Pond emerald master

AM 11:45


高速道路を駆使して
辿り着いた第2エリア、
今すぐにでも泣き出しそうな空の下、
独り熊除けの鈴を鳴らしながら
目的の池に向かう。





雰囲気は良いが
水生昆虫が居ない。


何か少しズレているのか。


自問自答しながら、
山道を登って行くと
次なる池に辿り着く。





私の存在に気付いた
水鳥達が遥か彼方へと飛んで行く。


網を入れても
マツモムシ止まりとなり、
溜息を吐きながら車へと戻る。


シートを倒し、
目印を付けたグーグルマップを睨む。


まるで手応えの無い状況が続き、
空腹である事に気付くも
近くにコンビニなど無い為、
鞄の中に仕舞っていた娘の手作り
クッキーを思い出し、頬張る。


滲みる味に奮起が蘇り、
シートを起こして次なる
ポイントへと車を走らせた。


橋を渡る途中、
気になる池が目に入り、
慌ててUターンしてその場所へと
走り寄った。





川の側に人口的に造られた
ビオトープなのか、





雰囲気は抜群に良いものの
小さな川魚のみの存在であった。


ナミゲンゴロウまで
辿り着けるのか。


そんな不安に襲われながら
アクセルを踏み込み、
目印の池へと歩み寄る。





もう何箇所目の池に
降り立ったのか。


これ程までに採れない
ナミゲンゴロウに対し、
諦め切れない気持ちを保つには
自身の精神状態を維持し続ける
必要性があり、単独の場合
甘えが出てしまう為、
強靭な精神力を備えなければならない。


