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相棒Roots

偶々読んだ記事の中に
キングVのギターを所有している
写真を見て、彼とはクワガタ以外にも
私と趣味が共通するのではないか。


そう思い、コメント欄から
飼育に没頭していたmasaさんに
対して、採集に出掛けないかと
声を掛けた。


その後、採集・飼育を通して、
信頼の置ける親友となり、
相棒として現在は当り前のように
採集に出掛けるようになった。


その相棒から、共通の音楽の趣味となる
バンドが来日すると言い、
即座にチケットを入手してくれた。


仕事を半日で終え、
2人大阪に向けて車を走らせた。


PM 5:30


ライヴ会場付近に駐車し、
私がデザインしたTシャツを着込み、





開場までの長蛇の列に加わった。





ライヴ会場は、
Zepp Osaka Bayside





PM 6:25


オープニングアクトを
日本人のバンドが飾り、





何年も足を運んでいなかった
ライヴハウスの感覚が蘇った。


耳を劈く怒号に似たシャウトと、
メロディアスなギターリフが重なり、
彼らは盛大な拍手を得た。


PM 7:00





2バンド目が音を奏でると、
周りの老若男女が声と手を挙げ、
恍惚な表情でその姿を見つめていた。





隣で相棒も頭を振り、
ビートに合わせて身体を揺らしていた。


PM 8:38


私と相棒が26年前に
黄金期となるアルバムを
聴き込んでいたバンドが登場すると、
会場は歓声で溢れ、





久しぶりに肉眼で見る
彼らを前に、鳥肌が立った。





空間を刻む6弦の低音に、
腹部を貫くドラムの音が
忘れていた感覚を呼び覚ました。





そうだ、この起伏に富んだ
リフに私は酔いしれていたんだ。





いつの間にか汗を拭いながら、
相棒と肩を組み、飛び跳ね続けると、





日々のストレスは
吹き飛んでいった。


次いつ観れるか解らない彼らの
演奏を観る事が出来た今日という日を
忘れない。





そんな事を思いながら、
相棒masaさんとの出会いを
思い返していた。


このクロノグラフで出会った
人達に感謝しながら、
この先の人生を共に歩んでいく。


そう心に留めながら、
外の冷たい風を心地よく感じつつ、
いつ迄も耳に残る余韻が
残響のように繰り返し流れた。


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原点相棒

私はFacebookをアメリカに住む
妹の生存確認の為の位置付けとして
利用している。


殆ど触れないこのSNSではあるが、
兼ねてから再会してみたいと
思っていた男性の名前を
検索してみると、その彼らしき
後姿、その彼らしき走る姿の
写真の掲載が現れ、同窓会を
誘うつもりで思いきって
リクエスト申請した所、
私の想う彼から承認を得て
26年振りに再会した。


その彼とは、
カテゴリーのRooootsに出てくる、
小学生の頃、終電までクワガタ採集を
していた原点相棒である友人K氏。


くわがたるーむのyouさんとも
食事をした名古屋の洒落たお店で
19:30に待ち合わせた。


地下鉄を降りてお店まで向かう間、
話す事がありすぎて何から話そうかと
考えながら歩いていくと、
お店に近づくにつれ、初恋の女の子に
再会する気分にも似て、胸が熱くなった。


