樹液採集6thブラック

2017.10.5
PM 10:00


風が強く吹き荒れる。


長袖のウェアを着ると
直ぐさま汗が滴り落ちていたが、
今では長袖でないと肌寒い。


フードを被り、
本命を探しに樹液木を目指す。


僅かな樹液に集まるのは、





スズメバチであり、
キイロスズメバチで無ければ
フラッシュライトに
向かって来る事はない為、
怯える事はない。


藪が生い茂り、
昨今の採集者は私だけと思われる。


どの木にも樹液には
スズメバチが屯し、





コクワガタの姿すら見かけない。


ラダーを伸ばし、樹上に登り、
洞や捲れを徹底的にチェックするが
甲虫の姿は皆無となる。


樹液採集は終焉を迎えた。


そう感じながら、
ラダーを降り、角度を変えて
もう一度登り、穿孔された穴を覗くと、





この穴の奥に
本命であるオオクワガタの
背中が見えた。


暗い穴の中で
上翅の点刻がはっきりと見て取れ、
右拳を握り締めた。


掻き出そうと考えるも、
刺激を間違えれば奥に消えてしまう。


今回に限ってヘッドライトを忘れた為、
樹に左足を掛け、
左手は樹を回し掴み、
フラッシュライトを口に咥えて
右手で掻き出す。


この作業は恐ろしく
体力を消耗する。


上手く腹部側に滑り込ませた
ドライバーではあるが、





ガチガチに脚で
踏ん張る本命はビクともしない。


前回編出した技を使い、
取り出そうとするも
本命に変化は無かった。


今回は私の完敗だ。


出直す際、この本命を引き摺り出す
道具が必要だと思案しながら一度
ラダーを降りた。


角度を変えれば
先程の体勢よりはマシにならないか。


再び角度を変えて登るも、
ラダーが安定せず、
夢中になれば樹上から落下するに違いない。


ラダーを降り、更に角度を変えてみるも
今度は穿孔穴までが遠くなり、
話にならないとラダーを降りる。


思案した結果、
最初のラダーの位置が最適で有り、
三度ラダーを掛け直し登る。


これで採集出来なければ
諦めよう。


そう思いつつ、穿孔穴を覗く。


ドライバーを腹部側に滑り込ませ、
テコの原理と編出した技を
融合させ、本命を刺激し続けると、
本命の脚が動き始めた。


これはいけると
更に同じ動きを続けた所、
本命が少しずつ私の方に後退りし始めた。


チャンスは一度しかない。


その覚悟で後退りする
本命が穴から出る瞬間を指で掴み
取り出した。





思わず独り声を上げ、
その♀を繁々と観察すると
上翅にダメージを負っていた。





傷も多く、
ジタバタする♀を押さえながら
スケール測定をすると45mmであり、
以前リリースした1stブラックの
可能性もあるが、6thブラック採集と記す。


♀は子孫繁栄の為
リリースする事とし、
この♀に別れを告げ、
この地を後にした。


車に戻る途中、
時計を覗くと


PM 11:30


カメラの撮影時間から
約1時間樹上で戦った事を知った。


樹液採集終焉は目前、
目標となる残り4頭は厳しいが
最後の採集を企て、
今夏樹液採集に最善を尽くす。


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樹液採集5thブラック

一気に心拍数が上がる。


もう一度ライトを照らし、
中のオオクワガタを確認する。





先程まで見間違えていた
コクワガタとは明らかに
身体の厚みが異なる。


親分に今からオオクワガタを採集する為、
落下してもいいように白い
ベッドカバーを敷くようにお願いする。


親分が梯子から離れ、
白いベッドカバーを敷き、
下での準備は整った。


ライトを再び照らし、
ステルスヒップパックから
VESSELのドライバーを取り出し、
それ以上奥に行かないように
挿し込んだ。





この洞なら逃げられる事は無い。


すると、ライトにキイロスズメバチが
向かってきた。


ライトを消し、飛び去るのを待ち、
再び点灯させ、挿し込んだ
ドライバーを抜き、ガチガチに
踏ん張っている脚を緩ませる為、
頭側からドライバーを挿し込むと、
一度後ろに下がりかけた。