自らの力で探し出し、
本丸採集を極めたい。


この言葉を胸に、
次なるポイントへと車を走らせた。


PM 1:45





前々から気になっていた
ポイントに降り立った。


網を入れると
ヌマエビの数に驚き、
また、ミズカマキリが
異常に生息していた。





ここは今までの池とは
明らかに生き物の数が違う。


ほんの少しの期待が宿り、
網を入れると、





思わず大声を上げた個体は
ガムシであった。


何だ君か。


そう呟きながらリリースし、
少し歩き網を入れると、





ミズカマキリが大量に入る。


此処はミズカマキリとガムシの池だ。


宿り始めた期待は
薄らいでいく。


それでも何故かこの場を立ち去らず、
諦めないまま網を掬い続けた。


黒い物体が2つ目に入り、
ガムシと思いきや、





1つはイエローラインが目に入り、
大声を上げた。





本日の捜索開始から約7時間後、
本丸ことナミゲンゴロウ採集に成功した。


誰も居ない場所で
右手を挙げ、拳に力を込めて
咆哮を上げた。


前回の採集のように
一頭止まりなのか。


そんな想いが不意に頭を過ぎり、
網を池に入れる。





巨大なガムシに驚きながら、
追加に繋がらない。


また奇跡の一頭で終わるのか。


すると、





2頭目が網に入り、
この池には多くの本丸が
生息していると実感した。





前脚の形状で雌雄判別をしつつ、
以前相棒が口にした
「cockroachに見える」を思い出した。


確かに裏側は
可愛らしいものではない。


しかし、円らな瞳と
前脚と中脚で獲物を掴み
食べる姿や遊泳する様、
空気を取り込みに上がる動きは、
この裏側の姿を凌駕し、払拭する。


私には愛くるしい昆虫に映る。


この池の半周で必要数を
採集する事と決め、
網を入れていく。





ガムシ3匹を網に入れると
ナミゲンゴロウ1頭が入るシステムなのか。


ナミゲンゴロを手に取ると、





頭部と前胸背の間から
白い液体を放つ。


この匂いが堪らなく臭い。


危険を感じるとこの液体を出し、
外敵から逃げるようだ。


いつ迄も鼻に残るこの匂いを
出さないように、手で触れる時間は
極力少ないように心掛けた。





この池には100を超える数の
ゲンゴロウが居るのではないか。





ガムシと共に網に入る
ナミゲンゴロウ。


もはや必死で探していた
本丸は普通種に感じてくる。





大きなガムシが2匹入れば、





次はナミゲンゴロウが入る。





池の半周採集と決めた位置にて





ナミゲンゴロウを採集し終え、
必要数に調整する為
多くの個体はリリースした。


この池の採集で気付いたのが、
西側に多く生息していた事である。


この事実が今後の採集に
繋がるのではないかと思い、
ここに記しておく。


PM 2:50


この地を離れ、
コンビニに停車し、
ホットコーヒーを啜る。


まるで採れなかった数時間前が
懐かしく感じる。


この地から前回の採集地まで
1時間半を掛ければ辿り着ける。


もう一度あの採集地の状況を見たく、
車を走らせた。





道中小雨が降る中、


PM 4:30


前回の採集地に到着し、
確認する。


目に入ったのは
マツモムシが数匹と
コオイムシと





泥に紛れる
タイコウチのみとなった。


前回の採集は奇跡の一頭だった。


そう呟きながら、


PM 5:20


網を置き、
ウェーダーを脱いだ。


採集中、雨に降られる事は無く
今回の単独採集は強行して正解だった。


昼食を摂り忘れた為、
空腹過ぎて気分が悪くなりつつある。


PM 5:45


夕食にしては早目の為、
客が少なくオーダーから
短時間で届けられたラーメンを啜り、
冷え切った身体が徐々に
温められていった。


息子達に披露したく、
家路を急ぐが、満腹と疲労から
即座に睡魔召喚となり、
SAで30分の仮眠を取った。


休憩をとりながら
我が家に到着すると
残念ながら皆寝ていた。


明日披露するナミゲンゴロウを
玄関に置き、vivids ssp.へと
車を走らせ、荷物を降ろし、
スーパーでアルコールを購入し、帰宅した。


風呂で汗を流した後、





私の嗜好品である
ブラックバージョンにて
独り祝杯を上げた。


池の景観やその中の生き物達から
今回の経験でナミゲンゴロウ採集を
マスターした。


これで子供の頃からの憧れであった
オオクワガタ、タガメ、ゲンゴロウは
前回の採集で全て自力採集していたが、
今回の採集で胸を張れるまでになった。


子供達が本丸採集に出掛けたいと
口にする日があれば、
自信を携えて出掛けよう。


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農家の為になるお話

2017.10.20
PM 11:40


職場の方々と飲んでいた
妻を迎えに行く。


程なくして妻が車に乗り込み、
家路へと急いだ。


既に採集の道具は載せてあり、
日付が変わったタイミングで
ETCのゲートを潜った。


本来であれば息子達を連れて
ナミゲンゴロウ採集に
出掛ける予定をしていたが、
息子達の部活の日程と
雨模様により単独採集を選択した。


道中、睡魔に襲われ、
SAで仮眠を取りながら
目的地へと走らせた。





心配なのは天気であり、
本降りの中での採集程辛いものはない。





曇り空と霧で
不安は広がる中、
設定した第1ポイントの途中、
気になる池を目にし停車した。





池に生き物の動きは無く、
一回りして車に戻った。


第1ポイントは
ヒシが広がる池であり、





網を入れても
マツモムシすら入らない。


第2ポイントは小魚は入るも、





水生昆虫に出会えない。





一掬い目で生き物が入らない池は
すぐに見切り、車へと戻る。





雨に降られる前にとの心理と、
マーキングしたポイントが多い為、
この戦法で進めていった。


グーグルマップを頼りに
到着したポイントに降り立つと、
ラジオの音が聞こえた。


その方に歩みを進めると、
農家の年配の女性が怪訝そうに
私を見つめていた。


挨拶をし、
ゲンゴロウを探している事を伝えると
何故この地に来たのかと尋ねられた。


グーグルマップを見せると、
合点がいったと理解して下さり、
この先の2つの池は水を
抜いてしまう事から
生き物は居ないと話された。


この地区はナミゲンゴロウ採集では
有名な為、ナミゲンゴロウの
写真を見て貰った所、
「見た事ない」と即答された。


またタガメの写真を見せると、
昔は居たかもしれないと話された。


農薬はどの程度かとお聞きすると、
目付きが変わった。


農薬を撒かないと
稲は育たない。


田圃を借りてる方の二枚の
田を指し、あの人は無農薬らしいが
稲が育たず、とても食べられる
物ではないと言う。


昔に比べれば弱い農薬だが、
農家にとっては必要不可欠なものと
力説された。


ここから大型コンバイン、
減反政策やTPP、国民年金の話となり、
年配の女性の方と20分程会話を連ね、
この地を後にした。


この地にナミゲンゴロウの生息の
可能性は低いと感じながら、
次なるポイントへと車を走らせた。





放棄水田の上流にある池は、





ドジョウや、





ゲンゴロウをミニマム化したような
種が入った。


前胸背のサイドのラインから
この種をゲンゴロウハンドブックで
照らし合わせても見当たらない。


何方かこの種を断定出来る方が
お見えであればご教示頂きたい。





この地は生き物が豊富であったが、
目的のナミゲンゴロウは入らなかった。


前々から目星を付けていた地を見て
判断しようと向かうと、





池の水が抜かれていた。


この景色に呆然としていると、
池の所有者が現れ、
挨拶と共に話をした所、
工事の為に池の水を抜いたと云う。


AM 10:10


この地に見切りを付け、
大きくポイントを変える為、
第2エリアへと車を走らせた。


To be continued.


