍車を掛ける。


台風の影響か、
風が強く、空には月が顔を出す。





本命採集には
向かないかもしれない。


独り歩いて行くと、
真夏の暴君が占拠していた
クヌギを見上げた。


甲虫の姿は無く、
少しの樹液が溢れている程度であった。


樹液採集は終焉の文字が
浮かぶ。


今夏のクワガタの出方に、
セオリー通りとはいかない
ズレを感じずにはいられない。


温暖化の影響なのか。


そんな事を思い浮かべながら、
可能性の高いクヌギに近付き、
ライトを下から徐々に上げていった。


すると目を疑う程の
大きなクワガタが目に入り、
確信しながらラダーを伸ばそうとするも
手が震えて伸ばせない。


振動を与えない、
ライトを当てない、
雑音を消す。


この3点に気を配りながらも
震える手でラダーを伸ばし、
樹に掛けるも角度が合わず
滑り落ちてしまう。


落ち着くんだ。


そう言い聞かせながら
ラダーの高さを合わせ、
角度を調整し、そのクワガタに近付く。





手を伸ばそうとすると、
それは捲れに潜り込もうと
動き出した。


もう間に合わない、
そう思いながら手を伸ばし、
握り締めた。





オオクワガタ♀を手に、
独り拳を握り締めた。


下から照らした♀は
脅威的なサイズに見え、
50mmを超える個体に映った。


ノギスを充てると、





48mmを記録した。


♂は68mm、
♀は48mm、この産地は
脅威の大きさとなる。


採集♀ギネスではないかと
思い更けながら、捲れに目をやると、





ハラビロカマキリが
ハラビロカマキリを捕食するその先に
ドルクスの姿を捉えた。


ラダーの位置を変え、
段を登ると嫌な羽音が頭上で響く。


今まで姿を見せなかった
スズメバチが多数飛び交い、
樹液場を占拠していた。


輩を払いながら
掻き出し棒で刺激すると、
それはいとも簡単に落ちて行った。





ヒラタクワガタ♂


オオクワガタペア採集を期待したが、
そう上手くはいかなかった。





ケースに入れると、
ヒラタクワガタ♂を凌駕する
♀の体躯に圧倒される。


暫く立ち尽くした後、
採集した樹を隈なくチェックし、
別の樹へと歩みを進めた。





抜くまでも無く、
ヒラタクワガタ♂と断定し、
車へと戻った。


独り余韻に浸ろうと、
採集個体を確認する。





半ば執念で追い続けた
ブラックダイヤモンドが
目の前にいる。





親しくさせて頂いている
かっしーさんに伝えると、
祝辞の言葉を頂きつつ、
とても大きな♀であり、
新成虫で一回産卵していると
推察された。


その根拠は此方、





顎の微かな磨耗と
身体の微毛が全体的に
無くなっている事。


一度産卵で材に潜っている証だと言う。


かっしーさんの推察、
恐るべし。


累代すればF1で80mmを
超えるかもしれないとまでも。


大粒のブラックダイヤモンド、
念願叶ったと実感すると、
感無量となり、親しい方々に
報告を入れた。


何時もならフラフラになりながら
SAで仮眠を取って帰宅する所、
アドレナリンの影響か、
全く眠気が訪れず、最寄りのICを降りた。


本日は飲まないと決めていたが、
コンビニに立ち寄り、
アルコールを購入した。


ひとり酒を味わいながら、





vivids AMGで本命採集した際に
乾杯をするGRAND KIRINを
口に注いだ。


この地での本命樹液採集は
本日を以って終了とし、
別産地の採集を目論む。


男とは、
言い放った言葉を全うせよ。


亡き親父の言葉を噛み締めながら、
採集個体を眺めた。


※オークションにてヒペリオンssp.
ローゼンベルグオウゴンオニ出品


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