すぐ様お尻側にドライバーを挿し込み、
ドライバーで刺激させると
オオクワガタはこの洞を後にしようと
動き出した。


これは安易に採集出来る。


安心していると、
またキイロスズメバチがやって来る。


左手は樹に手を回している為、
キラービーを振り払えない。


仕方なくライトを消し、
オオクワガタがこの位置から
変わらない事を祈る。


羽音が聞こえなくなった時点で
次で抜かなければならない。


ライトを点灯させ、
ドライバーで刺激し続けると
オオクワガタは頭を出して
洞を後にしようとした。


右手で掴もうとすると、
光り輝く前胸背板が滑り
中々掴めない。


オオクワガタはもがきながら
再び洞に戻ろうとする。


滑る身体に負けじと
指に力を込めて取り出し、
親分に勝利を告げる。


親分も興奮して大声で叫んだ。


ライトを消し、
ゆっくりと梯子を降りて
採集したそれを親分に手渡した。





親分と肩を叩き、
拳を突き合わせる。





5thブラックは♀となり、
諦め掛けていた所からの
採集に達成感が満ち溢れる。


6m梯子を樹に掛ける際に
無理をしたのか、腰に痛みを覚え、
腕にも痛みを感じる。


親分に車に戻ろうと伝え、
梯子を畳み、担いで暗闇を後にする。


帰る間際も樹を見て回るが、
本命が棲み付きそうな樹は無い為、
車に戻り、梯子を仕舞い、荷物を乗せて
車を走らせた。


親分に絶賛のお言葉を頂き、
採集を振り返りながら
賑やかな車内の二人は
渇いた喉を潤そうとコンビニに向かう。


コンビニで恒例の祝杯を上げ、





採集した♀を眺めた。





店内の弱い光りでも輝きを取り込む
ブラックダイヤモンドに見惚れ、





裏の微毛を確認し、
ピカピカの新成虫と知った。


確認してから格闘している時は
45mm程と思っていたが、





実際は42mmであった。


私は現在累代したい地域を
満たしている為、♀を採集しない主義に
転じたが、この♀は2ndブラックを
託した親分が累代したい為、
親分に手渡した。





ノンアルコールを飲み干した二人は
車に乗り込み、親分と再び熱い
採集話を繰り広げながらアクセルを
踏み込み、帰路へと車を走らせた。


vivids ssp.に到着し、荷物を降ろし、
親分と固い握手を交わし、
満面の笑みを浮かべた車に向かって
大きく右手を振った。


家に到着し、
アルコールを身体に注ぐ。


今、私の身体には執念が
染み込んでいる。


今夏本命樹液採集10頭という
目標達成に向けて、
残り5頭となった。


朝晩が涼しくなり、
樹液採集が益々困難となる中、
諦めない気持ちでフィールドに向かう。


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樹液採集4thブラック

先日目撃した4thブラックを
採集しに行く為、友人からお借りした
6m梯子を車に乗せた。


単独では藪に落下した場合の
捜索と、私の落下の可能性を考え、
今回は久しく採集に参戦していない
相棒masaさんに同行をお願いした。


彼と共に目的地へと車を走らせると、
夜空に浮かぶ黄金の満月に
目を奪われながら、
最近の話題を連ねた。


藪蚊対策にスキンガードを
施し、目的の地に足を向ける。


すると、早速ライトに
キイロスズメバチが突進し、
2人ヘッドライトを消灯させながら
暗闇に目を慣らせ、
月の光で大体のルートを取った。


未だ真夏の暴君が
君臨する森。





相棒は暴君の存在に驚きながら、
6m梯子を担ぎ歩く。


樹液木を確認していると、





ラダーにクツワムシ?が
張り付いていた。


このサイズ、
嫌いじゃないと思いつつ、
ポイントまで歩く。


樹液が出ている樹には
至る所にキイロスズメバチが点在し、
ライトを照らしていると直ぐさま
寄ってくる為、非常に不愉快であった。


クワガタの姿はチラホラ見かけるも、
一瞬でコクワガタと判別出来る中、





遠目からも異彩となる
輝きを放つ個体を確認し、
相棒と本命ではないか?と
その樹に登り手を伸ばした。





その輝きは
ヒラタクワガタ♂のものであった。


豆ヒラタに用はない。


本命を探し歩くも
地上からは確認出来ない。


早速、前回見掛けた4thブラックの樹に
6m梯子を用意すべく準備に取り掛かる。


折り畳まれたラダーを直線にし、
樹に掛けようとすると、
途轍もない重量となり、
フラつきながらその樹に掛けた。


いつもの伸縮ラダーとは異なり、
全開で使用しなければならない為、
捲れを破壊しないように慎重に
梯子の位置を決め、その洞目掛けて
登った。


ライトを照らすと
そこには何度見直しても
クワガタの姿は無かった。


逃げられた。


相棒に伝えるも
ひょっとしたらと周りを
確認していると、キイロスズメバチが
ブンブンやって来る。


ヘッドライトを消灯、