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Cloudy

息子達を連れて
本丸ナミゲンゴロウ採集に
出掛ける予定が、部活と
明日の雨模様から単独で出掛けた。





雨が降る前に決着を
付けなければならない。





曇り空と霧に包まれ、
私の心までCloudyに染まりそうな
採集は、後程詳しく綴る。


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悲願エメラルド採集

ヒメオオクワガタ採集を終え、
グーグルマップに記した池を目指す。


車を停めてから
徒歩にて山道を歩き、
杉林を越えて辿り着いた池は





素晴らしい景観ながら
水面に大きな波紋を作り上げる
鯉が現れ、落胆する。


鯉は全てを飲み込み
水草までも喰い尽くす為、
ナミゲンゴロウどころか
水生昆虫の居場所は無い。


子供達の肩を叩き、
車へと戻る。


車に到着すると
長男が一言漏らした。


「お父さん、今日は採れるよね?」


私にその自信は無く、
前を向くしかないと伝え、
男はそう簡単に諦めてはいけないと
アクセルを踏み込んだ。


このままでは今回も
ボウズ決定必至となる。


大きくポイントを変え、
陽が沈むまで採集魂に火を焚べる。


PM 4:00


記したポイントは干上がりが続き、
子供達は完全に諦めてしまった。


私のポイント選定に
問題があると自己嫌悪に陥りながら、
車から降りてその地を覗くと、
水位はとても低いながらも
少しばかり残った水面を見て歩いた。


遠目からも水面に動きがあり、
アメンボの波紋に目を取られながら
立ち止まり、正円を描く波紋に
目を奪われ、その瞬間身体が震えた。





双子の名前を大きな声で叫び、





ゲンゴロウが居ると叫ぶと
生気を取り戻した子供達が
駆け寄ってくる。





私が子供の頃から
採集願望に駆られた
ナミゲンゴロウが目の前にいる。


感動しながらその姿を
観察していると、
長男が走り寄り、私が指した
方向に目を向け網を入れた。


掬い上げた網の中の
ナミゲンゴロウを夢中で撮影した。











遅れて到着した次男が網を覗き、
3人でハイタッチをしたその音は、
大きくその地に鳴り響いた。


車に戻り、リンクさせて頂いている
クワデリさんから頂いた
お魚観察ケースに採集した
ナミゲンゴロウを入れて観察する。





前脚の形状から♀と判り、
それでは婿殿を探しに行こうと
採集意欲が戻った子供達と共に
再び採集地に戻った。


然し乍ら子供達から絶叫は聞こえず、
私も追加には至らなかった。


この地を徹底的に探そうと
車を走らせるも、水が干上がった
場所ばかりで話にならない。


それならばとこの辺りにマークした
池を探そうと、車を走らせた。


分厚い雲が夕陽を隠し、
薄暗くなる中辿り着いた池は、





水面に波紋の無い
所謂死んだ池であった。


車に戻り、ドアを閉めようと
ふと目が留まったのは





コクワガタ♂であった。


目が合ったねとドアを閉め、
次なる池を目指した。


恐らく時間的にも
最後のポイントとなる場所に
30分掛けて車を走らせた。


子供達にフラッシュライトを渡し、
田圃の上流にあるマーキングポイントに
到着し、その様に膝をついた。


「池の水、全部抜かれてる。」


この台詞に3人爆笑し、


PM 6:30


本日の採集に終止符を打った。


子供達は採集した
ナミゲンゴロウを車中で交互に持ち、
悲願だった採集達成の
余韻に浸っていた。


空腹である事に気付き、
夕飯を平らげ、近くのスーパー銭湯にて
汗を流し、家路を急いだ。


前日の睡眠不足と
採集疲労から簡単に睡魔が召喚され、
最寄りのSAで仮眠を取りながら


2017.9.24
AM 2:10


我が家に到着し、
子供達を寝かせ、
独り第3のビールで祝杯を上げた。


今回目標を掲げた美脚ブラックである
ヒメオオクワガタの採集と、
池のエメラルドである
ナミゲンゴロウを採集し、
二大ヘッドライナー採集は
1頭ずつと少数ながら完遂となった。


また、2017.4.23にタガメ採集から始まった
Aqua gangster quest は5ヶ月後に
タガメとナミゲンゴロウを採集し終え、
悲願達成となった。


子供の頃から探し求めていた種に、
採集というカテゴリーではあるが
自身で感動してしまった。


諦めずに追い求める姿、
それを息子達に見せられた事を
大きな収穫とし、息子達の中間テスト後に
婿殿探しを計画する。


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濃霧の夜

1stブラックとの三度の対面後、
ギャング達の環境に変わりはないか。


巣立った子を
影から見守る。


そんな心境から
タガメポイントへと
車を走らせた。



濃い霧に包まれた水田に
降り立ち、タガメを探す。


堀上の水深が非常に浅く、
タイコウチばかりが目に付く中、
オーラ全開のギャングに出会えた。





我が子が無事生き延びてくれている、
そんな事を思いながら











短時間て4匹のギャング達に
出会えた。


この水位で果たして生き延びれるのか、
少々不安ではあるが逞しく
生き延びてくれるに違いない。


そう信じながら
家路へと急いだ。


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