お店に到着する寸前に、
彼から店の中で待つと
メッセージが届いた。


お店の扉を開けて
店内を覗くと、
私の原点相棒の後姿が見えた。


席に近づき声を掛けると、
26年振りに親友K氏と
固い握手を交わした。


私はビールを注文し、
彼はごにょごにょ発したお酒を手にし、
乾杯した。


それは涙が溢れる程
嬉しい出来事であり、
その姿はやはりK氏だなぁと
当たり前でありながら
同じ空間にいる事に
不思議な感覚を覚えた。





話は互いに親の事、
自分の事、
そして小学生の頃の採集の話、
尽きなかった。


彼は現在トレイルランニングに
夢中であり、Facebookの写真は
アリゾナでのランニング姿であった。


私がクロノグラフを続けている
理由の一つである、
小学生の頃に採集した時の
青年に会う事、そしてその小学生の
原点相棒に会う事であった為、
一つ願いが叶った。


彼は今では信じられないが、
クワガタ採集に一切興味を持たず、
触れられないかもしれない発言に驚いた。


然し乍ら、私の原点相棒に
声を掛けた。


採集に行かないか?と。


彼は初め断りながらも、
4月に東京に仕事で移り住んで
しまう事を口にしながら、
一度だけ共にオオクワガタを
探しに行く事を約束してくれた。


同窓会をキッカケに
Facebookで友達申請し、
小学生の頃の相棒と繋がる。


このSNSに感謝しつつ、
彼とのフィールドで会う事を
楽しみに再会を誓って別れた。


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原点ダイヤモンド

私が初めてオオクワガタを採集したのは
小学校6年生だった。



その場所は同級生の女の子の父親が蝶に詳しく、
私がクワガタに没頭している事から手書きの地図を書いて
渡してくれた場所であった。


その場所にオオクワガタがいる事など
その方も知らずに。



5年生の頃から夏の週末には友達と二人で電車に乗り、
その場所まで歩き、
採集して終電に乗って帰ってくるという生活をしていた。



6年生になり、蒸し暑い6月中旬にいつものように
採集ポイントに向かうと一人の男性がクヌギの木の前に立っていた。


その男性の手には図鑑や本で穴が開くほど眺めた
オオクワガタがいた。



肉眼で初めて見たオオクワガタに興奮し、
その樹を再度見回すと、
私の頭より少し上の方からヒョコヒョコ歩いてくる
もう一匹の黒光りした大型のクワガタを見つけ、
手を伸ばした。



その手の中には生まれて初めて手にする
憧れ続けたオオクワガタがいた。



それが昨日の記事にした、
62.8mmの右隣の個体だ。


IMG_9384.jpg



その男性はトヨタ関係の仕事をされていた
当時20歳ぐらいの青年だった。


その方と採集の話で盛り上がり、
オオクワガタの標本が飾ってある事から
私が当時通っていた名古屋昆虫館の存在を紹介した。



帰りはその青年の車に乗せてもらい、
駅まで送って頂き辞去した。



数ヵ月後、
私が休日に名古屋昆虫館にいたところ
その青年が偶然現れ、再会に感激し、
次回の採集の際は誘って頂くよう強く強請り、
住所と電話番号を交換し別れを告げた。



私がバイブルとしていた本、
確か吉田賢治氏や山口進氏らが書かれた本には、
今でこそ有名なオオクワガタの
産地が簡易的な地図で記載されていた。



山梨県の日野春周辺、
能勢の妙見山周辺、
九州地区の筑後川流域、
岡山県倉敷市等が書かれていた。



その場所に行ってみたいという
強い希望をその青年にぶつけると、
私の夏休みに合わせ休暇を取得してくれ、
山梨県に車を走らせた。



初めて見る台場クヌギは東海地方にはない逞しさがあり、
甲虫の群がる多さ、
初めて見るオオムラサキに唯々感動した。




滞在期間中は車で寝泊まりをしながら、
山梨県明野村で採集に至った。



私自身、
高校生頃から採集・飼育から離れていき、
お会いする機会も徐々に減っていった。



私が高校3年生の時にトヨタ関係の仕事を
退職されると言い、挨拶でわざわざ家まで来てくれた。



その後、
実家である徳島に戻られてからはお会いしていない。



この標本の中のオオクワガタを見ると
その青年の顔が浮かび、
あの頃の思い出を語りながら話がしたいと
強く胸が締め付けられる。


IMG_8780.jpg



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壁の設定

「人は目標を持ち、未来を描く
動物である。」



誰が言ったかは覚えがない。



会社のお偉いさんだったか、
学校の先生だったか、
近所のおばさんだったか、
ませた友達だったか定かではないが、
理解は出来る。



私も採集・飼育をするのなら、
何か目標を持ち、形として
残していければと思っている。



そこで思案の末、
私が採集に没頭していた、
子供の頃の標本を手始めに
個体のサイズ超えを
目標にしていこうと考えた。



IMG_5275.jpg



子供の頃に必死で
展足したのだが、
今見ると歪んでいたり
符節が無かったりと
結構酷いものであるが、
ご容赦頂きたい。



上から
ミヤマ、ノコ、アカアシ、ヒメオオ
と並んでいる。



IMG_3498.jpg



その下の画像になるが、
コクワ、ヒラタ、ネブト、オニ
となる。



IMG_7809.jpg




子供ギネスのミヤマが67.3mm。



IMG_8814.jpg



ノコギリが67.8mm。



IMG_9699.jpg



アカアシが51.1mm。



IMG_5184.jpg



ヒラタが47.7mm。

こちらは、今年の御神木の採集
60.2mmでクリアとなる。
(皆の採集を見ていると序の口だ)



私の中で、
やはり丁重におもてなしを
していたと窺えるのが、
こちら。



IMG_8379.jpg



ふかふかを敷き詰めた
ケースに入っている
オオクワガタ。



よく確認すると、
一番右の♀はヒラタである。



その当時の
眼力の無さが露呈され、
恥ずかしく思う。

いや、もっと恥ずかしい
想いをしているのは、
誤認されたヒラタ♀か。

右後ろ足がうんざりと
投げ出している。



IMG_0937.jpg



オオクワガタ♂
62.8mm。



こちらは、子供の頃に
山梨県明野村で採集した
個体になる。
(ヒラタの横の♀も山梨産)



他♂は愛知県産である。
(全て樹液採集)



この目標の基、
ブリードではなく、
ワイルド採集での
自分超えを図っていく。


※計測の多少の誤差はよしとする。
※ヒメオオと小型種は今回割愛する。
(ヒメオオは今後の動向次第)



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