フラッシュライトを点灯、消灯を
繰り返しながら一度樹から降りた。


この樹は高所にて
ボコボコ捲れや洞がある為、
6m梯子の位置を変えて
もう一度登って確認していると、





先程の洞からも更に上部に
本命の姿を捉えた。


ヘッドライトで照らし、
この写真を撮るまで何度
キイロスズメバチに襲われた事か。


振り払いながら
下で支えてくれている相棒に向かって
本命採集に取り掛かり、落下させる為
ヒメオオクワガタ採集で使用した
ベッドカバーを用意するようお願いした。


下から準備万端の声が上がり、
6m梯子の最上部に登り、
ステルスヒップパックから
一番長いドライバーを取り出し
本命に触れた。


捲れから直ぐさま離れ、
落下する黒い物体に声を上げ、
相棒に託すも、用意した白い
ベッドカバーの位置から離れた場所に
落ちたようで、相棒も焦りながら
見当たらないと叫んだ。


私は急いで梯子を降りながら
上からライトを照らしていると、
中間地点で脚を竦めた
大きなクワガタが目に入り、
相棒に伝え、地上に降り立った。





中歯の本命ブラックが
地面で輝きを放つ。


相棒と拳を突き合わせ、
黄金の月に咆哮が上がる。


ライトで繁々と眺めていると、
キイロスズメバチが取り付いてくる為、
急いでケースに仕舞い、
他の樹にいないか探した。


素晴らしい洞のある樹に
梯子を掛け、相棒も登り覗くも
クワガタの姿は無く、
追加とはいかなかった。


6m梯子を畳み、
2人意気揚々と車に戻り、
藪蚊に取り巻かれている為、
急いで荷物を乗せてこの地を後にした。


コンビニを探し、
2人ノンアルコールビールで
祝杯を上げた。





前回目撃した洞で
不在だった時は冷や汗が出たが、
こうして4頭目となるオオクワガタを
採集し、2人想いを語り続けた。





裏返すと微毛が確認出来、





新成虫であると知る。


サイズは、





51mmをやや上回る。


9月に入り、立て続けに
オオクワガタ採集に成功している。


この調子で目標となる
残り6頭採集を目指して、
樹液が枯渇するまで
フィールドに向かう。


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樹液採集3rdブラック

2017.9.3
PM 3:20


単独、
本命を探しに森に足を踏み入れた。


昼はアブと藪蚊アタックに参る為、
アブの居ない夜に来るべきと思いつつ
クヌギの樹を目指して歩く。


樹液には真夏の暴君が
張り付き、





その大型な体躯に
目を奪われながら斜面を登っていく。


そろそろ気を付けなければならない
スズメバチの位置を確認し、
本命を探していくと、





前回親分と採集した
捲れには、





残念ながら
コクワガタが居座っていた。


取り出してみると、





右顎が欠けているが、
立派な♂であった。


今回はラダーを持参し、
高所の捲れや洞をしっかりと確認する。


樹には緑色のハラビロカマキリと、





茶色のハラビロカマキリを見かけ、





茶色は貴重と思いつつも
本命探しに集中した。


ラダーを最大に伸ばし、
スズメバチを振り払いながら
捲れを覗くと、





上翅にしっかりとした
点刻列を確認し、独り右拳を握り締めた。


洞の形状では無い為、
気を付けなければならないのは
藪への落下のみとなる。


慎重に掻き出すと、
すぐ様逃げ足で住処を離れ、
やがて私のライトの上に落ち、
私はそれを右手で掴んだ。





掴んだ瞬間、
小振りな♀と思いきや、





3rdブラックはまさかの
上翅点刻列を持つ超短歯
オオクワガタ♂であった。


これには驚きながらも
3頭目となる本命採集に酔いしれた。


別の樹にオオクワガタが
入りそうな洞がある為、
ラダーを最大にして登った所、





洞にノコギリクワガタが
涼んでいるように見えた。


触れると即脚元をフラつかせながら
落下し、藪から拾い上げる。





洞ノコギリと笑いながら
採集したクワガタを並べてみると、





過去、このような絵面は
見た事が無い、コクワガタの大きさに劣る
オオクワガタが一番小さいという構図。


これらは全てリリースし、
車へと戻った。


今回の採集と共に得た
大きな収穫は、先程の洞ノコギリの
位置から更に高さを上げた位置に
大型のクワガタが見えた事である。


私のラダーでは到底届かず、
独り無理をすれば落下間違いない為、
策を練って再訪する事とする。


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樹液採集2ndブラック一部始終

腰を痛めている親分に
同行して貰うのはとても不憫である中、
前回訪れた時に横切った個体は
本命ではないかと話した所、
見に行こうとなり、
車から降りてその樹を目指した。


暫くすると樹液の香りが漂い、
樹を見上げると大きな真夏の暴君が
目に入った。





親分も私も彼に用は無いが、
肩に担いだ網もある事から
7m網を伸ばし、それに触れると
直ぐさま樹から離れ、
私の目の前に落下した。





手にした暴君は、
それはそれは立派な体躯をしており、
親分と2人で感嘆の声を上げた。


彼をリリースし、
目的の樹に向かう。


藪を掻き分ければ
辿り着くその場所に足を踏み入れた所、
耳障りな羽音が聞こえ、
それらは私に向かって近付いてきた。


ライトにも突進してくる
キイロスズメバチの群れが
存在すると、親分と2人後退りした。


ライトを消しても近くで飛び回る
キラービーの数に1度撤退を余儀無くされた。


親分に対し、帰りに別ルートから
アプローチする旨を伝え、
仕方無く別の樹を目指して歩いた。





ノコギリクワガタや、





チビヒラタを目にしながら、
この地に本命が居ても不思議ではない中、
採集した事が無いと親分に話した矢先、
目を奪われた。


それを見た瞬間、
心臓を強く握り締められたような
感覚のまま親分に向かって叫んだ。


オオクワガタがいる。





潜んでいる位置も
洞では無く、捲れである事も
私の勝算は高いものと感じた。


単独採集が多い中、
こんな機会は滅多に無いと思い、
親分に私のiPhoneを託し、
動画撮影をお願いした。


親分は快く引き受けて下さり、
私は掻き出し棒2本とライトを手に
2ndブラックに向かって格闘を始めた。


初めは楽に思われた勝負も、
光に怯えた本命は捲れに
しがみ付き、少しの当たりなど
物怖じしなかった。


これは時間が掛かるかもしれないと
ライトを別方向から当てた所、
その捲れは窓が幾つも有り、
その窓からは本命の腹部が見え、
私の勝利は更に濃いものに変わった。


その窓からVESSELを挿入し、
捲れを破壊しないように
個体を刺激しつつしがみ付いた
脚を動かした。


途中、握っていたライトの
モード切り替えボタンを押してしまい、
焦りながらもモードを点灯に戻し、
左手で押さえていたVESSELを抜き、
右手に持ち替えながら本命を掻き出し、
零れ落ちるそれを右手で押さえた。





と、何時もは文章で
皆様に想像して頂きながら
ご拝読頂いているクロノグラフではあるが、
今回は親分が私の後ろで
2ndブラックとの格闘を
一部始終撮影して頂いた為、
動画を掲載する。





1分23秒の格闘


手にしたピカピカの
2ndブラックを親分の掌に乗せ、





動画の際に声を出さぬようにした
反動も有り、親分と2人で咆哮し、
右手で力強く叩き合った。


親分には本命を採りに行こうと
誘っておきながら、本当に出会えた事に
私自身が驚きながら、2人で本命樹液採集を
満喫し、ゆっくりと車へと戻りながら
キイロスズメバチの
巣ポイントに到着した。


藪を掻き分け、
キイロスズメバチの巣を迂回しながら
目的の樹に向かうも、再び彼らの
逆鱗に触れてしまい、
またも物凄い数の精鋭達が
飛び出して来た。


これでは近寄れないと
親分の下に戻り、
無念の帰路を選んだ。


途中、喉を潤し祝杯を上げようと
コンビニで乾杯をし、





採集した個体を振り返りながら、





久しぶりの本命採集に
2人笑みを浮かべた。


サイズはと言うと、





51mmとなり、
腰を痛めながらの同行による
功労として、また私よりも大切に
飼育して頂ける親分に記念として
差し上げた。


我が家に到着し、
親分と右拳を突き合わせ、
その笑顔に右手を振った。


帰宅後、
ドイツ生まれのビールを
独り飲みながら本日の採集を
振り返った。





樹液採集も残り僅か、
本命採集の中で最も私に
似合っているこの採集方法で、
晩夏を存分に愉しむ事とする。


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